B級ランチ
一番安いのは西麻布「七番」でランチは一律500円。社長が多い港区だからとかセレブな街の港区女子だとかいろいろ言われますけど普通に働いている人もいっぱいいるし、誰もがご馳走ばかり食べている訳ではないです。逆に昼間人口も多い繁華街だからこそ成り立つような価格の飲食店もいっぱいあるわけです。
美味しくて安くてお腹いっぱいになればランチとしては満点ですけど、安さだけならどこにも負けない(でも味は・・)とか、どんな大食漢が来ても腹いっぱいにしてみせる(でも味は・・)みたいなランチは意外とどこにもあって、それは六本木や青山でも同じな訳です。
せっかく人様が作ってくれる料理をB級だとかレッテルを貼るのも申し訳ないですが、今回は六本木や麻布十番や広尾のB級ランチを紹介します。
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六本木・西麻布エリア
七番
西麻布代表は定食屋の「七番」。
▲ご姉妹で平日のランチタイムだけ営業する定食屋さんです。
衝撃の ”全品500円” の文字に目が行ってしまいます。
ボリュームは働く男子でもお腹いっぱいになる量、注文を受けてから料理する定食は味にも問題なし。そんなこともあって開店直後から行列になりますが、午後のギリギリなら空いてて座れるかも。
ちなみに意外と近隣で働いているらしい女子も多いです。
かおたんラーメン
南青山代表はラーメン屋の「かおたんラーメン」。
▲みんな西麻布だと思ってますけど住所的には南青山なんです。「七番」とも近いです。
”バブル時代” なんて言葉もなかった頃から深夜の西麻布のラーメン屋として君臨してきたかおたんラーメンですが、もちろん今も健在です。
懐かしい感じもしますが、でもほとんどの人にとっては物心付いた時には既にそこにあったラーメン屋さんですからね。
11時開店ですから750円のかおたんラーメンでランチできます。平日は普通に働く人がお昼ご飯を食べに来ていますし、土曜日はお昼を作るのが面倒くさくなったような近所の人が食べに来ています。
お値段は特に安くないですし、スープは自称”高級スープ” ですが、西麻布/南青山を代表するようなB級ランチです。
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広尾・白金エリア
福田屋
広尾代表は鮮魚屋の「福田屋」。定食屋の間違いではなくて広尾の街の鮮魚屋さんです。
▲戦前から続く鮮魚屋さんなのですが、日曜祝日以外の11時から15時まで鮮魚類を中心にした定食メニューを提供しています。
定番的なお魚定食(ぶりの照焼とかサバの塩焼きとか)の他に、その日仕入れた魚を使った定食があります。
平日は近隣の働く人がお昼を食べに来ていてそこそこ混んでいますが土曜日は意外と空いています。もし土曜日に広尾に遊びに来たら、一度はチャレンジしてみたいですね。
ただ値段は立派な広尾価格でB級ではありません。英語表記のメニューもあり価格と合わせて広尾だなぁと感じるところです。
ハチロー
白金代表は洋食屋の「ハチロー」。
やや小ぶりな750円のランチ定食はB級ランチというにふさわしいハチローですが、ここはそれ以外の面でも有名な白金のレストランです。
▲YMOなどでも有名な細野晴臣が通い、人生のベスト3にも挙げたことがあるのです。細野晴臣の白金スタジオはご近所ですしレコーディングの合間の息抜きにこうして街に出てくるのですね。
またそれ以外にもテレビ番組でもよく取材されていて、例えば星野源と新垣結衣のデートなんだかロケなんだかよく分からない番組にも使われていました。
白金の北里通り沿いというロケーションですが、ランチに来るお客さんはやっぱり働く人が多いです。
”有名ミュージシャンが通う洋食屋” というと隣町の広尾に「コニシ」 (福山雅治が通う)があるのですが、それと比べるとハチローはやっぱりB級感が漂うんですよね、何が違うんでしょうか。
麻布ラーメン
南麻布代表としてラーメン屋の「麻布ラーメン」。
港区が誇るラーメン屋チェーンです。港区以外に店舗はありませんけど。
夜のイメージが強い麻布ラーメンでしたがちゃんとランチタイムも営業しています。ただこの半餃子セットで1,000円ですから価格的には全くB級ではないですね。
その代わりお腹いっぱいになれるという意味でのB級ランチです。
チェーン店なので麻布十番と西麻布にも店舗があります。
それにしても 「麻布ラーメン」というネーミングは最強です。知らない人に ”セレブしか食べられない一杯3千円のラーメン” とか説明しても信じてしまいそうです。実際は麻布十番で屋台を引いてたから麻布ラーメンというらしいですけど。
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麻布十番・東麻布エリア
おもかげ
麻布十番代表はレトロ喫茶の「おもかげ」。
コロナで亡くなった志村けんさん馴染みの店のひとつとして有名ですね。
▲麻布十番でB級ランチというと実は結構あってどれにしようか迷ってしまいます。
このおもかげは街全体が隠れ家だった80年代の麻布十番をそのまま遺しているところがいいんですよね。料理だけでなく存在がB級みたいな。
麻布十番ということもあってお値段は決して安くないですがこのレトロ感は好きな人にはたまらないでしょうね。
大越(おおごし)
東麻布代表は洋食屋の「大越(おおごし)」。大越と書いて ”おおごし” と読みます。
麻布十番と思われていますけどあそこは東麻布です。東麻布だけど麻布十番祭りと同じ日にお祭りをやっちゃう東麻布3丁目ですね。
▲メニューの数が多くてリーズナブルなお値段、ボリュームも調整可能。
東麻布、麻布十番でひとり暮らしをしているような人には有り難いB級ランチのお店です。
メニューの数が多いのはその組み合わせのおかげ。メインになる洋食を決めて付け合せをライスにするかスパゲッティにするか、スパゲッティならケチャップ味か塩味か。そうやって自分好みの味とボリュームを決められるので飽きがこないんですよね。
大越は日本中どこにもあるような、特に男子向けな街の洋食屋さんです。
ル・パン
麻布台代表はカレーと定食の店「ル・パン」。
飯倉の交差点の角に建つビルの2階。地元のビジネスパーソンは知っているけど、それ以外では話題にもならないル・パン。
▲カレーライスが520円から。テイクアウトなら500円です。
カレーはライスたっぷりに本格的なカレー・ルーがかかったものです。ただカレーの具材が少ないのでいろいろトッピングすることになります。
写真のカレーはコロッケ、メンチカツそれと茹で卵が乗って820円。麻布台というか飯倉で820円でこれはかなりお得です。しかもちゃんとサラダとフルーツも付いています。
スペックを見るとB級とは思えないけど、実物を見るとB級以外の何物でもないランチです。でも美味しくてリピートしたくなりますね。
さらに、東京タワーを見上げながらカレーを食べられるというのも凄いです。ただ残念なことに営業しているのが平日だけなんですよね。
平日に東京タワーへ遊びに来たり仕事で麻布台近辺にきたら要チェックです。
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もちろん今回紹介した以外にも安くて美味しくてお腹いっぱいになるんだけどB級みたいなランチはいっぱいあります。
麻布十番や広尾でオシャレなランチ・・・ばかりでなく、いつもとちょっと違う視点でランチを探してみるのも面白いですよ。