白金台散歩 – 隈研吾の設計による水盤や庫裏が美しい、禅寺 瑞聖寺(ずいしょうじ)

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紫雲山 瑞聖寺

麻布とはお隣というほど近くはないですが徒歩や自転車でも行き来ができてしまう白金台(しろかねだい)。
”プラチナ通り” や ”シロガネーゼ” という言葉もあって全国的な知名度があります。

白金から白金台にかけても興味深いスポットが沢山あるので紹介していきたいと思います。

まず今回は白金台の駅からほど近い場所にある瑞聖寺のご紹介です。

実はここのお寺、あの国立競技場やら中目黒のスターバックスリザーブロースタリー東京など話題のスポットの設計を担当しまくってる隈研吾設計なのです。

▲目黒通りから瑞聖寺に向かう小路に入り門をくぐってまず飛び込んでくるのが桜と左右非対称の建物です。屋根は対称ですが、建物そのものは右側が痩せていますね。

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隈研吾設計の庫裏

ここはお寺の庫裏(くり)なのです。隈研吾設計なのは寺そのものではなく、寺院に併設された庫裏という僧侶のための施設です。

この瑞聖寺は、本山である黄檗山萬福寺の開山隠元の弟子木庵和尚(萬福寺第ニ世)を開山として、寛文10年(1670)に創立された由緒あるお寺です。

▲大雄宝殿は国の重要文化財に指定されています。

▲庫裏は、中央の水盤を囲むようにコの字型に設計されています。これは開かれた寺院をイメージしての配置だそうです。

瑞聖寺の水盤

▲この水盤は周囲の庫裏や木々が映り込むんだところが美しいので、天気の良い日がベストです。

▲また、普段は止め石があて入れませんが、水盤の上でイベントを行ったりすることもあるようです。

▲最小限の鉄骨により透明な構造体は軽くスッキリした印象を与えます。

▲庫裏側から見た大雄宝殿の様子。水盤に映る宝殿と実像が逆さ富士のごとく美しいです。

▲隈研吾の特徴の一つ木のルーバーと水盤が美しいハーモニーを奏でています。

ルーバーに映り込む水面のキラキラがこれまた美しくいつまでも見ていられます。なおこの水面がリフレクトする様子は特定の季節の特定の時間帯だけに見られるようです。

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春の瑞聖寺

桜の季節に訪問すると更に美しさ倍増です。

▲遠くに桜を望むも好し。

▲近くで愛でる桜もいいですね。

▲シーンと静かな空間で心を清めるのもいいですね。

現在では、住職が家族で住む場所をとくに庫裡というそうなので、静かに拝見したいものです。

瑞聖寺の場所とアクセス

南北線白金台駅1番出口を出て目黒通りを高輪方面に直進します。

白金台4丁目の歩道橋のところに右折すると正面に庫裏が見えてきます。

麻布ガイドでこれまで建築歴史カフェに分けてご紹介した港区立歴史郷土館の向かい側です。港区歴史郷土館と合わせて訪問するのも良いですね。

隈研吾のこんな素敵な建物がこんな場所にあるというのは意外と盲点なのか、とにかく人が少ないのもいいです。

▲また、すぐお隣には美しい庭園のある結婚式場八芳園がありますのでお散歩デートにいいですね。

瑞聖寺 基本情報

名称 瑞聖寺
住所 港区白金台 3-2-19
最寄駅 白金台駅
開門 9:00 〜 16:30
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