現代アート専門のプライベート美術館、渋谷キャットストリートの「UESHIMA MUSEUM」

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UESHIMA MUSEUM

渋谷の中高一貫校「渋谷教育学園渋谷」(渋渋)に隣接して現代アート専門のプライベート美術館「UESHIMA MUSEUM」がオープンしました。

かつての渋谷女子高校が今は共学の渋渋として、今や都内でも有数の人気を誇る学校になっているのです。

このUESHIMA MUSEUMは渋渋ではなくて渋谷幕張の方の卒業生が自身の現代アートコレクションを展示する場としてこの地に開館した施設。

▲以前は東京でも有数のインターナショナルスクールである「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が入っていたビルが今のUESHIMA MUSEUMです。

ブリティッシュ・スクールの方は麻布台ヒルズに移転しているのは御存知の通り

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UESHIMA MUSEUM COLLECTION

UESHIMA MUSEUMで見られる作品は、コレクションのオーナーである実業家の植島幹九郎氏がほんの2,3年で収集したもの。すでに600点以上をコレクションしているそうです。

作品を収集する際のポイントは「同時代性」。多くのアートコレクションがギャラリーから購入されても結局は倉庫の中に収蔵されるのに対して、より積極的にアートを公開し共有する場としてこのミュージアムが設立されているそうです

Eye see you, Olafur Eliasson, 2006, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲これはオラファー・エリアソンの「Eye see you」。

世界的に人気の高いアーティストの作品です。他の展覧会などでは撮影NGなことが多いオラファーの作品ですが、UESHIMA MUSEUMでは写真撮影可能です。動画撮影も可能です。

UESHIMA MUSEUMでは原則として写真も動画も撮影可能、ブログやSNSへの投稿もOK。NGな作品だけその旨が表示されているというスタイル。多くの人に現代アートを見てもらい、親しんでもらおうという理念があってのことだと思います。

ただしフラッシュの利用はNGですし、一脚・三脚、自撮り棒の持ち込みと使用も禁止です。。

ミュージアムのフロア構成

今回は開館記念の《オープニング展》を訪問しました。

ミュージアムは地下1階から5階までの6フロアに分かれていて、フロアによってはさらに細かい展示エリアに分かれています。

そしてこれが重要なのですが、3Fと4Fは週末の土曜日と日曜日だけの公開です。平日の訪問しても3Fと4Fは鑑賞できないので注意が必要です。

また入場チケットは日時指定してのオンラインのみ。購入するとメールでQRコードが届きます。このQRコードは入館はもちろん展示室に入るのにも必要になります

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週末しか見られない主な展示作品

3Fと4Fは週末(土日)だけの公開。

その週末しか見ることができない作品を紹介します。

くぼみに眠るそら-寝虎-, 宮永愛子, 2022, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲4Fでは宮永愛子の「くぼみに眠るそら-寝虎- / valley of sleeping sky -prone tiger-」。

もちろんナフタリンで制作された作品です。

Counter Fragile No.4, 宮島達男, 2004, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲同じ4Fには宮島達男の「Counter Fragile No. 4」。

《オープニング展》では宮島達男の作品が2点展示されていました。

いたいのいたいのとんでいけ, 近藤亜樹, 2022, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲3Fのこれは近藤亜樹の「いたいのいたいのとんでいけ / Pain, Pain, Go Away」です。

同じフロアには今津景工藤麻紀子といった日本人女性作家の絵画が展示されています。。

4Fは ”変わるもの、消えゆくもの” というテーマに沿った作品が、3Fは日本の女性画家という切り口での作品がそれぞれ展示されています。

この2フロアは週末しか入れませんしUESHIMA MUSEUMの目玉その1的な作品なので、訪問するならまずは週末にどうぞ。

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世界のアーティストたちの作品

1Fと2Fは今を生きる世界のアーティストたちの作品が展示されています。

特に2FはUSEHIMA MUSEUMの目玉その2的な作品がズラッと並んでいます。

On slow Obliteration, or How are you still hungry, Ryan Gander, 2019, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

ライアン・ガンダーの「On slow Obliteration, or How are you still hungry」。

PixCell-Sharpe’s grysbok, 名和晃平, 2023, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲これは名和晃平

2Fにはこれ以外にダムタイプの池田亮司、村上隆、塩田千春、ゲルハルト・リヒター、トーマル・ルフ、ルイーズ・ブルジョワなど錚々たる作家たちの作品が並びます。

UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲美術館の鑑賞順路は1Fのエントランスからエレベーターで5Fに上がり、フロアを下りながら鑑賞するのが推奨されています。

フロア間はエレベーターでの移動もできますが、できれば階段を使って下りるのがおすすめです。というのは、階段踊り場には現代美術家の杉本博司の作品が展示されているから。階段を使う限りはその作品を見逃すことはありません。

それにしても、平日に訪問してもこんなに見られるならそれだけでお腹いっぱいかもしれません。

抽象画の世界

B1Fは抽象絵画の部屋

Stack 7, Ultramarine Blue, Annie Morris, 2018, UESHIMA MUSUEM, 2024, Photo by 麻布ガイド

▲時代も地域も異なる作家たちの抽象作品が展示されています

このようにケレン味のある人気アーティスト、アート史上で重要なアーティストや作品から今の時代の息吹を感じる作品まで、現代アートを知る場所としても最適なUESHIMA MUSEUM。なんかアートって面白そう、そんな人からコアなマニアまで誰でも愉しめる美術館です。

しかも場所は渋谷駅から徒歩数分。渋谷にも原宿にも近くアクセスが良いのも魅力です。

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UESHIMA MUSUEMの場所とアクセス

渋谷学園渋谷を目指せばすぐに分かります。

地下鉄渋谷駅からならB1出口を出て明治通りを原宿方面へ、JRなど地上の渋谷駅からなら明治通りを原宿方面へ。キャットストリートに入って100mほどで渋谷学園渋谷なのでその先を右に曲がればすぐにUESHIMA MUSEUMです。

チケットは日時指定の事前予約制です。もちろん当日予約もOKです。

予約時間は11時から1時間ごとの入館枠を指定しますが、入館できるのは「予約した時間の30分前から3時間後」となっています。

例えば12時で予約すると、11時半から入館できますが、滞在できるのは15時までとなります。ミュージアムへの到着が予約時間から多少前後しても大丈夫なのは嬉しいのですが、最大で3時間後までしか滞在できないのであまり遅刻して鑑賞時間が足りなくならないよう気をつけましょう。

オープニング展 基本情報

会場 UESHIMA MUSEUM
会期 2024年6月1日(土)〜12月末
開館時間 11:00 – 17:00 (3F、4Fは土日のみ公開)
入館料 一般 1,500円、中高生 1,000円、小学生以下無料
予約 日時指定事前予約制

UESHIMA MUSEUM 基本情報

施設名 UESHIMA MUSEUM
住所 渋谷区渋谷 1-21-18
最寄駅 渋谷駅、明治神宮前駅
休館日 月曜、祝日
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