現代日本を代表する現代アート作家村上隆。彼が主宰するギャラリーが10年前から元麻布に存在しています。
村上隆の事務所カイカイキキが運営する「Kaikai Kiki Gallery」(カイカイキキギャラリー)です。
ここでは村上隆はじめ所属するアーティストの個展、企画展が常時開催されています。
現代アートの一大拠点となった六本木からも近く(六本木ヒルズからも歩いて行ける)、六本木に来る時にはチェックしておきたいギャラリーの一つです。
元麻布なので徒歩なら広尾駅から有栖川宮公園を抜けて登ってくるか、六本木ヒルズから旧テレ朝通りを使い中国大使館前を通って来ます。
もしちいバスに乗れれば、麻布西ルートの「元麻布2丁目」で下りるのが迷わず確実だと思います。
とにかくカタール大使館を目指すと、その隣のビルがカイカイキキギャラリーになります。
見かけは普通のマンションのようなオフィスビルで、ここにあの村上隆のギャラリーがあるように見えません。
地下に下りる階段のところに写真のような小さな看板があり、これが唯一ギャラリーの目印になります。
階段を下りると地下1階がギャラリー。入口はこのような感じ。
ほとんどは無料の展覧会ですし、多くの場合写真撮影も可能です。
受付でパンフレットをもらったら後はゆっくり鑑賞の時間です。
ギャリー内はコンクリートのホワイトスペースと畳(!)のスペース。
今回お邪魔した時は村上隆が直にキュレーションした「陶芸↔現代美術の関係性ってどうなってんだろう?」という展覧会を開催中で、この写真のように古美術陶芸とモダンアートが共存していました。
壁には中原浩大とその作品「アニス」が並んでいますね。
こちらは畳のスペース。
外から見るだけでも良いですし、靴を脱いで畳に上がることもできます。
畳の上に直に作品が並べられるとそれだけで別の意味性がつけられ変わった楽しみ方が出来るのだなと思います。
今回の展示会で個人的に一番のお気に入り。リー・ウーファンの「線より」。
日比野克彦の作品も目立っていました。
作家性のある作品と並んでこのような単なる骨董、民藝品などが並んでいて、たしかに村上隆が狙った不確実な関係性、アートと民藝の境界線など見る側の価値観を揺さぶる展覧会でした。
小さいながらもこのようにレベルの高い展覧会が頻繁に開催されるカイカイキキギャラリー。駅から遠いという難点はありますが、これぞというお目当ての展覧会を狙って行ってみたいですね。
奈良美智
今年からアーティストの奈良美智の作品もカイカイキキでの取り扱いが始まりました。
その第一弾個展として「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」が3月8日まで開催されています。
学生時代からの大量のドローインが並べられていて、それを目当てに今まで見たことのないほど多くのお客さんが詰めかけています。
さすがに奈良美智と村上隆という両巨頭の人気は絶大ですね。
また村上隆の作品はピラミデにオープンしたギャラリー「ペロタン」でも扱っているので、ペロタンとカイカイキキを併せて見るのもよいでしょう。ペロタンからカイカイキキまで徒歩でもちぃバスでも10分くらいです。ただカイカイキキからペロタンへは徒歩が一番早いです。
Kaikai Kiki Gallery
港区元麻布 2-3-30
閉廊日:日月祝
開廊時間:11:00 – 19:00