麻布とか白金というとブランドの店舗や高級店が軒を連ねているイメージがあるみたいですが、だいたいどこのエリアにも普通の商店街があって安い野菜が買えたり、コンビニでカップ酒とおでんを買って近くの公園で一人宴会ができたりします。
視点を変えてたまには都心のこうした商店街をぶらぶら散歩してみるのも楽しいかなぁと思います。
実はこうした商店街やその裏に隠れた名店があったりするのが麻布・青山エリアなんですが、普通の商店街っぷりとのギャップもまた面白いと思います。
エリア別に代表的な商店街、通りをまとめてみました。
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麻布いーすと通り
麻布エリアのハートランド、東麻布の「麻布いーすと通り」。
近くの人でないと ”東麻布” といってもどの辺りかピンとこないマイナーなエリアの、メインストリートが「麻布いーすと通り」です。
地元の人は「E街」とも呼んでいます。英語で書くと E-Street。ブルース・スプリングスティーンのバックバンドと同じ名前ですね。
いーすと通り沿いは本当に生活のための商店街で成城石井やまいばすけっと、あとは喫茶店にという感じですが、一歩奥に入ると鰻の超名店「五代目 野田岩」、写真専門ギャラリー「PGI」、工場直営のジェラート「ファブリカ」、ピザの「PST」、お菓子の「ルスルス」そして「日進ワールドデリカテッセン」など遠くからお客さんが集まる名店、有名店がたくさんあります。
隣の麻布十番のお祭りは全国的に有名な、東京でも一二を争う規模のお祭りですが、かかし祭りは東麻布のお祭りです。東京タワーの真下でほぼ地元民だけで繰り広げられる熱気あるお祭りです。
屋台もいっぱい出ますし特設ステージでの芸能大会などもあります。
▲だいたい9月下旬あたりの金土曜日に開催されます。この週末に東京タワーとか麻布十番に行く機会があれば、ちょっとだけ足を延ばして東麻布のかかし祭りを楽しんで欲しいですね。
(2022年の開催は未定です)
最寄駅は大江戸線の赤羽橋駅。これも東京タワーの最寄駅なのに北区の赤羽駅と間違えられることもあるかわいそうな駅です。
近隣のハイテンションの街や観光地に疲れたら、東麻布いーすと通りに行って東麻布のほんわかした雰囲気に癒やされてみてください。
エリア 最寄駅 主なイベント リラックス度 |
港区 東麻布 赤羽橋駅、麻布十番駅 かかし祭り(秋) ★★★★★ |
白金商店街 (四の橋)
リラックスムードでいえば白金の四の橋の商店街も。
五の橋商店街よりは店舗の数も多いのですが、でも普通に近所の人が散歩や買い物で歩いている感が強いです。
明治通りの「四の橋」から北里通りまでの500mくらいの商店街には八百屋さん、クリーニング屋さんに食堂といった昔からの商店街によくあるお店から100均やカフェといった新しいお店までが並んでいます。
この商店街で最も知られているのは「焼肉ジャンボ」でしょうか。
予約必須な焼肉ジャンボは一休でも予約することできます。
また五之橋側の商店街には老舗喫茶店「キャンディ」などありますし、白金高輪駅側はバスク化が進んでいてバスクチーズケーキの「GAZTA」やバスクバルの「HIKIXOU」などがあります。
▲5月の第2土曜日曜、つまり母の日の週末に開催される「ママの日の青空白金グルメまつり MAMMA MIA」。
(2022年の開催はありません)
白金のシンボル「時計台広場」周辺に地元の有名店が屋台を出しています。普段は子ども連れでは行けないようなレストランの屋台で、お母さんに思う存分食べて飲んでもらおうという企画です。
▲たとえば「ミート矢澤」。店舗は五反田ですけど本社が白金にあるので屋台が出ていました。
もちろん系列の「焼肉ジャンボ」の屋台も出ています。
イタリアンが多い白金の「タランテッラ ダ ルイジ」や「ロッツォシチリア」という有名店も屋台が出ていたりします。
白金の生活密着型なのどかな商店街も楽しめますし、いざとなれば有名・高級店も利用できるのがいいですね。
エリア 最寄駅 主なイベント リラックス度 |
港区 白金 白金高輪駅 マンマ・ミーア ママの日グルメ祭り、夏まつり、ハロウィン ★★★★★ |
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雑式通り
麻布十番といえばメインストリートの「麻布十番大通り」や「パティオ」周辺が有名です。
「雑式通り(ぞうしきとおり)」はその麻布十番大通りと直角に交わる、麻布十番では2本目の大きな通りです。
十番の街を東西に走る麻布十番大通り(クルマは東から西への一方通行)に対して、雑式通りは南北に走っています(クルマは南から北への一方通行)。
ただ最近はどちらがメインストリートか分からないくらいオシャレな店舗が増えています。
▲雑式通りの南側の端は地元スーパーの「ナニワヤ」です。
ナニワヤからここまでの間には数え切れないほどお店があります。
でも途中には善福寺があったりパティオがあったりするので散歩するだけでも十分楽しいストリートです。
▲毎年お盆明けの週末に開催されていた「麻布十番 納涼まつり」、通称「麻布十番まつり」。都内でも最大級の人出なのだそうです。
2022年の開催はまだ未定です。でも2023年春に一の橋公園がリニューアルされる予定ですから、2023年の麻布十番祭りからは国際バザーも復活して欲しいですね!
▲東麻布や白金と違って麻布十番はとにかく広いので、まずは麻布十番大通りと雑式通りをマスターしたいですね。
エリア 最寄駅 主なイベント 充実度 |
港区 麻布十番 麻布十番駅 麻布十番納涼まつり ★★★★★ |
広尾散歩通り
広尾の「広尾散歩通り」も外せません。
この中では国際度は一番かもしれません。
▲この「広尾橋」の交差点から広尾の商店街、つまり「広尾散歩通り」です。
商店街は普通にパチンコ屋があって魚屋があって文房具屋があってという街の商店街っぷりですが、そこに広尾らしい国際色のある店舗が混在しています。
他所から来た人がリラックスして散策するという感じではなくて、多国籍な商店街のカオスを楽しむのが面白いと思います。
エリア 最寄駅 主なイベント 国際度 |
渋谷区 広尾 広尾駅 広尾フェア ★★★★★ |
みゆき通り
表参道の交差点から根津美術までの「みゆき通り」。
漢字で書くと「御幸通り」。皇居から明治神宮表参道へ繋がる道路なのでこう名付けられたそうです。
▲表参道の交差点から明治神宮までの「表参道」には世界中のスーパーブランドが軒を連ね、表参道ヒルズのような大規模商業施設もあります。
それに比べると派手さではみゆき通りの少し負けているかも。歩道も広くないので表参道側より道を歩く人も少ないですね。
ここが普通の商店街かというと全然そんなことないのですが、青山通りの北側と比べると青山通り南側のアイビー通り、骨董通り、みゆき通りは雰囲気も落ち着いているのが面白いですね。
▲エイベックスのビルの横を走る「長者丸通り」の方をぶらついて見るのが面白いかもしれませんね。
エリア 最寄駅 主なイベント 高級度 |
港区 南青山 表参道駅 日曜、祝日 ★★★★★ |
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東麻布や白金など、字面から感じるイメージと違って現地はとってもノホホンとした雰囲気のある商店街です。
ところがそうした商店街でもちょっとディープに探索すると多くの興味深い場所や店舗があったりします。また広尾の商店街のように、郊外の私鉄沿線の駅前商店街みたいな様相なのにどこか様子が変という面白いところもあります。
麻布や青山エリアのこうした商店街や通りをぶらぶら散歩してみると思わぬ発見がありそうです。