ゴールデンウィークに訪問したい港区やその周辺のアート情報に続いて、アート系以外の主なイベントをまとめて紹介します。
身近な情報や子ども連れで楽しめるようなイベントです。
いわゆる観光地とは違うのでゴールデンウィークのリフレッシュがてら気ままに訪れることができるような場所ばかりです。でも後で行ったことを自慢できる場所も多いです。
それぞれのイベントごとにおすすめ度、混雑度、話題性、SNS映え度のレベルを5段階で付けています。ただ混雑度は例年の混雑からの予想です。
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紀尾井清堂 : 「奇跡の一本松の根」展
紀尾井町(きおいちょう)の「紀尾井清堂(きおいせいどう)」は荘厳だけど用途未定という建物で通りかかる人々の目を惹いています。
この紀尾井清堂で開催中なのが「奇跡の一本松の根」展。
2011年3月11日。この日の津波で陸前高田市の名勝”高田松原”にあった七万本の松林を根こそぎ押し流してしまいましたが、たった一本耐え残ったのが高さ27mの「奇跡の一本松」です。
その後「希望と復興の象徴」として後世に残すべく保存作業が行われ、直径13mにわたる巨大な根も掘り起こされ、陸前高田市内で保存されていました
その「奇跡の一本松の根」が展示されている展覧会です。
展示物はこの松の根だけ。しかし「根」が放つ強い存在感と生命力から勇気を感じ取り、遠くなりつつある震災をもう一度思い起こしたいです。
開館日は祝日を除く水・木・土曜日なのでこのゴールデンウィーク中の開館日は5月7日(土)だけです。
訪問には予約必須で予約サイトから申し込みますが、今のところどの開館日も空きがあるようです。
また「奇跡の一本松の根」もですが、紀尾井清堂自体も感動的なまでに荘厳な空間です。一本松の根を鑑賞したら建物も合わせて見学してみましょう。
館内は写真撮影も可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 予約 最寄駅 |
★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ 2022年3月11日 〜 2023年3月9日(予定) (開館は水・木・土曜日) 要予約 赤坂見附駅/永田町駅、麹町駅 |
「奇跡の一本松の根」展についてはこちらの記事でも紹介しています。
赤坂迎賓館 : GW特別イベント
赤坂迎賓館(正式には迎賓館赤坂離宮)では5月3日の憲法記念日から5日のこどもの日にかけて ”迎賓館GW特別イベント” として、夜間公開とライトアップ(おおむね18:30頃から)を実施します。
また迎賓館前庭でのガーデンカフェも同時開催です。ライトアップされた国宝の迎賓館を眺めながら温かいお茶や軽食ができる良い機会です。また音楽の生演奏や上智大の学生たちによるパフォーマンスも予定されています。
でも参観料は通常の一般公開の料金と同じ。予約も不要です。
なお昼間の一般公開もゴールデンウィークは変わらず開催されています。「庭園だけ」、「本館・庭園」の参観コースは予約不要ですが、「和風別館・本館・庭園コース」というガイドツアーだけは予約が必要です。既に予約はかなり埋まっています。
https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/akasaka_news/220331/
庭園は写真撮影可能ですが、本館と和風別館の内部は撮影禁止です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 予約 最寄駅 |
★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★★ 2022年5月3日 〜 2022年5月5日 予約不要 (一部コースは要予約) 四谷駅、青山一丁目駅 |
赤坂迎賓館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ
国立競技場 : 期間限定特別ツアー
まだ東京オリンピックの記憶も生々しい「国立競技場」ですが、「国立競技場スタジアムツアー」という競技場の内部を公開するイベントを行っています。
選手ロッカールームや競技トラックなどのエリアはこのツアーに参加しないと見学することはできません。
残念ながらゴールデンウィーク中のスタジアムツアーは既に予約で埋まっています。でも「期間限定特別ツアー」はまだ空き枠がかなりあるようです。
「VIPエリア&展望デッキツアー」というVIPラウンジやVIP席を見学するコースと「フィールドバックヤード&展望デッキツアー」という陸上競技に使用するバックヤードエリアを巡回するコースだそうです。
VIPエリアのコースは4月30日から5月3日まで、バックヤードのコースは5月4日と5日の2日間だけというまさに期間限定コース。ただしお値段も通常のスタジアムツアーより高額に設定されています。
以前「フィールド展望」というイベントに参加し国立競技場をじっくり観る機会があったのですが、やはりこういう桁外れに大きな建物はそれだけで人を高揚させる何かがありますね。
通常のスタジアムツアーは特に制限なく競技場内で写真撮影が可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 予約 最寄駅 |
★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ 2022年4月30日 〜 5月3日(VIP)、5月4,5日(バックヤード) 要予約 国立競技場駅、千駄ヶ谷駅、外苑前駅 |
国立競技場のフィールド展望(現在は実施していません)についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ
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NHK放送博物館 : おきなわ・しまの放送80年のものがたり
愛宕山の「NHK放送博物館」では連続テレビ小説「ちむどんどん」と合わせた「おきなわ・しまの放送80年のものがたり」という企画展を開催しています。
沖縄の本土復帰から50年。さらに戦前からの80年間の沖縄の放送史にまつわる資料が展示される企画展だそうです。
▲日本で初めてのラジオ放送が行われた愛宕山という土地に建つNHK放送博物館。日本のラジオ・テレビ放送の歴史が展示されている興味深い博物館です。
企画展と合わせて常設の展示物も見学したいですね。お天気キャスターに成り切ってカメラに向かって天気予報をしゃべるコーナーなどもあります。
入場は無料。チコちゃんが出迎えてくれます。また入場にあたって受信契約はどうだとか面倒なことは言われないので大丈夫です。
https://www.nhk.or.jp/museum/project/2022/2022042901.html
館内は原則撮影禁止。一部エリアでは撮影可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 予約 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ 2022年4月29日 〜 7月3日 予約不要 神谷町駅、虎ノ門ヒルズ駅 |
港区立郷土歴史館 : 空から見た港区 ~東京タワーができる頃~
白金台の「港区立郷土歴史館」は港区の公共施設なのですが、旧公衆衛生院という歴史的建築物をリニューアルして現代の公共施設として蘇らせるという新コンセプトの施設です。
旧公衆衛生院建物はネオゴシック様式の建築で有名な内田祥三(よしかず)。東大の安田講堂や駒場キャンパスの1号館なども手掛けた建築家です。
その郷土歴史館で開催中なのが「空から見た港区 ~東京タワーができる頃~」展。
戦争から10年経った1955年(昭和30年)頃の港区内の空撮写真がメインです。いつも見慣れたあの街、あの交差点の60年以上の前の様子を見ることができます。
逆に60年前に空から撮られた場所が今のどこなのか想像するのも楽しくて時間を忘れます。
展覧会を見た後は館内を探検してみてください。特に大講堂は忘れずに。最高のSNS映えスポットです。
なお企画室内は写真撮影禁止。大講堂など館内は写真撮影可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 最寄駅 |
★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ 2022年4月23日 〜 6月19日 白金台駅 |
港区立郷土歴史館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。
みなと科学館 : ダーウィンを驚かせた鳥たち
虎ノ門にオープンした「港区立みなと科学館」では「ダーウィンを驚かせた鳥たち 日本の生物多様性とその保全」という国立科学博物館の巡回展を開催しています。
日本の生物多様性を支える豊かな環境や港区の生物多様性に焦点を当てた博物展です。
みなと科学館はプラネタリウム以外はすべて無料の科学館です。
また近隣のビジネスパーソンなどから人気の「おひるのプラネタリウム」という平日限定で無料のプラネタリウムもあります。(残念ながらゴールデンウィーク期間中は休止ですが)
港区内で気軽に体験できるほぼ唯一のプラネタリウムです。
さらに気象庁の「気象科学館」という施設も併設されていますから、企画展と合わせて体験してみたいですね。
みなと科学館の館内は写真撮影も可能です。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 会期 予約 最寄駅 |
★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 2022年3月25日 〜 5月8日 予約不要 神谷町駅、虎ノ門ヒルズ駅 |
港区立みなと科学館についての詳しい情報はこちらの記事もどうぞ
中銀カプセルタワービル
銀座の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」は国立新美術館なども設計した日本を代表する建築家だった黒川紀章による設計で1972年、ちょうど半世紀間に竣工したビルです。
黒川紀章初期の代表建築であり、メタボリズム建築のアイコン的な存在です。”メタボリズム” とは新陳代謝の意味で、当初はこのカプセルが交換できるというコンセプトで建設されたものです。
ただ残念ながら老朽化には勝てず、多くの人に惜しまれながら2022年4月から解体工事が始まっています。その様子はメディアでも多く取り上げられたので目にした人も多いでしょう。
▲今年1年をかけて解体工事が行われ、来年のお正月にはすっかり解体されてしまう予定です。
今はビルの解体に備えて仮囲いを設置する工事が行われています。
▲今はこのように仮囲いの設置作業中です。仮囲いが完成すれば中銀カプセルタワービルの様子も見えなくなってしまうのですが、設置工事が中断するゴールデンウィーク中は解体される前のカプセルタワービルを見られる最後のチャンスですし、どうやって解体するのかその工事そのものを見るチャンスです。
建築中のサグラダファミリア教会を見られるのは残り僅かな時間ですが、それと同じように解体中の中銀カプセルタワービルを見られるのはあと数週間しかありません。
中銀カプセルタワービルの下に行っても何も見えませんが、首都高を挟んだカレッタ汐留脇の歩道橋階段からは真正面に見ることができます。
毎日多くのマニアが訪れ撮影に励んでいます。
おすすめ度 混雑(予想) 話題性 SNS映え 最寄駅 |
★★★☆☆ ☆☆☆☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ 汐留駅、新橋駅 |
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