季節の良い春休みに東京都心のアート巡り。混雑度やSNS映え度も分かる都心の展覧会情報(2024年春)

この記事の目次

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だんだんと過ごしやすい暖かい日が増えてくる3月。春休みということで学生はまとまった休みがありますし、有給休暇を消化するために休みを取らなければならない切実な理由がある社会人の方もいたり。

身体を動かしたり、新しい見聞を求めて旅行したりするのも良いのですが、こうした時期の休日に都心の美術館でリフレッシュするのはどうでしょうか。

港区やその周辺には多くの魅力的な美術館、博物館それにギャラリーなどが集積していますし、それに美術館などはいわゆる観光地のような混み方はしません。美術館と展覧会の組み合わせによっては本当にここが都心かと思うほど空いていることもあります。

ということで東京都心の2024年春のシーズンに行きたい展覧会情報を特集してみました。東京都心でアート巡りを考えている人の参考になれば嬉しいですね。

それぞれの展覧会ごとにおすすめ度、混雑度、話題性、SNS映え度のレベルを5段階で付けています。ただ混雑度は例年の混雑からの予想です。

また、休館中だったり展覧会の開催がない美術館、それと小規模で休日が不定なギャラリーはこのリストには含めていません。

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六本木

森美術館、国立新美術館といった大御所もあり、特に現代アート分野では東京の中心地です。また、ここで紹介していないギャラリーも多くあります。六本木ヒルズ近くのピラミデビルcomplex665にはギャラリーが集結しているのでまとめてハシゴすることができます。

森美術館 : 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために

森美術館で開催中の展覧会は《私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために》です。

タイトルに ”エコロジー” と入っていることから分かるように私たちが今直面している環境危機がテーマの展覧会です。

国際的なアーチストによる歴史的な作品から新作までを4つのセクションに分け展示していまです。

おすすめ
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2023年10月18日(木) 〜 2024年3月31日(日)
大人 2,000円(土日は2,200円)
六本木駅


森アーツセンターギャラリー : MUCA展

六本木ヒルズ森タワーの「森アーツセンターギャラリー」ではドイツの現代アート専門美術館「MUCA」のコレクションを展示する《MUCA展》を開催します。

バンクシーやKAWSにバリー・マッギーなど現代を代表するアーティストたちの作品が展示されます。

一部を除き写真撮影もOK!

難しいと思われている現代アートも実は楽しく親しみやすいものだと分かるような展覧会になりそうです。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2024年3月15日(金) 〜 6月2日(日)
平日前売:一般 2,200円、大高 1,500円、小中 800円
六本木駅

国立新美術館 : マティス 自由なフォルム

六本木・乃木坂の国立新美術館では20世紀最大の巨匠アンリ・マティスの《マティス 自由なフォルム》展です。

切り紙絵に焦点を当て、代表作でもある《ブルー・ヌードIV》、日本初公開の《花と果実》などが出品されています。

▲20世紀を代表するキリスト教美術でもある《ロザリオ礼拝堂》の内部を再現する展示も。

展示の前半部は写真撮影禁止ですが後半部は撮影可能です。

開幕初日からかなり混んでいましたから春休みもなるべく早い時期に。ゴールデンウィークまでに行けばいいかとか思っていると大変なことになると思います

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★☆
★★★★★
★★★★☆
★★★☆☆
2024年2月14日(水) 〜 5月27日(月)
一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円、中学生以下無料
乃木坂駅、六本木駅

サントリー美術館 : 大名茶人 織田有楽斎

東京ミッドタウン内のサントリー美術館では《大名茶人 織田有楽斎》展です。

織田有楽斎(おだ・うらくさい)と号し茶人としても知られる、織田信長の弟、織田長益(おだ・ながます)の人生を見つめなおす展覧会です。

なおサントリーの美術館の写真撮影は原則不可となっています。

ただ最近の展覧会では1か所だけフォトスポットが用意されていることが多いので、織田有楽斎展でも同様だと思います。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
2024年1月31日(水) 〜 3月24日(日)
一般 1,600円、大高 1,000円
六本木駅

21_21 Design Sight : もじ イメージ Graphic 展

東京ミッドタウン内にはデザインの専門ギャラリーである21_21 Design Sightがあり、ここでは「もじ イメージ Graphic 展」展が開催されます。

DTPが主流となった1990年代以降のグラフィックデザインを、日本語の文字とデザインの歴史を前提に紐解く展覧会です

いつもながらですが、安藤忠雄の建築空間と一緒に鑑賞することで楽しみ方が2倍になる展覧会です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★★☆☆
2023年11月23日(木) 〜 2024年3月10日(日)
一般 1,400円
六本木駅
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麻布台ヒルズギャラリー : オラファー・エリアソン展:相互に繫がりあう瞬間が協和する周期

2023年11月に開業した話題の麻布台ヒルズ。その文化発信拠点、麻布台ヒルズギャラリーでは開館記念として《オラファー・エリアソン展:相互に繫がりあう瞬間が協和する周期》が開催されています。

▲気候変動などの社会的課題への積極的な取り組みでも世界的に注目されているアーティストのオラファー・エリアソンですから新しい未来の街を目指す麻布台ヒルズのコンセプトにもぴったい。

麻布台ヒルズ内にはオラファー・エリアソンを始めとするパブリックアートも多いです。話題の麻布台ヒルズの見学がてら、オラファー・エリアソン展、パブリックアートを愉しめます。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2023年11月24日(金) 〜 2024年3月31日(日)
一般 1,800円
神谷町駅

麻布台ヒルズの展望台など見どころはこちらの記事もどうぞ。


オータファインアーツ : 草間彌生「Every Day I Pray for Love」

現代アートのギャラリーが集結する六本木ピラミデ3Fのオータファインアーツでは草間彌生の新作、近作を展示する《Every Day I Pray for Love》が開催されています。

パンデミックさなかの2021年から取り組んでいる「Every Day I Pray for Love」から50点ほどの作品が紹介されています。

草間彌生の作品が50点も!? 実はパンデミック以降、自室で制作することが定着し作品サイズもその空間に即したものになっているのだそうです。

そういう点からも注目の草間彌生展です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2024年3月2日(土) 〜 4月20日(土)
無料
六本木駅

 


ペロタン東京 : ニック・ドイル American Blues

六本木ピラミデ1Fの目立つ場所にある「ペロタン東京」ではアメリカの骨太アーティスト、ニック・ドイルの日本での初めての個展《American Blues》が開催されています。

▲アメリカを象徴するデニムという素材を使った立体的な作品がメインですが、そこにはアメリカとその文化に対する批評が含まれています。

立体作品も展示されていて、それは触って操作することも動画撮影することも可能です(私たちの取材時はOKでしたが混雑時などはNGかもしれません。ギャラリーのスタッフに確認してください)。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2024年3月6日(水) 〜 4月27日(土)
無料
六本木駅

SNOW Contemporary : 米澤柊「うみの皮膚、いないの骨」

西麻布の交差点角にあるギャラリーSNOW Contemporaryでは写真とアニメを融合する表現が最注目されている若手アーティスト米澤柊(よねざわ・しゅう)の個展を開催しています。

▲2次元の表現のようでよく見ると背景は写真だったり、写真作品にアニメが描かれていたりして人気の米澤柊の平面作品と映像作品が展示されています。

実は小規模な現代アートギャラリーが密集しているのが西麻布です。SNOW以外にもエッジーなギャラリーがあるので休みのときなどにまとめて巡ってみてはどうでしょう。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2024年2月22日(木) 〜 3月30日(土)。日月火祝は休廊
無料
六本木駅、乃木坂駅

 


泉屋博古館東京 : ライトアップ木島櫻谷

住友家のコレクションを収蔵・展示する泉屋博古館は京都と東京に施設があります。そのうち東京の「泉屋博古館東京」は麻布台ヒルズからもすぐ近く。

この春は《ライトアップ木島櫻谷》展が開催予定です。

なお泉屋博古館は館内も作品も写真撮影は不可です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2024年3月16日(土) 〜 5月12日(日)
一般 1,000円、大高 600円、中学生以下無料
六本木一丁目駅

また、併設する「HARIO CAFE」もハリオ直営でスペシャルティコーヒーが味わえる良いカフェです。


六本木ミュージアム : 日向坂46展「WE R!」

六本木五丁目の再開発で解体されることになる六本木鳥居坂の六本木ミュージアムでは日向坂46の「WE R!(ウィー・アー)」展が開催されます。

▲最近は坂道シリーズと嵐メンバーの展覧会を順番に代わる代わる開催している六本木ミュージアム。

2024年春は日向坂46の展覧会「WE R!」です。

読み方が違うけど「日向坂(ひゅうがさか)」も「けやき坂」も近いのでコアなファンはそうしたゆかりの地も訪問してはどうでしょう。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★★☆
★★★★☆
★★☆☆☆
2024年3月1日(金) 〜 5月19日(日)
一般前売り 2,200円、中高 1,200円、小学生 800円
麻布十番駅、六本木駅
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青山・表参道

六本木のような大規模な美術館はありませんが、個性的な小中規模美術館が多いのが特徴です。

また小規模なギャラリーも数多くあります。

根津美術館 : 魅惑の朝鮮陶磁

美術館通り巡りでも紹介した南青山の「根津美術館」はこのエリアの代表的美術館です。美術館としての機能だけでなく日本庭園、ミュージアムカフェのNEZU Cafe、そして隈研吾設計によるその建物と見どころも多いです。

またここの庭園は秋は紅葉、春は桜が見物できますし、GW前後のカキツバタはことに有名ていつもより2倍楽しめます。

この春の展覧会は《魅惑の朝鮮陶磁》展です。

日本の陶磁器に強い影響を与えてきた朝鮮陶磁の歴史を概観し、その魅力を見つめ直す展覧会となっているそうです。

▲展覧会の会期となる3月は根津美術館の庭園の桜が満開になる時期ですし、桜以外の様々な花々咲いています。

またカキツバタも開花に備えている時期です。

朝鮮陶磁を鑑賞し、カフェでお茶して庭園で花々を愛でる。そんな根津美術館の春を楽しんでみてはどうでしょうか。ただ桜が咲き始めてからの時期、特に週末は入館待ちの行列ができるほど混雑します。

館内は写真撮影NG。庭園は写真撮影可能です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
2024年2月10日(土) 〜 3月26日(火)
一般 1,300円、学生 1,000円
表参道駅

根津美術館とNEZU CAFEについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


岡本太郎記念館 : タローのダンス

「根津美術館」のすぐ近くの「岡本太郎記念館」はその名の通り、日本を代表する芸術家岡本太郎が1954年から亡くなる1996年までの約50年に渡りアトリエ兼住居として使用していた場所に建つ美術館です。

この春に開催されるのは「タローのダンス」展です

▲ここでは岡本太郎のアトリエでそのパワーに圧倒されたり、太郎本人に出会ったりできる記念館という場所そのものも楽しめます。

いつも衣替えしている岡本太郎像を見るのも楽しみです。

小さな美術館なので訪問者の絶対数は少なくても、いつも混んでいる美術館です。

なお館内外ともに写真撮影可能です。

館内にはいくつも「座ることを拒否する椅子」が置かれていますが、館内のものは座るのは禁止。でも庭に置かれているものは実際に座ることができます。ぜひ座り心地を確かめてみてください。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2024年3月15日(金) 〜 7月7日(日)
一般 650円、小学生 300円
表参道駅

岡本太郎記念館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


ヨックモックミュージアム :  ピカソ いのちの讃歌

南青山の裏路地に建つ「ヨックモックミュージアム」は、あのお菓子の「ヨックモック」が運営する美術館です。

この美術家の目的はただ一つ。ヨックモックがコレクションしているパブロ・ピカソのテラコッタ(タイル)を収蔵・展示すること。

2024年の展覧会は開館記念第4弾「ピカソ いのちの讃歌」展です。

ここはヨックモックのカフェ同様のミュージアムカフェもあり、ピカソとお菓子が楽しめるミュージアムです。

なお展示室内は写真撮影禁止です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2023年10月24日(火) 〜 2024年9月23日(月)
一般 1,200円
表参道駅

ヨックモックミュージアムについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


ワタリウム美術館 : パーフェクト・カモフラージュ展

キラー通りの現代アートがメインの美術館「ワタリウム」では《パーフェクト・カモフラージュ展》展を開催しています。

▲サブタイトルは ”アートになりたい”

さわひらきや野口里佳をゲストに、マン・レイやウォーホル、ボイスやボルタンスキーといったワタリウム美術館収蔵作品とのコラボ展です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
2024年2月4日(日) 〜 5月6日(月・祝)
一般 1,200円、ペア 2,000円
外苑前駅、表参道駅

ワタリウムについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


スパイラル : 

表参道近くの青山通り沿い「スパイラル」は表参道・南青山の文化発信拠点の一つ。

秋のアートシーズンにも多くのイベントが開催されています。

なお写真撮影は原則OKです。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
最寄駅
★★☆☆☆
★★★☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
表参道駅

スパイラルについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


太田記念美術館 : 休館

原宿の裏通り、教会通りの浮世絵専門美術館「太田記念美術館」は館内施設改修工事のため休館しています。

4月3日から月岡芳年の「月百姿」展で再開します。

なお太田記念美術館の館内は写真撮影禁止です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
2023年12月26日 〜 2024年4月2日まで休館
展覧会により異なる
明治神宮前駅、原宿駅

太田記念美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


エスパス・ルイ・ヴィトン : マーク・レッキー

表参道沿いに建つ世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」の7Fにあるギャラリー「エスパス・ルイ・ヴィトン」ではイギリスの現代アーティスト、マーク・レッキー(Mark Leckey)の《Fiorucci Made Me Hardcore feat. Big Red SoundSystem》が開催されています。▲展示作品は2つだけ。

イギリスの音楽カルチャーを題材にした映像とサウンドを融合した《Fiorucci Made Me Hardcore with SoundSystem(10周年記念リマスター版)》とどこかで見たような猫をモチーフにした《Felix the Cat》。

会場内では映像とサウンドばかり目立ちますが思わぬ場所に展示されているFelix the Catも忘れずに。

写真撮影はOKですが動画撮影はNGです。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★★
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2024年2月22日(木) 〜 8月18日(日)
無料
表参道駅、明治神宮前駅

Akio Nagasawa : 縄の髄

南青山の骨董通り(高樹町通り)に近いAkio NagasawaギャラリーではHajime Kinokoの個展《縄の髄》を開催。

▲表参道のアートスペースStandByを赤いロープで縛ったインスタレーションが記憶に新しい、緊縛をアートに昇華させたロープアーティストHajime Kinokoの展覧会です。

今回は”人を縛る” がコンセプト。性的に刺激が強い作品が並んでいるのでそうしたものが苦手な人や子ども連れは避けた方が良いでしょう。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★★
★★★☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
2024年3月8日(金) 〜 3月30日(土)
無料
表参道駅

GYRE GALLERY : カオスコスモス 弐 —桜—

表参道の複合ビルGYRE(ジャイル) 3FのGYRE GALLERYでは写真家、高木由利子の写真展《カオスコスモス 弐 – 桜 – (chaoscosmos vol.2 -sakura-)》が開催中です。

▲季節に合わせて「桜」をモチーフに撮った作品が展示されていますが、世界(Cosmos)と混沌(Chaos)が作り出すマジカルでミステリアスな奇跡の瞬間を散りゆく桜に見出したというものなので、普通のきれいな桜の写真ではありません

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2024年3月1日(金) 〜 4月29日(月)
無料
表参道駅、明治神宮前駅

Fergus McCaffrey : アンゼルム・キーファー「Opus Magnum」

表参道駅近く、ほぼ青山通り沿いのギャラリーFergus McCaffrey(ファーガス・マカフリー)ではドイツの現代アーティスト、アンゼルム・キーファーの「Opus Magnum」を開催予定です。

役所広司主演の映画「Perfect Days」で米オスカー賞にノミネートされているドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースの最新作が、実はアンゼルム・キーファーをフィーチャーしたドキュメンタリー「アンゼルム」なのです。

そういう意味ではタイムリーな展覧会かもしれません。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
2024年4月2日(火) 〜 6月29日(土)
無料
表参道駅

国立競技場 : モザイク壁画

美術館でもギャラリーでもないけど一度は観ておきたいのが国立競技場の壁画。

1964年のオリンピックの時、国立競技場に当時の日本を代表する芸術家たちの壁画が描かれました。その後東京2020に向けた新しい国立競技場が建ち、壁画たちは2022年9月末から新しい(今の)国立競技場に移設され公開されています。

▲力強く躍動感が溢れ、1964年という高度成長期真っ只中の日本の活力と、60年代の日本のモダニズム芸術の活気を伝える壁画11点。

あまり大きな話題にはなっていませんが、そのうちSNS映えスポットとして、アートスポットとして定番となるのは間違いないので、空いている今のうちに鑑賞しておきたいですね。

ライトアップされた夜の壁画の方が劇的なので、日没以降での訪問がおすすめです。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★☆
★☆☆☆☆
★★☆☆☆
★★★★★
常設
無料
国立競技場駅
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白金台

白金台といえば東京都庭園美術館ですが港区郷土歴史館もその建物含め見逃せません。

東京都庭園美術館 : 旧朝香宮邸を読み解く A to Z

1933年に竣工した旧朝香宮邸(あさかのみや:昭和天皇の叔父)を美術館にした「東京都庭園美術館」では《旧朝香宮邸を読み解く A to Z》展が開催されています。

現存する世界一美しいアールデコ建築と称される庭園美術館を素顔のままで鑑賞し、さらに現代アート作品も同時に鑑賞できる展覧会です。

▲通常は春に開催される「建物公開」シリーズを踏襲しているので、普段は公開することのないWinter Garden(温室)も公開しています、普段は見せない絨毯の下、普段は見せない部屋の公開などが行われ、できるかぎり素の庭園美術館(旧朝香宮邸)を見せる演出が行われています。

また須田悦弘、伊藤公象の二人がゲストアーティストとして招かれインスタレーションを行っていて、これも見逃せません。

3月中旬以降、桜が開花し見頃になったころの訪問がベストかもしれません。

また2024年は3月22,23日、3月29,30日に夜間開館が行われるので、そうしたタイミングでの訪問も良いかもしれません

本館、新館とも写真撮影が原則可能です。庭園も写真撮影可能です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★★
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
2024年2月17日(土) 〜 5月12日(日)
一般 1,400円(庭園も入場可)
白金台駅、目黒駅

東京都庭園美術館とCafe TEIENについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


恵比寿・渋谷

恵比寿や渋谷も見逃せませんね。

東京都写真美術館 : 記憶:リメンブランス

恵比寿ガーデンプレイスの写真などビジュアルアートの専門美術館「東京都写真美術館」(写美)があり、ここでは3つの展示フロアを使いいつも大きな展覧会を開催しています。

2024年春は注目の作家展《記憶:リメンブランス》と《没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる》です。

名称
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
記憶:リメンブランス
★★★★☆
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
2024年3月1日(金) 〜 6月9日(日)
一般 700円
恵比寿駅

 

名称
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる
★★☆☆☆
★★★★☆
★★★☆☆
★☆☆☆☆
2024年3月16日(土) 〜 5月12日(日)
一般 1,200円
恵比寿駅

東京都写真美術館のミュージアムカフェの詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


日本民藝館 : 鈴木繁男展

”民藝” というジャンルを見出した美学家の柳宗悦が設立した日本民藝館では、柳宗悦の唯一の内弟子、鈴木繁男の没後20年に合わせて《鈴木繁男展》が開催中です。

なお館内の写真撮影は禁止です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2024年1月14日(日) 〜 3月20日(水祝)
一般 1,200円、大高 700円、小中 200円
駒場東大前駅

山種美術館 : 花・flower・華 2024

美術館通り沿いの「山種美術館」は日本画を専門とする美術館です。

2024年春の展覧会は特別展で《花・flower・華 2024》展です。

奥村土牛の桜、梅原龍三郎のバラなど日本画家が描く花と、彼らが描いた洋画の花が紹介されるようです。

山種美術館の敷地には奥村土牛の名作《醍醐》ゆかりの桜が植えられています。実物の桜と名画の中の桜を併せて鑑賞できます。

なお館内は写真撮影禁止です。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2024年3月9日(土) 〜 5月2日(月祝)
一般 1,400円、中学生以下無料
恵比寿駅から都営バスの学06系統

山種美術館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


東京オペラシティ アートギャラリー : 宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO

新宿の東京オペラシティ アートギャラリーでは日本を代表するイラストレーターでグラフィックデザイナーで60年代からずっと最前線で活躍する宇野亜喜良(うの・あきら)の展覧会《宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO》が開催されます。

4月11日からですから春休みはとっくに終わっていますけどゴールデンウィークなどにぜひ。

▲なんで新宿のギャラリーかというと、宇野亜喜良は麻布十番にオフィスを構え、麻布十番納涼まつりのポスターも長く手掛けているから。

麻布十番まつりを今のような大メジャーな夏祭りにした功労者の一人でもあって、その大規模な回顧展とあれば見逃せません。

2023年に4年ぶりに復活した麻布十番まつり、今年2024年も多分開催されますし、たぶん宇野亜喜良がポスターを描きます。

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★★★
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2024年4月11日(木) 〜 6月16日(日)
未定
京王新線 初台駅

春休みのシーズンだけではとても全部は回りきれないので、現代アートは六本木周辺、美術館通り沿いに桜を見ながらというようにテーマを決めて回るのが良いのではないでしょうか。

あるいは面白そうな、興味を引きそうなものだけピックアップして回るのも良いでしょうね。

展覧会を選ぶ手助けになれば幸いです。

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