芸術の秋とかスポーツの秋とか呼ばれる季節。日本のように四季のはっきりしている地域では一番過ごしやすい季節です。
だから身体を動かしたり、新しい見聞を求めて旅行したりするのですが、こうした時期の休日に都心の美術館でリフレッシュするのはどうでしょうか。
港区やその周辺には多くの魅力的な美術館、博物館それにギャラリーなどが集積していますし、それに美術館などはいわゆる観光地のような混み方はしません。美術館と展覧会の組み合わせによっては本当にここが都心かと思うほど空いていることもあります。
ということで東京都心の2022年秋のシーズンに行きたい展覧会情報を特集してみました。東京都心でアート巡りを考えている人の参考になれば嬉しいですね。
それぞれの展覧会ごとにおすすめ度、混雑度、話題性、SNS映え度のレベルを5段階で付けています。ただ混雑度は例年の混雑からの予想です。
また、休館中だったり展覧会の開催がない美術館、それと小規模で休日が不定なギャラリーはこのリストには含めていません。
六本木
森美術館、国立新美術館といった大御所もあり、特に現代アート分野では東京の中心地です。また、ここで紹介していないギャラリーも多くあります。六本木ヒルズ近くのピラミデビルやcomplex665にはギャラリーが集結しているのでまとめてハシゴすることができます。
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森美術館の次の展覧会は2022年12月1日(木)から開催の「六本木クロッシング2022展:往来オーライ」です。
3年に1度、森美術館で開催される日本の現代アートのシリーズ展で、今年は第7回目。1940年代から90年代生まれの日本のアーティスト22組が出展しています。
サブタイトルの「往来オーライ!」には、歴史上、異文化との交流や人の往来が繰り返され、複雑な過去を経て、現在の日本には多様な人・文化が共存しているという事実を再認識しつつ、コロナ禍で途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したい、という思いから名付けられたそうです。
おすすめ 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ 2022年12月1日 〜 2023年3月26日 大人 1,800円(土日は2,000円) 六本木駅 |
「六本木クロッシング2022」展の詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
森アーツセンターギャラリー : 冨樫義博展 -PUZZLE-
六本木ヒルズ森タワーの「森アーツセンターギャラリー」では「冨樫義博展 -PUZZLE-」を開催しています。
「幽☆遊☆白書」などで知られる漫画家 冨樫義博の直筆の漫画原稿やカラーイラスト、さらに制作資料など350点以上が展示されています。
年末まで同じ六本木の六本木ミュージアムで武内直子の「美少女戦士セーラームーンミュージアム」が開催されているので、合わせて鑑賞するのも面白いでしょう。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★☆☆☆ 2022年10月28日 〜 2023年1月9日 一般 2,000円、中高生 1,500円 六本木駅 |
東京シティビュー : ベルサイユのばら展
1972年から1973年にかけて「週刊マーガレット」に連載された池田理代子氏の「ベルサイユのばら」、通称 ”ベルばら”。
その連載開始から50周年、新しい劇場アニメの制作が決定するなどのタイミングに合わせ、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」では「ベルサイユのばら展 −ベルばらは永遠に−」が2022年11月20日まで開催されています。
漫画の原画が展示されているエリアなどは撮影不可ですが、ベルサイユ宮殿を模したエントランス部分と宝塚歌劇団のエリアは撮影可能です。
週末は撮影の順番待ち行列ができるほど混むので、できれば平日の夜間などに訪問するのがおすすめです。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 2022年9月17日 〜 11月20日 一般 2,200円(東京シティビュー入場料込) 六本木駅 |
東京シティビュー : YUMING MUSEUM(ユーミン・ミュージアム)
東京シティビューで2022年12月8日から開催なのが「YUMING MUSEUM(ユーミン・ミュージアム)」。
2022年でデビュー50周年、そして文化功労者にも選出された松任谷由実(ユーミン)の魅力を体感できる展覧会です。
ユーミン自身のコレクションやこれまでの資料や映像、ステージ衣装などが展示されるそうですが、活動50年、ずっと第一線で活躍していたアーティストなので展示品の数も膨大なものになりそうです。
開幕はジョン・レノンの命日の12月8日から。2月末までの開催なのでクリスマスイブからお正月のホリデーシーズンにも、そして冬休みの訪問と長く楽しめそうです。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 2022年12月8日 〜 2023年2月26日 一般 2,500円(東京シティビュー入場料込) 六本木駅 |
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ペロタン東京 : リオネル・エステーヴ「日に潜み、夜に現る」
六本木ピラミデの現代アートギャラリー「ペロタン東京」ではフランス人アーティスト、リオネル・エステーヴの展覧会「日に潜み、夜に現る」を開催しています。
▲布地に描いたドローイングと石を用いた立体作品が展示されています。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 2022年10月28日 〜 12月28日 無料 六本木駅 |
TARO NASU : 池田亮司「data.gram」
六本木ピラミデのTARO NASUギャラリーでは池田亮司の「data.gram」が開催中です。
ただ11月12日までと残り会期が短いです。
ダムタイプ(Dumb Type)のメンバーとして超絶カッコいい音と映像を提供している、エクスペリメンタルなミュージシャンでアート作家でもある池田亮司の最新映像作品が展示されています。
人体、DNA、天体、地球、地図といった大まかなテーマでの作品です。
写真も動画も撮影可能です。ただ静止画だとその良さが伝わらないと思います。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ 2022年10月14日 〜 11月12日 無料 六本木駅 |
YKG : 毛利悠子「Neue Fruchtige Tanzmusik」
六本木ピラミデのYKG(Yutaka Kikutake Gallery)ギャラリーでは毛利悠子の「Neue Fruchtige Tanzmusik」が開催中です。
タイトルは ”新しいフルーティなダンスミュージック” のドイツ語です。
▲ギャラリー内に流れる音楽はフルーツに電極を挿して内部の水分量などを測り、乾燥や腐敗によって生じる抵抗値の変化を音に変換したものです。ジョン・ケージなどの偶然性音楽を土台に環境問題に通じる現代性までカバーしていて、現代アートファンだけでなくエクスペリメンタルな音楽ファンまで思わず唸ってしまう作品です。
サウンドシステムを湯浅学氏が調整しているのも話題です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 2022年11月2日 〜 12月3日 無料 六本木駅 |
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国立新美術館 : DOMANI・明日展 2022-23
文化庁が人材育成のために若手アーティストの海外研修を支援する事業の成果発表の機会「DOMANI・明日展示」の25回目、「DOMANI・明日展 2022-23」が乃木坂の国立新美術館で2022年11月19日から開催。
2023年は関東大震災から100年ということでサブタイトルは「百年まえから、百年あとへ」。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 2022年11月19日 〜 2023年1月29日 一般 1,000円 乃木坂駅、六本木駅 |
国立新美術館 : 玉山拓郎「Museum Static Lights」
国立新美術館のパブリックスペースを使った企画、アーティストの玉山拓郎の「Museum Static Lights」。
作品が放つ光と世界的な建築家、故黒川紀章の代表作である国立新美術館の幸福なコラボレーションです。
新美術館の建物の中に展示されていますが誰でも無料で鑑賞することができます。
昼間見ても面白いのですが、やはり日が落ちて暗くなってからの方が妖しさが増して見応えがあります。またクリスマス後まで展示されているので、六本木でクリスマスやイルミネーションを楽しむのと一緒にこちらもどうぞ。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ 2022年9月14日 〜 12月26日 無料 乃木坂駅、六本木駅 |
国立新美術館 : 李禹煥
国立新美術館で8月から開催されているが「李禹煥」展。2022年11月7日で閉幕です。
国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)の東京では初めてとなる大規模な回顧展、さらに「もの派」以前の初期作から代表作、そして新作まで出品されて話題になっています。
開幕中は新美術館の前庭に「関係項 − エスカルゴ」という作品が展示されていて、無料で鑑賞できます。中に入ることも可能なので、エスカルゴの中に足を踏み入れてみてください。
このエスカルゴ、李禹煥展が閉幕して1週間以上経ちましたがまだ展示されています。もしかしたらもうしばらく展示されているのかもしれません。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆ 2022年8月10日 〜 11月7日 一般 1,700円 乃木坂駅、六本木駅 |
サントリー美術館 : 京都・智積院の名宝
東京ミッドタウン内のサントリー美術館では「京都・智積院の名宝」展です。
京都・東山の智積院(ちしゃくいん)に伝わる長谷川等伯の障壁画(国宝)など智積院が秘蔵する名宝を展示する展覧会です。
なおサントリーの美術館の写真撮影は原則不可となっています。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ 2022年11月30日 〜 2023年1月22日 一般 1,500円 六本木駅 |
21_21 : クリストとジャンヌ=クロード ”包まれた凱旋門”
東京ミッドタウン内にはデザインの専門ギャラリーである21_21 Design Sightがあり、ここでは「クリストとジャンヌ=クロード ”包まれた凱旋門”」展を開催中です。
これは現代芸術家のクリストとジャンヌ=クロード夫妻の悲願のプロジェクト ”包まれた凱旋門” のドキュメントと過去の作品を振り返る展覧会です。
昨2021年にパリの凱旋門が包まれ日本でも話題になりました。そのプロジェクトの全貌を企画構想段階から追体験しながら、クリストとジャンヌ=クロードの2人の創造力の源やその生き様に迫れます。
なお写真撮影は一部の映像を除き可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★★ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ 2022年6月13日 〜 2023年2月12日 一般 1,200円 六本木駅 |
”包まれた凱旋門” 展についてはこちらの記事もどうぞ。
泉屋博古館東京 : 生誕150年記念 板谷波山の陶芸
住友家のコレクションを収蔵・展示する泉屋博古館は京都と東京に施設があります。そのうち東京の「泉屋博古館東京」は長く改修工事が行われていましたが、この春やっとリニューアルオープンとなりました。
この秋は「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」展を開催中です。
なお写真撮影は不可です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年11月3日 〜 12月18日 一般 1,200円 六本木一丁目駅 |
また、併設する「HARIO CAFE」もハリオ直営でスペシャルティコーヒーが味わえる良いカフェです。
六本木ミュージアム : 美少女戦士セーラームーンミュージアム
「美少女戦士セーラームーン」は麻布十番が舞台の一部として作品中に登場します。そんな麻布十番や東洋英和もほど近い六本木の六本木ミュージアムでは「美少女戦士セーラームーン ミュージアム」という展覧会を開催中です。
1992年の連載開始から30年を記念した展覧会で、原作者の武内直子さんが、この展覧会のために描き下ろした新作イラスト。さらに「なかよし」連載当時から現在に至るまでのカラー原画を3期間に分けて展示されます。
また同時期に六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーでは「冨樫義博展 -PUZZLE-」を開催しているので、あわせて訪問するのも良いでしょう。六本木ヒルズと六本木ミュージアムの間は徒歩10分で移動できます。
オリジナルグッズの販売やコラボカフェもあり、家族連れでも楽しめるイベントのようです。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★☆ ★★☆☆☆ 2022年7月1日 〜 12月30日 一般 2,200円 六本木駅、麻布十番駅 |
六本木ミュージアムと美少女戦士セーラームーン ミュージアム展の詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。アクセス方法などを紹介しています。
NHK放送博物館 : 展覧会 タローマン
愛宕山のNHK放送博物館では「展覧会 タローマン」を開催しています。
2022年7月にNHKが深夜帯の枠で放送したミニ番組「TAROMAN岡本太郎式特撮活劇」の展覧会です。
▲これがタローマン。だいたいこんな感じのシュールな番組でした。放送時からカルト的な人気を得ているみたいです。
で、この東京都美術館にデイスプレイされているタローマンがNHK放送博物館に出張展示されています。
その撮影当時の衣装や小道具が公開されるだけでなく、NHK放送博物館が所蔵する、岡本太郎ゆかりの貴重な資料や1970年の大阪万博の台本なども展示されているそうです。
タローマンや岡本太郎ファンは見逃せないかもしれません。
NHK放送博物館は入館無料。また入館にあたってNHKの受信契約者番号を見せろみたいなことも言われません。100年近い日本の放送の歴史を史料と一緒に見学できる博物館でもあるので、タローマン展の際は全フロアを見学するくらいのつもりで訪問しましょう。
またオリジナルグッズとして「タローマン大ずかん」や「メンコシール」も無料配布しています。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ 2022年11月1日 〜 12月4日 無料 神谷町駅、御成門駅 |
NHK放送博物館の詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。アクセス方法などを紹介しています。
外務省 外交史料館 : 旧・日米安全保障条約
飯倉の外務省 外交史料館では日中国交正常化50周年にあわせ、「日中国交正常化50年」という特別展示が行われています。
ここは外務省の施設ですが平日昼間は一般に無料で開放しています。土日祝日はお休みなので平日の時間をうまく使って訪問してみたいですね。
1972年の日中共同声明、その後の1978年の日中平和友好条約などが展示されています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/da/page24_001940.html
かなりマイナーな史料館ですが歴史の授業や教科書で習ったような条約の本物がバンバン登場する濃い博物館です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ☆☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆ 2022年9月22日 〜 12月27日 無料 六本木駅、神谷町駅 |
外務省の飯倉公館や外交史料館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
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青山・表参道
六本木のような大規模な美術館はありませんが、個性的な小中規模美術館が多いのが特徴です。
また小規模なギャラリーも数多くあります。
根津美術館 : 将軍家の襖絵
美術館通り巡りでも紹介した南青山の「根津美術館」はこのエリアの代表的美術館です。美術館としての機能だけでなく日本庭園、ミュージアムカフェのNEZU Cafe、そして隈研吾設計によるその建物と見どころも多いです。
また秋は庭園の紅葉も見物できて2倍楽しめます。
この秋は「将軍家の襖絵」展です。
室町幕府から江戸時代初期にかけての将軍家(足利家と徳川家)の襖絵を一同に展示する展覧会です。
豪華な襖絵を鑑賞し、カフェでお茶して庭園で紅葉を愛でる。そんな根津美術館の秋を楽しんでみてはどうでしょうか。ただ紅葉真っ盛りの時期の特に週末は入館待ちの行列ができるほど混雑します。
館内は写真撮影NG。庭園は写真撮影可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆ 2022年11月3日 〜 12月4日 一般 1,500円 表参道駅 |
根津美術館とNEZU CAFEについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
岡本太郎記念館 : 岡本太郎の1世紀
「根津美術館」のすぐ近くの「岡本太郎記念館」はその名の通り、日本を代表する芸術家岡本太郎が1954年から亡くなる1996年までの約50年に渡りアトリエ兼住居として使用していた場所に建つ美術館です。
現在開催中なのは「岡本太郎の1世紀」展です。
東京都美術館でも10月から開催されている岡本太郎の大規模回顧展「岡本太郎」。その回顧展にちなみ、岡本太郎の作品と岡本太郎記念館の活動を一覧する展覧会です。
1940年代から80年代までの岡本太郎の創作の歴史、さらに没後の岡本太郎記念館の活動を紹介すると共に、岡本太郎記念館ならでは1947年作の秘蔵作品も展示されます。
また太郎のアトリエでそのパワーに圧倒されたり、太郎本人に出会ったりできる記念館という場所そのものも楽しめます。
小さな美術館なので訪問者の絶対数は少なくても、いつも混んでいる美術館です。
なお館内外ともに写真撮影可能です。
また東京都美術館の「岡本太郎」展のようすはこちらをどうぞ。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ 2022年7月20日 〜 11月20日 一般 650円 表参道駅 |
岡本太郎記念館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
国立競技場 : モザイク壁画
美術館でもギャラリーでもないけど2022年秋にぜひ観ておきたいのが国立競技場の壁画。
1964年のオリンピックの時、国立競技場に当時の日本を代表する芸術家たちの壁画が描かれました。その後東京2020に向けた新しい国立競技場が建ち、壁画たちは2022年9月末から新しい(今の)国立競技場に移設され公開されています。
▲力強く躍動感が溢れ、1964年という高度成長期真っ只中の日本の活力と、60年代の日本のモダニズム芸術の活気を伝える壁画11点。
あまり大きな話題にはなっていませんが、そのうちSNS映えスポットとして、アートスポットとして定番となるのは間違いないので、空いている今のうちに鑑賞しておきたいですね。
ライトアップされた夜の壁画の方が劇的なので、日没以降での訪問がおすすめです。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★★★ 常設 無料 国立競技場駅 |
山種美術館 : 没後80年記念 竹内栖鳳
美術館通り沿いの「山種美術館」は日本画を専門とする美術館です。
秋の展覧会は特別展で「後80年記念 竹内栖鳳」展です。
動物画を得意とした近代日本画家です。
なお館内は写真撮影禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年10月6日 〜 12月4日 一般 1,300円 恵比寿駅からバス |
山種美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
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ヨックモックミュージアム : 地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ
南青山の裏路地に建つ「ヨックモックミュージアム」は、あのお菓子の「ヨックモック」が運営する美術館です。
この美術家の目的はただ一つ。ヨックモックがコレクションしているパブロ・ピカソのテラコッタ(タイル)を収蔵・展示すること。
2022年から2023年にかけての展覧会は「地ピカソのセラミック-モダンに触れる」展です。
ここはヨックモックのカフェ同様のミュージアムカフェもあり、ピカソとお菓子が楽しめるミュージアムです。
なお展示室内は写真撮影禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年10月26日 〜 2023年9月24日 一般 1,200円 表参道駅 |
ヨックモックミュージアムについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
スパイラル :
表参道近くの青山通り沿い「スパイラル」は表参道・南青山の文化発信拠点の一つ。
秋のアートシーズンにも多くのイベントが開催されています。
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ワタリウム : 加藤泉 − 寄生するプラモデル
キラー通りの現代アートがメインの美術館「ワタリウム」では「加藤泉 − 寄生するプラモデル」展を開催しています。
キモかわいい造形ですっかり人気になった加藤泉の新作展覧会です。
▲石がプラモデル、デカールが加藤泉の絵。ということで「寄生するプラモデル」というタイトルになったよです。
どんな感じの作品かというと、ワタリウムのキラー通りを挟んで向かいの空き地に見本が転がっているのでまず見てみてください。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 2022年11月6日 〜 2023年3月12日 一般 1,200円 外苑前駅、表参道駅 |
ワタリウムについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
太田記念美術館 : 闇と光 ―清親・安治・柳村
原宿の裏通り、教会通りの浮世絵専門美術館「太田記念美術館」では「闇と光 ―清親・安治・柳村」展を開催中です。
西洋由来の油彩画や石版画それに写真などの表現を浮世絵に取り込み、近代化が進む明治期の東京を描いた作品の展覧会です。
なお館内は写真撮影禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年11月1日 〜 12月18日 一般 1,000円 明治神宮前駅、原宿駅 |
太田記念美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
明治神宮ミュージアム : みかどの御英姿
明治神宮内南参道脇の「明治神宮ミュージアム」はその建物を目にした瞬間に ”隈研吾だ!” と分かってしまう特徴的な隈研吾建築のミュージアムです。
明治神宮に祀られる明治天皇のゆかりの品を展示していますが、この秋は「みかどの御英姿」展です。
なんでも2022年は明治天皇の生誕170年、亡くなられて110年なのだそうです。ただ明治天皇は写真を好まなかったため今に伝わる写真は数少ないのだすです。この展覧会では画家たちが描いた明治天皇の姿が展示されます。
なお写真撮影については会場での指示に従ってください。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ 2022年9月23日 〜 12月4日 一般 1,000円 原宿駅、明治神宮前駅 |
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白金台
白金台といえば東京都庭園美術館ですが港区郷土歴史館もその建物含め見逃せません。
東京都庭園美術館 : 旅と想像/創造
1933年に竣工した旧朝香宮邸(あさかのみや:昭和天皇の叔父)を美術館にした「東京都庭園美術館」では「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」を開催しています。
現存する世界一美しいアールデコ建築と称される庭園美術館本館を建てた朝香宮夫妻が100年前にフランスを旅した記録、20世紀前半の鉄道関連資料、そして現代のアーティストたちの視点から”旅”を描いた作品。これらが展示されています。
11月も中旬になれば庭園美術館敷地内や日本庭園の紅葉も見頃になるのでその時期の訪問がベストです。
その時期には夜間開館も行われていて、2022年の実施日は2022年11月18, 19, 25, 26日、12月2, 3日です。
この6日間は夜20時まで開館していて、しかも日没以降は庭園のライトアップも行われます。美術館と夜の紅葉を同時に楽しめるチャンスです。
本館内の一部と新館では写真撮影が原則可能です。庭園も写真撮影可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ 2022年9月23日 〜 11月27日 一般 1,400円(庭園も入場可) 白金台駅、目黒駅 |
東京都庭園美術館とCafe TEIENについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
港区立郷土歴史館 : 人物でみる日本の鉄道開業
白金台の「港区立郷土歴史館」は港区の公共施設なのですが、旧公衆衛生院という歴史的建築物をリニューアルして現代の公共施設として蘇らせるという新コンセプトの施設です。
旧公衆衛生院建物はネオゴシック様式の建築で有名な内田祥三(よしかず)。東大の安田講堂や駒場キャンパスの1号館なども手掛けた建築家です。
その郷土歴史館で開催されているのが「鉄道開業150周年記念 人物でみる日本の鉄道開業」。鉄分多めな人は食指が動きそう。
日本の鉄道開業を、歴史資料や出土遺物、浮世絵などの資料と、鉄道開業に関わった人びとをとおして紹介する展覧会だそうです。
展覧会を見た後は館内を探検してみてください。特に大講堂は忘れずに。最高のSNS映えスポットです。
なお企画室内は写真撮影禁止。大講堂など館内は写真撮影可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 2022年10月14日 〜 12月18日 大人 400円 白金台駅 |
港区立郷土歴史館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
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恵比寿・渋谷
恵比寿や渋谷も見逃せませんね。
渋谷パルコ : OP.VR@PARCO、MAHO KUBOTA: Julian Opie
渋谷パルコのパルコミュージアムでイギリスの現代アーティスト、ジュリアン・オピー(Julian Opie)のVR作品展が開催されるのに合わせ、渋谷パルコの建物にパブリック・アートが描かれ、神宮前のギャラリーMAHO KUBOTAで新作展が開催されています。
パルコミュージアムではVR作品、MAHO KUBOTAではLED映像作品、渋谷パルコは巨大な群像というようにそれぞれ異なる作品を楽しめます。
▲HMDを使ったVR作品はそもそも撮影しようがありませんが、MAHO KUBOTAも渋谷パルコも写真はもちろん動画もOK、さらに無料です。
このためだけに渋谷に行く価値がある展示だと思います。
名称 おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
渋谷パルコ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆ 2022年10月21日 〜 11月14日 無料 渋谷駅 |
名称 おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
MAHO KUBOTAギャラリー「Julian Opie」 ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆ 2022年10月21日 〜 11月26日 無料 外苑前駅 |
ジュリアン・オピーはこちらの記事もどうぞ。
東京都写真美術館 : 野口里佳 不思議な力
恵比寿ガーデンプレイスの写真などビジュアルアートの専門美術館「東京都写真美術館」(写美)があり、ここでは3つの展示フロアを使いいつも大きな展覧会を開催しています。
秋のシーズンは日本の新進作家展「見るは触れる」展と野口里佳の「不思議な力」展。
どちらも内容の濃い展覧会で、写真は一部撮影可能です。
詳細はこちらの記事をどうぞ。
名称 おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
見るは触れる 日本の新進作家vol.19 ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ 2022年9月2日 〜 12月11日 一般 700円 恵比寿駅 |
名称 おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
野口里佳 不思議な力 ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ 2022年10月7日 〜 2023年1月22日 一般 700円 恵比寿駅 |
東京都写真美術館のミュージアムカフェの詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
東京都写真美術館 : 星野道夫 悠久の時を旅する
冒険家で写真家の星野道夫がカムチャッカで遭難してから25年以上。でも未だにその自然や動物を捉えた写真は多くのファンを魅了し続けています。
松濤美術館 : ビーズ つなぐ かざる みせる
最近は白井晟一によるその建築にも注目が集まるようになった「渋谷区立松濤美術館」です。
国立民族学博物館所蔵の資料を中心に古今東西のビーズが大集合する展覧会です。
なお館内の写真撮影は禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 料金 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年11月15日 〜 2023年1月15日 一般 800円 渋谷駅、神泉駅 |
松濤美術館の詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
日本民藝館 : 柳宗悦と朝鮮の工芸
”民藝” というジャンルを見出した美学家の柳宗悦が設立した日本民藝館では、柳宗悦が蒐集した朝鮮時代の工芸を中心に展示する「柳宗悦と朝鮮の工芸」展を開催中です。
なお館内の写真撮影は禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 2022年9月1日 〜 11月23日 駒場東大前駅 |
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