創業は1972年。名物マスターの話と音楽と珈琲で寛げる六本木の老舗喫茶店「カファブンナ」。平日コーヒーは500円。

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かうひいや カファブンナ

1972年創業という50年以上の歴史がある六本木の老舗喫茶店「かうひいや カファブンナ」。”かうひいや” は今の字体で書けば ”コーヒー屋”。カファブンナはコーヒーの原産地エチオピアの地名 ”カファ” と豆を意味する ”ブンナ” を組み合わせた造語です。

歴史が長いだけに六本木でも多くの常連客を持つ有名店です。パンデミック中は長く休業していましたが、以前とメニューを減らし2021年から営業を再開しています。

▲六本木通りからちょっと入った小路沿いのマンション2階がカファブンナ。

”寛げる雰囲気と珈琲と音楽” 、SINCE 1972。

お店のことが全て書かれいて、これ以上何も付け加える必要もなく、一つでも欠かすことはできない、お店のコピーとしてはパーフェクトです

音楽も堅苦しい音楽ではなく、マスターの人柄を感じさせる音楽が多いです。特にアメリカのポピュラー音楽、Good Old Daysな音楽が好みみたいです。

このカファブンナ、2018年10月に配布された港区麻布総合支所が発行する地域情報誌「ザ・AZABU」でお店とマスターが紹介されているので、どのような方なのか読んでみてはどうでしょう

ちなみにこの「ザ・AZABU」、行政が発行する情報誌としてはかなりイケてまして、私たちも毎号へぇ〜知らなかったと言いながら愛読しています。

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カファブンナの店舗

六本木通りのファミマとサイゼリアの角から小路に入り、以前紹介した「蒼龍唐玉堂」の前を過ぎて数十メートル。秀和六本木の手前のビルにカファブンナが店を構えています。

お店の向かいは縁結びの神様、出雲神社の東京出張所でもある「出雲大社東京分祠」です。

六本木ヒルズと新国立美術館星条旗通りとを結ぶ近道なのでこの小路を使ったことがある人も多いでしょう。

▲「只今おいしいコーヒーをたてております かうひいや カファブンナ」という看板が目印です。

以前はこの看板は階段の下の道路沿いに立っていたのですが今は階段上に移動しています。少し前にマンションの改装工事があって以来、看板の場所が変わったみたいです。

それにしてもこの看板、おそらく開業時からそのままですよね。

▲これもおそらく創業時からの看板でしょうか。

カファブンナがスワヒリ語で KAFA BUNNA と書くことがわかります。

▲年季の入った木製のドアを引いて開けてカファブンナの店内へ。

ただ「お支払いは現金のみ」。特にパンデミック後は最低限の現金しか持たずに外出する人も多いですし、こうした注意書きが必要なのでしょう。

カファブンナを利用する前には財布の中身を要チェックです。

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カファブンナの店内

現金を持っていることを確認したらカファブンナの店内へ。

▲左手にはテーブル席が1つ。奥に見えるのは物置として使っているテーブル。その奥にはCDが並んでいます。クラシックやシャンソンもかかるようですが、私たちが訪問した時はいつも20世紀前半のアメリカポピュラー音楽が流れていました。

右手のコーナーはレジカウンターです。ちなみに電話はダイヤル式の黒電話。今でも機能しています

▲カウンターは10席ほど。

お一人様の場合は ”よろしければカウンターへどうぞ” と案内してくれます。

▲このカウンターでマスターのお話を聞いたり、読書などしてゆっくり過ごしたり。

六本木とは思えない寛いだ雰囲気で時を過ごせます。

▲窓際には2人掛けのテーブルが2卓ありますが、遠慮なく使えるのはこのテーブルだけ。

外にテーブルが見えますが客席ではなく喫煙者が勝手にタバコを吸うためも使っているようです。

▲カウンターはマスターの仕事場。

音楽のことや六本木の昔話など尋ねてみれば何でも気さくに教えてくれますよ。

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個室席

カウンターと窓際のテーブルの他に、個室風に区切られた客席スペースも用意されています。

マスターは団体席と茶化していましたが、グループでも少人数での利用もOK。

▲板張りのベンチとテーブルで設えられた席です。

照明は年代物のランプ。

棚には古道具なども置かれています。

▲最大で10人くらい入れるスペースですけど、2人以上座っているのを見たことがありません。

本当に混雑している時はここもお客さんで埋まるのでしょう。

▲壁に絵画がかかっています。よく見るとこれはカファブンナの店内です。

描かれているランプもカウンターの様子も実物と同じです。マスターがまだ若かった頃に描かれたものですね

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カファブンナのメニュー (平日昼は500円から)

以前は珈琲などドリンクの外にケーキもあったのですが、パンデミック後に再開してからケーキの扱いを止めたようです。

▲これがドリンクのメニュー。休業前よりちょっと値上がりしています。

いろいろ種類ありますが、基本的にはブレンド。その日の気分でラテン、アフリカン、キャメルのどれかを選ぶという感じですね。

それと平日のお昼に限り、コーヒーとカフェラテが500円になります。

ベランダにNOW 500 と書かれた小さい黒板が出ていたら500円になる目印です。14時以降は通常価格に戻るので、平日なら14時前に訪問するのも良いでしょう。

▲これはかつてのケーキメニューです。ただし現在はケーキの提供はありません

個室席で飲むコーヒー

2人以上で訪問したので個室席を利用してみました。

▲今回のオーダーは「アフリカン」と「カフェラテ」。

合わせて1,000円です。

▲コクのある酸味な ”アフリカン” です。

カファブンナのコーヒーはマスターがネルドリップで丁寧に淹れてくれます。

▲コーヒーは3種類ありますけどどれも濃い昔ながらの喫茶店のコーヒーです。

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カウンターで飲むコーヒー

一人で訪問すれば基本的にカウンターです。

▲カウンターでビッグバンドやクルーナーといった戦前のアメリカ音楽を聴きながら時を過ごしたり。

▲これはキャメル。”ソフトな苦味” ですが、カファブンナとしてはソフトという意味で、他の喫茶店と比べれば十分濃いです。

▲これは以前おやつタイムに食べたババロアケーキ。

くどうようですが、現在はコーヒーだけのメニューでババロアケーキなどケーキ類の提供はありません。

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カファブンナの場所とアクセス

六本木なんだけど観光客が来るような場所でもなく、週末でも静かなエリアです。

六本木通りのファミマとサイゼリアの角から小路に入り、以前紹介した「蒼龍唐玉堂」の前を過ぎて数十メートルほど。秀和六本木の手前のビルにカファブンナが店を構えています。

お店の向かいはこれも以前にも紹介した「出雲大社東京分祠」。

▲ちなみに1Fはフレンチの「トレフ・ミヤモト」。

70年代初頭の六本木が最先端の大人の街だった頃からタイムスリップしたかのように今も美味しい珈琲を提供し続けているカファブンナ。

パンデミック後に営業が再開されて喜んでいる常連さんも多いでしょう。まだまだマスターには頑張って欲しいですね。

また平日は500円の時間帯もそれ以降も比較的空いていることが多いようです。六本木でちょっと寛いだひとときを過ごしたいなら平日に。また週末にレトロ喫茶巡りをしたい方も六本木では外せないレトロ喫茶です。

かうひいや カファブンナ 基本情報

店名 かうひいや カファブンナ
住所 港区六本木 7-17-20
最寄駅 六本木駅
定休日 水曜日
時間 10:30 − 19:00
支払 現金のみ。カード/電子マネー不可
喫煙 禁煙 (ベランダに非公式喫煙スペースあり)
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1 comments

  1. 六本木カフア・ブンナ
    ‥アメリカンミュージックとアメリカ映画をこよなく愛するベテランマスターが煎れてくれる美味しいcafeと気取らないお洒落なお話…私今井の事も良くご存知ですよ~。是非一度愉しい時間を過ごしてみて下さいね!

     

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