佐藤雅晴作品展「Hands – もうひとつの視点から」
六本木けやき坂にあった「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」。カフェ(スタバ)併設で深夜まで営業する本屋ということで六本木ヒルズがオープンした当時はかなり話題になっていました。
昨2020年にリニューアルして「六本木 蔦屋書店」となり、ちょっとしたギャラリースペースも出来たりしています。
今回はそのBook Gallaeryで佐藤雅晴の作品展「Hands – もうひとつの視点から」が開催されているので鑑賞してきました。
▲佐藤雅晴は2019年に若くしてこの世を去ったアーティスト。
実写映像の上にパソコンでイラストを描いた映像が注目されていた作家です。”東京尾行”、”福島尾行”などのシリーズがあります。
hands
今回六本木蔦屋書店のBook Galleryで展示されているのは2017年制作の「hands」シリーズです。
▲蔦屋書店の1階からエスカレーターで2階へ上ったところに展示されている作品。
エスカレータは実写ですが後ろ姿の女性はイラストです。これ1本で佐藤雅晴の世界観が分かる作品ですね。
▲会場となるBook Galleryは2階。隣のリンコスへ通じる出入り口の脇です。
今回はモニターを9面使い、同時に9作品をエンドレスで上映するスタイルをとっています。
▲大分県立美術館で開催中の個展「佐藤雅晴 尾行─存在の不在/不在の存在」の図録も販売されています。
一緒にソフィ・カルの「本当の話」が置かれているのは ”尾行” 繋がりなのと、原美術館での「佐藤雅晴 – 東京尾行」展のとき、一緒にソフィ・カルの「限局性激痛」も展示されていたつながりだと思います。
handsシリーズのものです。全部見るとそれなりに時間がかかるので、余裕を持って鑑賞したいですね。
▲右はベースを弾く映像作品。
左は唯一の平面作品。自分の手がループしているのか同じジャケットの別人なのか想像が膨らむ作品です。
8月末までまだ会期が長いのでヒルズへ行ったりスタバへ行った際には2階まで足を伸ばして鑑賞してもらいたいです。佐藤雅晴の世界にぜひ触れて欲しいです。
蔦屋書店とスターバックスコーヒー
会場となっている六本木 蔦屋書店にも触れておきます。
アメリカの書店バーンズ&ノーブルのパクリなんですけど、スタバを併設してコーヒーを飲みながら本選びができるというスタイルはオープン当初は結構話題になり、その形態はその後全国に広がり今では普通になっていますね。
けやき坂の一番下の交差点角ということで利用しなくてもこの店舗を目にした人も多いでしょう。
どちらも以前は朝の4時とかまで営業していて、夜の散歩の寄り道として、眠れない夜の暇つぶしにと利用できた六本木の深夜のオアシスだったのです。でも今は通常でも24時まで、最近はもっと早く閉まってしまいます。スタバだけでも以前のような深夜営業に戻って欲しいものです。
▲店内で洋書でも読んでドヤリングするのもいいんですが、やはり外のテーブル席の方が落ち着くという妙なスタバです。
ヒーター完備なのでちゃんと防寒していれば冬に外で過ごしても意外と大丈夫です。
▲今は通行者の数も少なめですが、感染症が落ち着く頃には朝から深夜まで人通りの絶えない場所に戻ると思います。
六本木蔦屋/スタバの場所
六本木ヒルズ前のけやき坂を下った交差点の角です。
日比谷線の六本木駅の六本木ヒルズ側から出た場合はヒルズの中を突っ切って5分弱、六本木の交差点側から出た場合は芋洗坂をどんどん下って7,8分です。
麻布十番の駅からも商店街を六本木ヒルズ方面へずんずん歩いて10分弱、リンコスの向こう側が蔦屋書店です。
六本木 蔦屋書店
港区六本木 6-11-1
定休日 : なし
営業時間 : 7:00 – 20:00 (ギャラリーは 11:00から)