2018年は思ったより早く24日の週末には桜が開花してしまったので来週31日の週末まで花が残るか分かりません。
来週末の桜の鑑賞に間に合うよう急いで麻布エリアの桜の名所をいくつか紹介してみたいと思います。
第一回は芝公園です。
二つの芝公園
“芝公園” には都立の芝公園と区立の芝公園が存在します。政治的宗教的歴史的ないろいろな理由でこうなっていますが、たいていの場合は ”芝公園” といえば都立の芝公園を指しています。
都立芝公園は一つのまとまった場所ではなく、増上寺とプリンスホテルと区立芝公園を取り囲む一帯が芝公園として整備されています。
都心だからこその恵まれた緑の空間は季節を問わず多くの人の憩いの場所になっています。
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芝公園の場所
芝公園は広いので最寄り駅が沢山あります。
都営三田線の「御成門(おなりもん)」かその名も「芝公園」。
都営大江戸線の「赤羽橋」か「大門」、東京メトロ日比谷線の「神谷町」。
今回は御成門の駅を起点に芝公園を周ってみましょう。
御成門のA6出口のエレベーターを出るといきなりこうです。
この辺りは芝公園の”4号地”と名付けられた区画です。
芝公園は ”☓☓号地” という区画番号が付けられていますが地元の誰もそんなこと気にしていませんから、この記事でも区画番号は以後省略です。
ここは桜の数は少なく紅葉の季節の方が見応えがあります。
でも東京タワーへまっすぐ続く道は映画やテレビのロケにもよく使われるフォトジェニックな場所です。
ちなみにこの左手は児童公園になっていてお子様向け番組のロケに使われることが多く、平日昼間の人が少ない時間帯に着ぐるみ戦隊が駆け回ってたりします。
この4号地から東京タワー方面へ向かっていくと、東京タワーへ行くにも東京プリンスへ行くにも歩道橋を渡らなければなりません。歩道のない交通量の多い交差点があるからです。
そこで次の桜の見所まで日比谷通りに沿って芝園橋に向けて歩いていきましょう。
芝の増上寺
東京プリンスの入口の信号を過ぎ、「ル・パン・コティディアン」を通り過ぎて増上寺へ。
桜見物で人が多いので当然ル・パンも混んでいます。コーヒーにありつけるまで何十分かかるか分からないのでスルーするのがベストです。
東京プリンスと増上寺の間の道路も見どころの一つです。
昼間の鮮やかな桜、夕方の夕焼けと東京タワー、夜のライトアップされたタワーと桜などなど、様々な顔を見せる大好きなスポットです。
このまま東京タワーに向かって歩いていくと東京タワー下の信号です。
増上寺境内の光摂殿や寺務所へ繋がる通路脇の枝垂れ桜。
今の季節は「桜+本堂+東京タワー」の組み合わせがいいですね。
もう少し日が延びるようになると、マジックアワーなのに東京タワーが点灯している時間帯ができるようになります。
その時間帯の本堂と東京タワーの組み合わせは必見、インスタ映えもします。
この日はちょうど夕焼けの時間帯でした。
増上寺の境内はお花見はできませんが、閉門まで多くの人で賑わう芝公園いちばんの桜名所です。
増上寺と東京タワーの間にはとても見事な桜のトンネルができる場所があるのですが、そこは地元と関係者の人しか知らない場所なのです。いつか紹介できる機会があるかもしれません。
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赤羽橋と弁天池
増上寺からさらに芝園橋の方へ歩き、区立芝公園や芝東照宮を過ぎて芝公園の南側をぐるっと周って赤羽橋へ進みます。
プリンスパークタワーを通り過ぎ赤羽橋の交差点の手前、右側にも桜と芝生が広がっています。
ここから弁天池までの一帯は花見がOKなので、この季節は芝公園で2番めくらいに混み合います。
天候が良いと、いわゆる日本の花見の花見客による宴会が繰り広げられています。今年は開花は予想以上に早かったこともあり週末なのに宴会も少なく平和でした。
道路の反対、ガソリンスタンド側から見たところ。
うーん、満開にはまだちょっと。31日の週末が見頃だと思います。
「うかい」と東京タワー
宝珠院の前の信号を東京タワー側に渡り、東京タワーへ向かう坂道の中腹にあるのが「うかい」。
今日は黒塗りハイヤーが多いなぁと思って家でニュースを見ていると総理大臣が「うかい」に来ている映像が流れたりするお店です。
その「うかい」の前の桜も見事です。
うかいの店先の紅葉も綺麗ですし、季節ごとに見頃の樹が移り変わるよう手入れされているのですね。
写真で右側は芝公園の「いきいき広場」という施設。要するにゲートボール場ですが毎朝お年寄りが元気にゲートボールを楽しんでいます。
この写真では手前側にあたる「うかい」の駐車場側の道に出てみましょう。
向かい側はあの清原元選手が住んでいたマンション。左手には東京タワーの地下駐車場がありますが、ここは右手へ突き当りまで。
東京タワー直下の桜、ここも見事ですよ。
右手の大きなビルは「東京タワースタジオ」。
この坂に向かった時背中側にあるのが「タワシタ」。
この左手の小路を入ると「Abumi」です。
この坂の途中も、坂の途中の公園も、そして坂の頂上付近(要するに東京タワーの駐車場手前)からも桜と東京タワーがよく見えます。
東京タワー付近の芝公園もいろいろ紹介したところがあるのですが、今回の目的は桜。
最後の桜名所に向かいましょう。
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集会広場
東京タワーから ”東京タワー下”の信号まで下りて交番の方へ曲がって少し進むと「集会広場」が見えてきます。
芝公園一帯で赤羽橋の角と並んで最も花見客で混むのがこの「集会広場」。
芝学園と正則高校とに囲まれた一角です。
ただ駅も近く一見さんでも場所が判る赤羽橋とは違うので、花見客の層がちょっと違う気がします。
広場の周囲に桜が植えられ、また港区公認で花見宴会OKの場所なので花見宴会の季節は本当に盛り上がります。
ただ地面が土なので普通でも埃っぽいうえ、ちょっと雨が降るとぬかるんで悲惨なことになるので、ここで花見の時は服装に気をつけたいですね。
芝中学・高校の方にも見事な桜が見えるのであちらもチェックしてみましょう。
桜の木の下から上を見上げるとここでも東京タワー。
芝公園は東京タワーの東側一帯がほとんど芝公園と言っても過言ではないので、結局芝公園で桜を眺める、つまり上を向くと、結局東京タワーが視界に入ってしまうのですね。
しばらくは芝公園の桜も咲き続けそう。
お花見宴会するなら赤羽橋か集会広場。
でもお花を鑑賞することが目的ならいろいろなスポットで思い思いのベストショットが見つかる芝公園です。このエリアで自分だけの桜を見つけてみたいですね。
東京都立芝公園
港区 芝公園 1丁目〜4丁目