マイルスとウォーホル最後の写真が見られる写真展「Don’t Be Afraid to Fail」を西麻布の隠れ家バー Garden 713で開催中

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BAR GARDEN 713

日赤通り沿いの隠れ家バー BAR GARDEN 731でジャズの帝王とマイルス・デイヴィスとポップアートの旗手アンディ・ウォーホルを捉えた写真展「Don’t Be Afraid to Fail」が開催されています。

会期は2023年5月25日(木)から6月6日(火)までの約2週間。ギャラリーではなくバーで開催されることや会期も短くて気づきませんでしたが、かなり貴重かつ刺激的な写真が所狭しと並ぶ熱い写真展です。

▲会場となるBAR GARDEN 713は西麻布の超隠れ家バーですが日赤通りの西側なので住所的には南青山。焼肉の名店「牛の蔵」が入るビルの地階。

通常は夜20時から翌朝5時までの営業ですが、この写真展の開催中は11:30から21:30までを写真展タイムとして、バーを利用しなくても誰でも無料で鑑賞することができます。

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マイルス・デイヴィスとアンディ・ウォーホル

この写真展「Don’t Be Afraid to Fail (失敗を恐れるな)」でフィーチャーされているのはマイルス・デイヴィスとアンディ・ウォーホル。

1987年2月17日にニューヨークのナイトクラブ The Tunnelのショーで撮影された写真です。

当時アパレルブランドのアーストンボラージュを展開していたデザイナーの佐藤孝信(コウシンサトウ)がマイルスの出演するショーを開催し、そこに現れたのがアンディ・ウォーホル。

そしてその歴史的な瞬間を捉えたのが佐藤孝信の盟友でもある写真家のスス・シライ。単なるスナップ写真ではなく現場の空気感も伝わるアーティスティックな写真です。

アンディ・ウォーホルはこのショーの数日後の2月22日に心不全で亡くなっていて、生前最後に公の場に現れたのがこの日。生前最後の姿を捉えている貴重な写真です。

またマイルス・デイヴィスもこの4年後に亡くなっていて、元気にライブでトランペットを吹いている姿という点でも貴重です。

1987年ですから石岡瑛子がジャケットのアートデザインを担当した「TUTU」の直後くらい。この夜にマイルスがどのような演奏を行ったのか想像したくなります。


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Don’t Be Afraid to Fail

GARDEN 713がある地下に降りるところからすでに写真展は始まっています。

▲階段の左右の壁に展示されている写真。

アンディ・ウォーホルがThe Tunnelに現れた時のもので、佐藤孝信と並んでのスナップ写真やファンやスタッフらしき人と会話している姿など。

アンディ・ウォーホルがニューヨークのクラブで遊んでいる映像は沢山残されていますが、ここでは気のおけない友人たちとのかなりリラックした姿を見ることができます。

▲バー GARDEN 713の店内、ところ狭しと展示されている写真の数々。

まさかこんなに多くの写真が展示されているとは思いませんでした。

大きく展示されているはアンディ・ウォーホルとマイルス・デイヴィスのツーショット。20世紀後半の音楽界と美術界を席巻し、その後のカルチャーの大きな流れを示した偉大な2人が並ぶ姿です。

▲どのくらい展示されているかというとこのくらい。

これでも全体の三分の一くらいです。壁、床など空いているスペースは全部使って写真が展示されていて、まるで当日のThe Tunnelに迷い込んだかのよう。

▲バーカウンターの他に個室スペースもあってそこにも写真が展示されています。

マイルスとはプライベートでも親しかったらしく、当日の写真以外のプライベート写真も多く展示されています。

中には来日した際と思われる刺し身の舟盛りを前にした写真もあって和みます。

▲別の個室スペースはアンディ・ウォーホルのコーナー。

“Last photo session before be passed away” (生前最後のフォトセッション)とキャプションが入った写真もあって、これはもちろんThe Tunnelのショーの日のものです。

▲こちらはマイルス・デイヴィスのやはりプライベートショット。

右下のはスピード狂だったマイルスのフェラーリ。黒人であるマイルスが高級スポーツカーに乗っていると、黒人がそんな高価な自動車を持っているはずがないと思い込んだ警察官から盗品じゃないか、ドラッグの密売人じゃないかと疑われて停められるというエピソードが思い浮かびます。今でも事情は変わってないんだろうな。アメリカのアフリカ系アメリカ人であるマイルスにとって、フェラーリでぶっ飛ばすという行為はもしかしたら自身の自由を象徴する行為だったのかもしれません。

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GARDEN 713の店内

この写真展が開催されているのはバー GARDEN 713。

初めて訪問するバーですが西麻布のこんな場所のしかも地下。まさに西麻布の隠れ家バーです。

▲バーのドアを開け店内に入ったところ。ここはすでに店内ですがカウンターや客先はさらに奥にあります。

ここからもう隠れ家感いっぱいです。

写真展の開催中はこの通路にも多くの写真が展示されています。

▲店内の様子です。

個室スペースがあってここも良い感じ。

写真展でなくても利用したくなりますね。

▲こちらは別の個室スペース。

カラオケの設備もあります。

▲そしてカウンター

夜の20時から翌朝5時までの営業。

場所的に近所の人以外はタクシーを利用することになると思います。

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BAR GARDEN 713の場所とアクセス

お店の場所は日赤通り沿いで、「牛の蔵」の入るビルの地階1階です

▲こんな階段を降りた左がGARDEN 713です。

広尾駅の3番出口を出て広尾ガーデンヒルズの中を通り、高陵中学校の横を通りながら突き当りまで。徒歩10分くらい。

でも広尾駅や六本木駅からタクシーを利用するのが推奨です。

とにかく隠れ家度が高く早朝まで開いていて、しかも落ち着ける空間なので、六本木や西麻布で遊んで最後にゆっくりするのに良さそうです。

ウォーホルとマイルスの写真展は2023年6月6日まで。残り会期は短いですが、貴重で熱い写真、そしてスス・シライとマイルスからのDon’t Be Afraid to Fail というメッセージを受け止めたい写真展です

シライスス「Don’t Be Afraid to Fail」 基本情報

会期 2023年5月25日(木)〜6月6日(火)
会場 BAR GARDEN 713
時間 11:30 − 21:30
料金 無料

BAR GARDEN 713 基本情報

店名 BAR GARDEN 713
住所 港区南青山 7-13-13
最寄駅 広尾駅、恵比寿駅、六本木駅
定休日 なし
営業時間 20:00 – 29:00 (翌5:00)
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