泉屋博古館東京
2020年から休館していた六本木一丁目の泉屋博古館東京(せんおくはこくこかんとうきょう)が2022年3月からリニューアルオープンしています。
それまで「泉屋博古館分館」という名で”分館” 扱いだったのですが、リニューアルと合わせ「泉屋博古館東京」として名前も変わり、京都の本館でもある「泉屋博古館」との2館体制になりました。
泉屋博古館東京がオープンする半年も前にミュージアムカフェとして耐熱ガラスメーカーのHARIOが直営のカフェ「HARIO CAFE」をオープンさせていたのですが、そちらはもう麻布ガイドでもレポート済みですね。
左にミュージアムカフェの「HARIO CAFE」の店名が見えていますね。
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泉屋博古館とは
旧住友家が収集した ”住友コレクション” を保存・公開する美術館です。
住友家のルーツでもある京都と、東京の麻布別邸跡の2ヶ所に施設があります。
▲住友家は銅の産出で財を成したので青銅器や古銅器から収集が始まったようです。そして明治以降には中国や日本の書画、西洋絵画、調度品など収集範囲を拡げていったようです。
これは「蔭」という作品で北村四海の大理石彫刻です。
泉屋博古館は写真撮影禁止ですが、ホールに置かれたこの作品だけが撮影可能です。
日本画トライアングル
リニューアルしての開館と合わせて開幕したのが「日本画トライアングル」展です。
▲住友の日本画コレクションは大阪、京都、東京の三都で活躍した画家の作品から構成されているそうです。
その各都市ごとに地域性などが反映された日本画を鑑賞し、多様性を感じ取ろうという趣旨のようです。
▲展示作品はおろか館内も写真撮影禁止なので、必然的にみなさんここで記念撮影しています。
ここが撮影スポットですね。
日本画ということでお客さんの年齢層はやはり高め。そして平日にも関わらずお客さんの数は多いですね。ゴールデンウィークなどはかなり混みそうです。
▲隣はミュージアムカフェの「HARIO CAFE」。ちょっとした庭園を眺めながらスペシャルティコーヒーが味わえるので、展覧会鑑賞後のひとときを過ごすにはぴったりです。
▲エントランスを抜けた先に広がるホールに展示されているのは北村四海の「蔭(かげ)」。
唯一の写真撮影可能な場所、作品です。
この「蔭」に向かって右が第1展示室、この作品の裏側が第2展示室、左手が第3展示室。そしてエントランスの裏に第4展示室があって、合計4つの展示室があります。
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ミュージアムカフェの「HARIO CAFE」
美術館のオープンより先にミュージアムカフェがオープンですから力が入っています。
コーヒー関連メーカーとして多くの人気製品を持つだけに気合の入った直営店です。
▲HARIO CAFEのコーヒーはいわゆるスペシャルティコーヒー。
これで800円ですがカップ2杯分以上ですし目の前のロケーションを考えると結構お得です。
またHARIOの直営店なので製品も販売しています。気に入った製品はAmazonからオンラインでも購入できます。
ミュージアムカフェという扱いですが泉屋博古館東京の入館者でなくても利用できるカフェです。今まで泉屋博古館にはミュージアムカフェがなかったので、HARIO CAFEができてミュージアムカフェとして使えるようになったのは嬉しいですね。
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六本木一丁目駅からのアクセス
泉屋博古館東京、HARIO CAFEの最寄り駅はなんといっても六本木一丁目駅。そこから徒歩3分です。
▲改札を出てすぐ目の前にこういうエスカレーターでどんどん上に上がってください。
泉屋博古館でも心配なのか写真入りの丁寧な案内図を公開しています。そちらを参照してもらってもいいですね。(リンクをクリックするとPDFが開きます)
ちなみに住友家の屋号は「泉屋」。だから住友家の敷地跡に ”泉ガーデン” が建っているんですね。
▲エスカレーターを上るとこのような赤い案内板のところに出ます。
ここからさらに階段かエスカレーターで上へ。
▲これでやっと泉屋博古館東京と同じレベルのところまで来ました。
▲さらに進むと左手に泉屋博古館東京とHARIO CAFEの建物が緑の庭園の奥に見えているはずです。
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神谷町駅からの行き方
六本木一丁目駅からの他に神谷町駅からも歩くことができます。こちらは徒歩10分弱。
神谷町の桜田通り沿いの酒屋/タバコ屋の”たまがわや”の奥にエスカレーターがあるのでそこを上がります。
すると城山ガーデンの中の ”神谷町緑道” になるのでどんどん坂道を上ります。
▲スウェーデン大使館の横を抜けると信号のところに出ます。
この信号を渡ってすぐ右側が泉屋博古館東京とHARIO CAFEです。
▲この石造りの建物が泉屋博古館東京。
左手の方には泉ガーデンや六本木一丁目の駅があります。
▲アークヒルズからも来られます。溜池山王の駅から徒歩10分ちょっというところですね。
泉ガーデンの泉屋博古館分館といえばこれまでは東洋美術が好きなある意味マニアックな人が通う美術館でした。
でも泉屋博古館東京としてリニューアルして格好良いミュージアムカフェもでき、これからはもっと多様なお客さんが訪問するようになるんでしょうね。
泉屋博古館東京 基本情報
施設名 | 泉屋博古館東京 |
住所 | 港区六本木 1-5-1 |
最寄駅 | 六本木一丁目駅、神谷町駅 |
休館日 | 月曜日 |
開館時間 | 11:00 − 18:00 (金曜日は19:00まで) |
禁煙・喫煙 | 禁煙 |
展覧会名 | 日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京 |
開催期間 | 2022年3月19日(土) 〜 5月8日(日) |
入館料 | 一般1,000円 高大生600円 中学生以下無料 |
予約 | 予約不要 |
写真撮影 | 禁止 |