松島屋
東京で手土産に和菓子をという時の定番の一つが高輪の老舗和菓子店「松島屋」です。
和菓子屋さんでありがちなのですが、ホームページやSNSといったものはないしオンラインショップもなし。実際に店舗に行って買うしかありません。また、取り置きしてもらうにしても電話での予約が必要というタイプです。
▲お店に行くとしても商品の人気が高いので閉店時間前に売り切れてしまうのが普通です。商品がまだあるうちに実際に店舗まで足を運ばないと欲しい物が買えない、かなり難易度の高い和菓子屋さんです。
その代わり、その入手の難しさもあって手土産に松島屋の和菓子を持っていけば、この人は分かっている人だ、わざわざ手間をかけてくれるんだと思ってもらえるんですね。
そして創業1918年(大正7年)ですから、すでに創業100年を超える老舗中の老舗です。
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松島屋の豆大福
松島屋で一番の名物は「豆大福」です。一つ220円。
▲たまたま通りかかったこの日はこのようにいっぱい残っていました。
(価格は取材時のものです)
こういうチャンスには迷わず買って帰るしかないですね。
▲普通に買うとこのような簡単なパックに入れてもらえます。
ちなみに賞味期限は ”本日中”。オンラインでは販売できない生モノがまた希少価値です。
(なお冷凍保存することもできるそうです)
▲これが松島屋の豆大福です。
つぶあんは固め、豆そのものも固めに煮てあって、それが皮の中ぎっしりに詰まっているというボリュームある豆大福です。
▲大福には他に「きび大福」と「よもぎ大福」があるのですが、中の餡子はどれも同じ。皮が違います。
写真のこれは「よもぎ大福」です。
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箱入り大福セット
大切な人にきちんとした手土産をという時は、予約しての箱入りセットがオススメです。
▲左から「豆大福」、「きび大福」そして「よもぎ大福」です。
ずっしり重い松島屋の大福が15個!
▲さらにこうした化粧箱も用意されています。
こういう手土産はやっぱり風呂敷に包みたいですね。少し前に皇族の家を訪問する際のお土産を紙袋に入れて持参し失笑された事件がありましたが、そうした恥ずかしいことはしたくないですもんね。
幻の栗蒸し羊羹
松島屋には季節商品もあります。夏から事前に予約しないと買えない「栗蒸し羊羹」です。
店頭に並ぶことは殆どないので、一見さんがフラッと入って買える羊羹ではありません。
しかも予約するのもかなり困難なのであることから、幻の栗蒸し羊羹と呼ばれています。
▲この四角い棒状の中が栗蒸し羊羹。
長さは約20cm弱。そして手にずっしりと重さが感じられる重量級羊羹です。
▲「栗蒸し羊羹」の本体です。
少し固めで大きな栗の塊がどっさり入っているけど甘さが控えめな羊羹。
もし自然派の羊羹というものがあるとしたらこういう感じになるのではないでしょうか。でもやっぱりカロリーはたっぷりなんだろうなぁ。
なお豆大福と違ってこちらはそこそこのお値段です(年ごとに違う)。
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松島屋の店舗
高輪の二本榎通り沿いに店舗があります。
知らない人が初めて見れば、これがあの松島屋かとびっくりするかもしれません。
▲暖簾をくぐるって入ると、そこはいきなりカウンターです。
その奥では豆大福などを製造中。一日で1,000個も売れるそうですからみなさん忙しそうです。
出入り口の脇には豆大福など和菓子商品が並べられています。
▲黒いクルマが止まっている先の角地が「高輪皇族邸(旧高松宮邸)」です。
2020年から上皇上皇后夫妻(明仁天皇)がお住まいになり、2022年の4月まで「仙洞仮御所」として生活していた邸宅です。
また昭和天皇が皇太子だった時代(つまり大正時代)に住んだ「東宮御所」というのも実はこの高輪皇族邸で、当時開業したばかりの松島屋の豆大福を好んで食べていたそうです。
そんなこともあり「昭和天皇や高松宮御用達の豆大福」としても知られるようになったようです。
▲ケースには残り少ないですけど、なまこ餅や豆餅なども並んでいますね。
あとお店の前に駐車したりタクシーを駐めないでという注意書き。ここ二本榎通りは第一京浜と桜田通りの間にあって、三田と品川や五反田を結ぶ交通量の多い道路です。でも片側1車線だし松島屋の前はカーブだし、ここにクルマを停められると危ないし邪魔だし本当に迷惑なんですよね。
伊皿子の交差点のピーコックの駐車場が使えるのでどうしてもクルマの場合はそこに停めてください。
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松島屋の場所とアクセス
最寄り駅は白金高輪駅。1番出口から高輪図書館側に出たらすぐ右の方に歩くと徒歩3分くらいで二本榎通りに出ます。そこで左に曲がって二本榎通り沿いに高輪皇族邸の信号の先が松島屋です。駅から5分ちょっとですね。
泉岳寺の駅が近いと案内しているメディアがあったりしますが、ずっと上り坂なのでおすすめしません。夏は死にます。
最寄り駅は白金高輪駅です。
また「ちぃばす」の高輪ルートを使えば三田駅からが早いです。ちぃばすの「高輪一丁目」バス停で降りれば松島屋は目と鼻の先です。それにちぃばすなら田町駅も利用できますしね。
▲松島屋の前の通りです。すぐ先が「伊皿子」の交差点で、その先は聖坂を下って三田へ抜けます。
▲これは逆側。この先は高輪の警察や消防署の前を通って品川や御殿山へ抜けることができます。
原美術館があった頃、渋滞フリーなこのルートは重宝しました。
麻布十番くらいなら歩いても行けてしまう松島屋なので、時には散歩ついでに足を延ばすとかして豆大福を買いに行くのもいいですね。
豆大福にしろ栗蒸し羊羹にしろ、美味しさは抜群。また手土産としても知っている人にほど喜んでもらえる貴重な和菓子屋さんです。
食べたい、買いたいという明確な意志がある場合はまずは予約を。そうでなければ午前中の訪問をおすすめします。
松島屋 基本情報
店名 | 松島屋 |
住所 | 港区高輪 1-5-25 |
最寄駅 | 白金高輪駅 |
定休日 | 日曜、月曜(第一、第三) |
営業時間 | 9:30 – 18:00 (売切次第終了) |