岩合光昭写真展「PANTANAL」
NHKの人気番組「世界ネコ歩き」でお馴染みの世界的な動物写真家、岩合光昭さんの写真展が恵比寿の東京都写真美術館で開催されています。
写真展のタイトルは「PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」。「パンタナール保全地域」として世界遺産にも登録されている南米中央部に位置する熱帯湿地、パンタナールの野生動物たちを撮影したものです。
神谷町(住所としては虎ノ門)にネコのレリーフのある事務所を構えていて勝手にご近所さんだと思ってる岩合さんなので、恵比寿ガーデンプレイスの写美まで写真展を観に行ってきました。
▲これはキービジュアルにもなっているジャガー。やはりネコ写真の大家だけにネコ科の動物の写真はお手の物。少し前に刊行された写真集「PANTANAL」のカバーもこれでしたね。
こうしたジャガーのほかに、カピバラやカイマン(ワニ)などパンタナールの野生動物を取材した写真100点以上が展示されています。
熱帯の湿地帯に生きるこうした野生動物たちの写真を観ていると力強い生命力に圧倒される思いがあります。そしてこうした自然をきちんと後世に引き継がなくてはという思いも強くなります。
写真展の様子はもっとレポートしたいところですが、残念ながら展示室内は撮影禁止です。
ぜひ写真展を訪問して野生動物たちの姿を目に焼き付けて欲しいです。
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写真展の撮影スポット
「PATANAL」展の会場は東京都写真美術館(写美)のB1階。
その展示室内は撮影禁止ですが、展示室の外には撮影スポットが設けられているのでそこで記念撮影などを撮影することが可能です。
▲エレベーターや階段でB1階まで下りるとこの大パネルが目に入ります。
もちろんここは写真撮影可能。まだ写真展の会場じゃないですからね。
▲エレベーター前から左を見ると受付カウンター、その奥が展示室の入口。
そして受付カウンターの前に写真が4点あって、その前では写真撮影が可能です。
野生でもカピバラってかわいいですよね。
実はこの「PANTANAL」展、かなり人気があります。この日は近くの「Taik」で朝ごはんを食べてからノンビリ写美に向かったのですが、10時の開館と同時にチケット売り場には行列!
何分も並ぶような行列ではありませんでしたが、ほとんどのお客さんは「PANTANAL」展に向いました。これから会期末が近づくと、特に週末は相当混むんじゃないでしょうか。
写美のショップ「ナディッフ・バイテン」でも岩合さんの写真集などなど書籍やグッズを販売していますが、もしかしたら閉幕までに売り切れてしまうものもありそうです。
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ナディッフ・バイテンでグッズを購入
写美のミュージアムショップは2Fに「ナディッフ・バイテン」が入っています。恵比寿の現代アートで有名な「NADiff a/p/a/r/t」の写美の出店ですね。
▲そこで「PANTANAL」の写真集、岩合光昭さんのサイン入りで販売しているそうです。
いま写美では3つの展覧会が開催されているのですが、このメインスペースのほとんどがPANTANALか岩合光昭関連の書籍やグッズでした。
▲大きくフィーチャーされているのはサイン本の「PANTANAL」と近刊のベンガルトラの写真集「虎」。
それ以外に大量のネコ本とイヌ本が置いてあります。
▲上からぶら下がっているエコバッグもよく見ると エコネコバッグとエコ犬バッグでした。
ネコ好きだけでなく動物好き、写真好きの人たち誰もが購買意欲をそそられる品揃えです。
▲この棚のこっちからあっちまで、全部岩合光昭関連です。どれだけ人気なのか。
写真展で野生動物を観たら次はここでネコ本など岩合光昭の買いそびれていた写真集などを求めるのもいいですね。
併せて観たい写真展
岩合光昭さんの「PANTANAL」展の開催中、写真美術館では他に2つの展覧会が開催されています。
どちらも興味深い内容なので関心のある方はぜひそちらもどうぞ。
▲2F展示室で開催されている「メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか」展。
人々が死と向き合いながら生きてきた様を示す写真や版画などで構成された、ポストパンデミックな時代を見据えた展覧会です。9月25日まで。
▲3F展示室では「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展。
第二次大戦直前の世界と日本の前衛写真(アヴァンギャルド)の展覧会です。8月21日まで。
また岩合光昭さんの次はカムチャッカで命を落とした冒険家で動物写真家の星野道夫さんの写真展が11月から開催される予定です。これも忘れずに観ておきたいですね。
写美のミュージアムカフェ「フロムトップ」
写真展で疲れたらミュージアムカフェで一息いれたいところ。
写美のミュージアムカフェ、以前は代官山のメゾン・イチが入っていましたがパンデミックの顧客減少のため撤退。今は吉祥寺のカフェが「フロムトップ」として入っています
相変わらずテラス席も利用できますし、写美での鑑賞の前後にどうぞ。美術館利用者でなくてもカフェは利用可能です。
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写真美術館へのアプローチ
写美のアプローチはなかなか劇的なのでそれも紹介します。
▲恵比寿駅から「恵比寿スカイウォーク(動く歩道)」で恵比寿ガーデンプレイスまで来て、アメリカ橋の信号を渡ったら山手線沿いに進むと東京都写真美術館の建物が見えてきます。
”TOP MUSEUM” とある建物が写美です。このまま建物の右側を進んでも入館できますが、まずは左のアーチの下からアプローチするのがおすすめです。
床の文様とか空間構成とか格好いいですね。平日はビジネスパーソンが行き交うのでこんなに人のいない写真は撮れませんが、休日はたいていこんな感じです。
ここを真っ直ぐ進みながら右手を見ると・・・
これはフランスの写真家ロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」という作品。誰もが一度は目にしたことがある写真ですがこうして大きく引き伸ばされるとまた印象が異なります。
▲これもあまりに有名なロバート・キャパの「NORMANDY 6JUNE 1944」。
ノルマンディー半島のオマハビーチに上陸するアメリカ軍兵士。アメリカやイギリスはこうして自らの存亡をかけて全体主義と戦ったんですね。
▲日本の写真作家 植田正治(うえだしょうじ)の「妻のいる砂丘風景」。
鳥取を拠点にシュールな作品を取り続け、晩年になるほど評価が高まった作家です。
ちなみに福山雅治の「HELLO」のジャケット写真も植田正治です。
▲外壁の写真壁画を見てテンションを高めながら展覧会へ向かう。写真美術館での鑑賞のルーティーンにしたいですね。
ただこのアプローチだと雨や雪の日は大変です。そんな日は恵比寿スカイウォークの終点ですぐに下りエスカレーターに乗って、グラススクエアやガーデンプレイスタワーの下を抜けて写美に行くのが良いでしょう。恵比寿駅からまったく濡れることなく写美に到着できます。
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東京都写真美術館のアクセス
このように恵比寿駅から歩くのが一番ラクだしスムーズだと思います。
▲クルマの場合は恵比寿ガーデンプレイスの駐車場が利用できますが、特に割引制度もなく割高かもしれません。
東京都写真美術館についてはこちらにも情報をまとめてあります。参考にどうぞ。
岩合光昭写真展PANTANAL 基本情報
展覧会名 | 岩合光昭写真展PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原 |
会期 | 2022年6月4日(土) 〜 7月10日(日) |
会場 | 東京都写真美術館 B1 |
料金 | 一般 800円、学生 640円、中高生・65歳以上 400円 |
予約 | 日時指定予約推奨 (オンライン予約には会員登録が必要です) |
写真撮影 | 展示室内撮影禁止。展示室外に撮影スポットあり。 |
施設名 | 東京都写真美術館 |
住所 | 目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
最寄駅 | 恵比寿駅 |
休館日 | 月曜日 (月曜日の祝休日の場合は開館し翌平日休館) |
開館時間 | 10:00 – 18:00 (木金は20:00まで) |
予約 | 予約不要 |
写真撮影 | 原則禁止 |