ヒルサイドカフェ
代官山といえば白い外観と低層階が続くヒルサイドテラスがシンボル。代官山のイメージを決定づけている場所です。半世紀前に土地の所有者である朝倉家と建築家の槇文彦が出会ってから長年にわたり今の街づくりが行われてきました。
そのヒルサイドテラスに1991年に完成したF棟のカフェが「ヒルサイドカフェ」です。
でも旧山手通りの歩道からでは中まではよく見えないという絶妙な距離感が、開放的なんだけど落ち着ける環境を作り出しています。
そして通りからセットバックしているのでT-SITEへ向かう人の流れとも切り離され、いつも行列のミケランジェロとは好対照な代官山の週末で比較的ゆっくり時間を過ごせるカフェとなっています。
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ヒルサイドカフェの外観
近くにT-SITEという人気施設ができたことで、特に週末などは以前とはすっかり人の流れが大きく変わってしまった代官山です。
▲代官山交番前の交差点から旧山手通りを246方面は歩いてヒルサイドテラスのF棟へ。
そのほぼ真中がヒルサイドカフェです。
上の写真はヒルサイドフォーラムで展覧会が開催されているときですね。外に展覧会の出展オブジェが置かれています。
▲これはロバート・インディアナの展覧会の時ですね。「LOVE」の彫刻が置かれていました。
(現在は設置されていません)
暖かい季節はここが最高です。大きな木もあるので夏でも日差しを気にせず座れる時間帯もあります。
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ヒルサイドカフェの店内
店内は黒を貴重としたインテリアでまとまっています。
▲ウィンドウに沿ってテーブルが数卓。空間をたっぷり使った余裕のある店内です。
それと並行してテーブルが数卓。それほど席数は多くないのですがたいてい空いているので心配ありません。
今は道路向かいの「カフェ・ミケランジェロ」やT-SITE内のカフェばかり行列になってヒルサイドカフェにはあまりお客さんが来ないんですよね。
▲左側の大きな空間は「ヒルサイドフォーラム」。展覧会スペースです。
空間は広く感じられますが実際のカフェスペースはそれほど広くありません。
窓の外に何か見えますよね。
▲常設されているこの絵画は日本の画家「宇佐美圭司」の作品です。
東大がその作品の価値に気付かず捨てしまったことで話題になった作家です。
▲その宇佐美圭司の作品の向こう側には旧ユーゴ出身のアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチの作品が設置されています。
このようにパブリックアートに囲まれ、そもそもカフェとギャラリースペースが隣り合わせという環境ですから、静かに落ち着いて時間を過ごすにはこれ以上ないカフェではないでしょうか。
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ヒルサイドカフェのコーヒー
街のパン屋さんなのですが昔からのこういう店にありがちで、パン以外の食材もあります。
サンドイッチなどの軽食もあるはずなのですが、ちょうどパンデミック下の時期だったのでドリンクとデザートだけのメニューになっています。
ここでお茶をするのはたいていA棟の「アートフロントギャラリー」かF棟の「ヒルサイドフォーラム」での展覧会を観た後なので、このコーヒーを飲みながら静かに作品を振り返っています。
ヒルサイドカフェの場所
旧山手通りの代官山交番前の交差点から150mくらい。
代官山の駅からだと徒歩3分。
▲クルマで来ても近辺に駐車場はたくさんありますから困ることはないと思います。
今の週末の代官山は混雑が酷いですけど、ヒルサイドカフェは今も落ち着いた代官山の雰囲気を堪能できます。お喋りしまくるうるさいお客さんも来ないですし。
また、ヒルサイドテラスA/B/C棟の裏にはヒルサイドテラスを構想した「朝倉家住宅」が残されています。どんな美意識で代官山の開発を手掛けたのか、そのヒントにもなるかもしれません。
朝倉家住宅を見学してギャラリー巡りそしてヒルサイドカフェでひと休みといった代官山の魅力を堪能するコースはどうでしょう。
ヒルサイドカフェ 基本情報
店名 | ヒルサイドカフェ |
住所 | 渋谷区猿楽町 18–8 ヒルサイドテラスF棟 |
最寄駅 | 代官山駅 |
定休日 | 月曜日 (展覧会、イベントで変更あり) |
営業時間 | 11:00 − 19:00 |