六本木の東大生産技研跡地に建設された国立新美術館 NACT(The National Art Center, Tokyo)。
森美術館と並びアートの新しい拠点となりつつある六本木を象徴する美術館です。
森美術館や他の現代アートギャラリー(complex665やピラミデビル)が立地する6丁目とは六本木通りを隔てて距離があるのですが、その代わり日本でも最大規模の延床面積を誇っています。
美術館自体の設計は黒川紀章。彼の最後の設計作品でもあります。
PR
また ”新国立美術館” と間違った呼び方をされがちな可哀想な美術館ですが、国立の新しい(30年ぶりの)美術館なので、 ”国立新美術館” です。
また森美術館同様、コレクションを収蔵していない、つまり常設展というものがない施設なので、英語ではミュージアムではなく アートセンターという呼称を使っています。
ミッドタウンから星条旗通りを西麻布方面へ少し歩くと右側に国立新美術館の大きな門が見えてきます。
ときおり隣の政策研究大学院大学の建物を新美術館と間違えそうになっている人を見かけますがガラス張りの大きなビルが新美術館です。
星条旗通り側のチケット売り場の様子です。こちらがメインの入口になります。
展覧によってはここに長蛇の列が出来ることになります。
ただこちら側のチケット売り場に行列が出来ていても、乃木坂駅に直結している裏のチケット売り場ならすんなり買えることが多いです。
行列の長さを見て裏に回るかどうか判断しましょう。初めから乃木坂駅で降りるのもよいですね。
PR
国立ということもあり常に見応えのある展覧会が開催されています。
またその内容もクラシックなものからコンテンポラリーまで、また素人の発表会レベルまで本当に幅広く扱われています。
上の写真はいま森美術館と2館同時開催されている「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」で展示されているFXハルソノの「声なき声」。
デモクラシーとはを問うインスタレーションです。
少し前に開催されていた「ミュシャ展」。
2017年は日本とチェコの国交回復60周年、チェコ文化年2017というイベントが開催されその一環としてミュシャ展の開催に至ったようです。
広尾のチェコセンターとそこでの「人形劇展」は記事でレポートしましたね。
PR
これも少し前に開催されていた草間彌生の回顧展。
開催期間の最初の方ではグッズ販売が2時間待ちとか話題でしたが、開催期間の最後の方では建物をぐるっと囲むほどの行列が話題になるなど人気のある展覧会だったようです。
新美術館の開館10周年記念ウィークで展示されていたエマニュエル・ムホーの作品。
入館無料でSNS映えのする写真が撮れるということでかなり話題になりました。
これはダリ展の様子。
ジャコメッティ展が開催されたこともあるなどクラシックな作家たちの展覧会も大規模なものが多いですね。
PR
これはニキ・ド・サンファル展から。
ここ数年の新美術館での展覧会で最も印象に残り感動的だったニキ・ド・サンファルの回顧展でした。
新美術館も金曜と土曜の夜は閉館時間が20時まで(企画展によってはさらに遅くまで)延長されるので、六本木の夜のもう一つの楽しみ方としてオススメです。
新美術館でアートを楽しんだ後、乃木坂駅には直結ですし六本木駅も地下道を歩いてすぐなので、週末の六本木の夜とはいえ女性でも安心です。もちろん六本木でのデートコースとしてもぴったりですね。
国立新美術館に関する麻布ガイドの記事はこちら。
最近の主な展覧会
国立新美術館
港区六本木7-22-2
休館日:火曜日
開館時間:10:00 – 18:00 (金土曜日は20:00まで)