岡本太郎記念館の「タローのダンス」。踊りに根源的な生命力を見出した岡本太郎がダンスを描いた作品を展示。恒例の衣替えも。

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タローのダンス

南青山の「岡本太郎記念館」では「タローのダンス」展が開催されています。会期は2024年3月15日(金)から7月7日(日)までの約4ヶ月間弱。

岡本太郎が高島屋大阪店の大食堂に展示するモザイクタイル《ダンス》を制作したのが1952年。しかし傷んでしまった作品はその後修復され2011年から再び高島屋大阪店7階のレストランフロアに展示されているそうです。

なぜダンスをモチーフにした作品を制作したかというと、民俗的な踊りなどには根源的な生命力や芸術の本質が包含されていると岡本太郎が洞観したからのようです。

この「タローのダンス」展には高島屋の《ダンス》と関連する作品、踊りを彷彿させるような作品などが展示されています。

▲1952年の油彩作品「ダンス」。

高島屋大阪店のモザイクタイル作品とほぼ同じ絵柄です。

でもそれより後ろの女性と踊る岡本太郎(40代の頃)の楽しそうな笑顔に目が釘付けです。

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岡本太郎と岡本太郎記念館

岡本太郎というと ”藝術は爆発だ!” のイメージばかり強調されがちですが、日本が生んだ偉大な芸術家ですね。

生命力に溢れる彼の作品は世界中のアーティストたちからも人気が高く、以前レディ・ガガが来日した際にも岡本太郎記念館を訪れ作品集を購入しています。▼

また、この岡本太郎記念館は岡本太郎が亡くなるまでの42年間、住居兼アトリエとして使っていた建物を中心に美術館として公開されているもので、年間3本前後の展覧会が開催されています。

タローのダンス 第一展示室

いつものように650円を受付で支払いスリッパに履き替えて館内へ。

まずは2階へ上がって第一展示室から鑑賞です。

▲これも「ダンス」。

高島屋大阪店に納品した作品の習作のようなものかもしれません。

▲平面作品と立体作品が並ぶ展示室内。

どれも肉体的表現が感じられる作品です。

タローのダンス 第二展示室

第二展示室にも展示が続きます。

▲第二展示室の作品はタイトルにダンスという文字はないけど、ダンスが表現する生命力を描いたものが多いです。

▲いつものように太陽の塔の原型や「座ることを拒否する椅子」(なので座るのは禁止)が置かれた室内。

▲岡本太郎人形。

サロンにある太郎人形は本人を原型に造形していますが、これはちょっと違う気がします。

▲椅子や太陽の塔はここ最近の展覧の常連ですが今回は新たに太郎人形が加わりました。

展覧会のテーマはダンスということで、戦後から大阪万博の頃までのはち切れんばかりのエネルギーをダンスを通じて表現した作品が並んでいます。ある意味一貫したテーマの展覧会なので非常に分かりやすく、ここ数年で大掛かりに開催されてきた「岡本太郎展」で岡本太郎を知った人、あるいは若い岡本太郎ファンにもオススメの展覧会です。

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サロンの岡本太郎

2階で「タローのダンス」展を観たら、次は忘れずに1階の「サロン」と「アトリエ」も観ておきましょう。

1回見たことがあるからいいやという人も見ておきましょう。なぜならサロンもアトリエも毎回展示内容が変わっているからです。

▲2024年初夏、「タローのダンス」展での岡本太郎人形です。

麻地の涼し気なスーツに水色のネクタイという姿です。

▲岡本太郎と岡本敏子の写真も飾られています。

このエリアも展覧会ごとに模様替えをしています。

▲これは2023年夏、「令和の蔵出し」展での岡本太郎人形です。

緑色の半袖シャツとパナマ帽という姿です。2022年も同じような装いでしたがシャツの色も帽子も違いますね。

▲こちらは2022年の7月20日、「岡本太郎の1世紀」開幕日のものです。

スラックスに半袖シャツに帽子という夏らしい装いの岡本太郎です。

▲別のときはスーツ姿。

実際に生前着ていたもので、ちょっと見えにくですがネクタイは岡本太郎デザインのもの。

定期的に衣替えしているので、訪れたびに何を着ているのかチェックするのも楽しみです。

▲このときはノーネクタイのシャツにジャケットとスラックス。

軽やかなスタイルなので初夏って感じでしょうか。

とにかく展覧会のたびに服装や配置が変えられていて、”間違いを探せ” 状態なのです。これも岡本太郎記念館の展覧会に毎回足を運ぶ理由ですね

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岡本太郎のアトリエ

サロンの奥には岡本太郎が創作活動に勤しんでいた「アトリエ」があり、ここも定期的に配置される作品が変わり、毎回異なる姿のアトリエを見ることできます。

▲2024年の「タローのダンス」展の時のアトリエの様子。です。

中央のイーゼルに置かれた作品は特に記載はありませんがたぶん「タローのダンス」展の一部です。毎回、その展覧会での公開作品の一部がここに置かれていますから。

▲アトリエの奥にも作品が展示されています。

また膨大な絵画作品が収蔵されているのが分かります。ほとんどの作品は川崎の岡本太郎美術館に寄贈されていて、この岡本太郎記念館には未完成作品などを主に収蔵しています。逆に創作の過程を知る資料はここにしかなくて貴重です。

▲これは2023年夏の「令和の蔵出し」展の時のアトリエの様子です。

中央のイーゼルに置かれた作品が変わっているのが分かると思いますし、椅子などの配置も変えられています。

▲これは2022年の7月20日、「岡本太郎の1世紀」開幕日のアトリエです。

やはり展示されている作品や椅子が異なっているのが分かると思います。

毎回異なった展示がされているので岡本太郎記念館を訪問したら展示室部分だけでなく、サロンとアトリエも記憶と記録に刻んでおきたいですね。

ベランダの太陽の塔

さらに、岡本太郎記念館の庭とベランダにも作品が置かれています。庭は入館料を払った人だけが入れるので、記念館の中を鑑賞したら庭も忘れずに鑑賞していきましょう。

▲ベランダから顔をのぞかせ下を向いている太陽の塔。

岡本太郎の作品ではありませんが岡本太郎記念館のシンボル的存在です。

なお庭に置かれている「座ることを拒否する椅子」は座ることができるので、遠慮なく座らさせてもらいましょう。

▲岡本太郎記念館のブロック塀に書かれたこれも岡本太郎の作品ではなく現代アートコレクティブのChim↑Pom(ちんぽむ)の作品です。

岡本太郎の1967年の有名な作品 ”殺すな” を彼らが再制作したもの。10年以上経って文字がだいぶ消えかかっています。消えてしまう前にきちんと見てメッセージを受け止めたいです。

岡本太郎記念館の場所とアクセス

青山通りから骨董通りに入り六本木通り方面に直進し、「クリントンストリートベイキング」の先の信号を左折します。

左折してSOUSOUを左にみながら一本目を右折すると左側にあります。

最寄り駅は表参道駅。表参道の交差点から徒歩10分くらいです。

タローのダンス 基本情報

名称 タローのダンス
会場 岡本太郎記念館
会期 2024年3月15日(金) 〜 7月7日(日)
入館料 一般 650円、小学生 300円
予約 予約不要

岡本太郎記念館 基本情報

名称 岡本太郎記念館
住所 港区南青山 6-1-19 MAP
最寄駅 表参道駅
休館日 火曜日
時間 10:00 − 18:00

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