アートフロントギャラリー
代官山ヒルサイドテラスの「アートフロントギャラリー」は現代アートを専門とするギャラリーとしては日本でも草分け的な存在の一つ。
代表でアートディレクターの北川フラム氏は日本でのガウディブームの仕掛け人ですし、越後妻有の”大地の芸術祭” や「瀬戸内国際芸術祭」など地方での芸術祭を多く企画・ディレクションしていることでも知られている文化功労賞の受賞者です。
ちなみに北川フラムという珍しい名前は本名です。極地探検家のナンセンやアムンゼンが使った探検船、ノルウェー語で「前進」を意味する「フラム号」に因んだ名前だそうです。
▲ヒルサイドテラスを単なるテナントビルにしたくない、文化の発信地にというオーナーの思いもあり、アートフロントギャラリーがヒルサイドテラスの一等地に入居したそうです。
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ヒルサイドテラスのギャラリー
ヒルサイドテラスA棟の大きな部分を占めているギャラリーですね。
「ル・コントワール・オクシタン」と同じ入口です。
交差点からアートフロントギャラリーの展示の一部が見えるので楽しみにしている人も多いんじゃないでしょうか。
A棟に入ってすぐ左がアートフロントギャラリーのスペースです。
この交差点に歩道橋があった頃からずっと代官山の移り変わりを見てきているんですね。
▲ヒルサイドテラスの屋上に木材が散乱していますが、これは数年前に開催された現代芸術家 川俣正の「工事中 再開」というインスタレーションの時のもの。
アートフロントギャラリーの最初の企画展が川俣正の「工事中」というものだったのですが、あれは何だというクレームが殺到してあえなく2週間で撤去。それを30年ぶりかで再現した企画です。
今はもう話題になって多くの人が鑑賞に訪れますが、80年代の日本での現代美術の受容度って実はその程度のものだったんです。
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ギャラリースペース
ヒルサイドテラスのアートフロントギャラリーにはギャラリースペースが3つ。
一つは交差点からも見えるメインのスペース。
▲これは「ル・コントワール・オクシタン」の向かいにあるスペース。
たいていの企画展は3つあるギャラリースペースを全部使って開催されるので、見落としのないように鑑賞したいです。
奥にはギャラリーのオフィススペースがあります。
▲3つ目はル・コントワール・オクシタン、レストラン・パッションのテラス席に通じる場所にあります。
外から一見するとオフィスみたいに見えますが、ここも展示スペースです。
▲テーブルはたぶん商談スペースにも使うんでしょうけど、壁面を使って展覧会の作品を展示しています。
こちらのスペースには展覧会の資料なども置かれていることが多いので忘れずに覗いてみましょう。
▲向かいはル・コントワール・オクシタン。アンドレ・パッションさんの生きがいらしいラグビーのいろいろが見えますね。
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場所と行き方
アートフロントギャラリーの場所は代官山ヒルサイドテラスのA棟。
▲代官山の駅から八幡通りへ出て3分くらい、「代官山交番前」の信号の角になります。
代官山の一等地がアートギャラリーというところが、代官山の開発がきちんとしたビジョンがあって行われたことを物語っています。
実際日本の現代アートの今を知ることができる展覧会がいつも開催されているので、この交差点を通る時はちょっとギャラリーも覗いてみたいですね。
アート・フロント・ギャラリー 基本情報
店名 | アート・フロント・ギャラリー |
住所 | 渋谷区 猿楽町 29-18 |
最寄駅 | 代官山駅 |
定休日 | 月曜火曜 |
営業時間 | 12:00 – 19:00 (水〜金) 11:00 – 17:00 (土日祝) |