今年いっぱい国立新美術館が妖しい光に染まる。玉山拓郎「Museum Static Lights」を観に行ってみよう

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NACT View 01

乃木坂の国立新美術館で新しく始まった美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」。

その第1回が「NACT View 01」として六本木アートナイト2022の先行展示から始まっているのですが、いったん ”調整” として休止した後の9月28日から展示概要などが変わり、結果(良い意味で)さらに凄いことになっています。

▲赤く妖しく光る国立新美術館。

アーティストの玉山拓郎による作品「Museum Static Lights」が放つ光と世界的な建築家、故黒川紀章の代表作である国立新美術館の幸福なコラボレーションです。

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この「NACT View 01」は2022年12月26日(月)までの開催。つまりクリスマスまでずっとこの展示が続くわけです。

六本木のクリスマスというと六本木ヒルズや東京ミッドタウンのクリスマスがイルミネーションが特に有名ですが、2022年のクリスマスは国立新美術館のこのアーティスティックなライティングも人気を呼びそうです。

しかも「NACT View 01」という企画も「Museum Static Lights」という作品も誰でも入場無料で鑑賞することできるのです。国立新美術館の敷地内から妖しく光る建物を観るのはもちろん無料。新美術館の建物内に入って作品を鑑賞するのも無料。予約とか入場券なども必要ありません。

ふらっと国立新美術館に行ってそのまま鑑賞できるのですから、話題になる前の今のうちに訪問して鑑賞しておきたいですね。

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玉山拓郎「Museum Static Lights」

家具や日用品のような身近なオブジェクトや鮮やかな照明や音響を組み合わせることによって、まったく新しい空間を表現することで知られる玉山拓郎。

まだ30代前半の若手アーティストです。

▲この「Museum Static Lights」は2つの作品から構成されていて、この写真はその片割れ。

新美術館の六本木側入り口から入ってすぐ左手に設置されているLEDライトが作品です。

▲もう一方は乃木坂側入り口から入った場所に設置されています。

六本木側より小ぶりなサイズです

昼間のMuseum Static Lights

大きなガラス窓から陽の光がたっぷり入る国立新美術館の館内に設置された「Museum Static Lights」。明るい昼間でもLEDの強烈な光が存在をアピールしています。

▲これは乃木坂駅側に設置された作品。

こうして横から見ると台形ということがよく分かります。

▲これは六本木側の作品。

やはり台形で、入口側(写真で左)が短く、奥側が長くなっています。

今はまだこの作品が何なのか気付いていない人の方が圧倒的なので、こうして好きなように撮影できます。

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夕暮れ時のMuseum Static Lights

昼間の「Museum Static Lights」も良いのですが、太陽が傾き周囲が暗くなってくるとよりその魅力を発揮しだします。

▲これは夕暮れ時の乃木坂側の作品。

館内の壁や柱に反射する赤い光。こうしていつもの新美術館の空間を変えてしまうことをやりたかったのでしょうね。

▲これは六本木側の作品。

形状が台形なので、新美術館でも印象的な逆円錐系のコンクリートコーンへのオマージュでもあり、出入り口の円錐形のエントランスへのレスペクトなのだと思います。

▲太陽が沈んだ直後のマジックアワーの時間が一番妖しくエモーショナルに見えると思います

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夜のMuseum Static Lights

国立新美術館は通常は18時、金曜日と土曜日は20時まで開館していますから、周囲が暗くなった夜の「Museum Static Lights」も思う存分楽しめます。

▲乃木坂側の作品。

光はますます妖しく館内の照らします。

またポストモダンな壁の照明との競演も見られます。

▲こちらは六本木側の作品。

ガラス窓へのリフレクションなどもあっていつもの新美術館の空間がすっかり変貌しています。

▲本当は台形の作品なのですが遠近法の錯覚で長方形に見えたりします。

実際には長辺(奥)の長さは短辺(手前)の長さのちょうど2倍です。

▲これはコンクリートコーン側から見たところ。

作品の左右だけ壁に赤い光が反射しています。

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上から見るMuseum Static Lights

新美術館1階の同レベルから作品を見るのも良いですが、2階、3階の上のフロアから見下ろすとまたちょっと印象が変わります。

▲3階から見下ろすと、円錐形を展開したような形状ということがよく分かります。

乃木坂側のは上から全体を見るのが難しいので、六本木側の作品を上から見てみました。

▲これは2階から見下ろした作品。

赤い光がコンクリートコーンに反射しているんですよね。もうこれだけで館内空間の印象が一変します。

外から見るMuseum Static Lights

作品を昼間に見たり、夜見たり。あるいは上から見下ろしてみたり。

それ以外に新美術館の建物の外側から見るのも面白いですよ。

▲六本木側の作品を外側から見たところ。やはり外側から見る場合は日没以降の時間帯が良いようです。

Museum Static Lightsの向こうには白と黒でスタイリッシュな新美術館の壁が見えますね。

▲国立新美術館の建物自体、その印象が一変しています。

▲六本木ヒルズの展望台から見下ろした赤く光る新美術館。

これから年末までの間はずっとこの明るい光で照らし出される予定です。12月27日以降はまた元の姿に戻ってしまうので非常に貴重な光景です。見逃すわけにはいきませんね。

とにかく入場無料、見たい時に気軽に見られるので、いろいろな時間帯やシチュエーションで新美術館に足を運びその違いを鑑賞するのも面白いと思います。

Museum Static Lights 基本情報

名称 NACT View 01 玉山拓郎 Museum Static Lights
会場 国立新美術館
会期 2022年9月14日(水) 〜 12月26日(月)
時間 10:00 − 18:00 (展覧会開催中の金土は20:00まで)
入館料 不要
予約 不要
撮影 撮影可

国立新美術館 基本情報

名称 国立新美術館
住所 港区六本木 7-22-2
最寄駅 乃木坂駅、六本木駅
休館日 火曜日
時間 10:00 − 18:00 (会期中の金土は20:00まで)
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