クリエイティブリトアニア:Fluxus
今年2021年はフルクサス創立60周年、創始者のジョージ・マチューナスの生誕90周年ということで、神宮前のギャラリースペース「デザインフェスタギャラリー」で「Everyday is a Gmae」という展覧会が開催されています。
2021年8月27日までと閉幕が近いのですが、フルクサスの作品がある程度まとまって観られる機会が少ないので紹介します。
▲フルクサスはリトアニア出身のジョージ・マチューナスが創始者ということもありリトアニア政府や在日リトアニア大使館なども協力した「クリエイティブ リトアニア」というプロジェクトの一環として今回の展覧会が位置づけられているようです。
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会場の様子
神宮前、いわゆる裏原のギャラリースペースの一角を使ったもので、それほど大掛かりな展覧会ではりませんが、観客が触れることもできる作品もありフルクサスらしい展覧会になっています。
ジョージ・マチューナス
この卓球台はジョージ・マチューナスの作品「卓球台」です。
▲台面が盛り上がっていたり、あっちとこっちで面積違っていたり。
卓球台も真ん中に孔が開いていたり、余計なデコボコが付いていたり。
実際にこの卓球台で遊ぶことができます。もちろん全然ゲームになりませんが。
▲卓球台の向こう、ギャラリーの真ん中にも作品が展示されています。
オノ・ヨーコ
フルクサスのメンバーとして一番有名なのがオノ・ヨーコ。
手に取って覗いてみることができます。
▲小さく ”YES” と書いてあるのかと思ったら箱の底には鏡が。
自分の笑顔を見るようになっているのですね。
靉嘔 (Ay-O)
オノ・ヨーコの他に日本人作家の靉嘔(あいおう)、英語名Ay-Oの作品。
指を入れるようにという指示がありますが、これは触ってはいけません。
▲レプリカが置いてあって、こちらは手に取って指を入れることができます。
指を入れるとどうなるかはお楽しみ。
フルクサス作品
それ以外のフルクサス作品をいくつか紹介します。。
▲フランス人アーティスト「ベン・ヴォーチェ」の作品。「アートマッチ箱」。
マッチ箱には過激な言葉が書かれていますが、この文字も含めてのアートです。
インスタントカメラが用意されているのでエプロンをかけた姿を撮ってその場で楽しむことができます。
身体の動きとサウンドがシンクロするインスタレーションだそうですが訪問した時は故障していて体験できませんでした。
たぶん映像作家ジョナス・メカス(やはりリトアニア出身)の作品のフィルムだと思います。もちろんオリジナルではなくコピーでしょう。
▲ハサミが用意されていて、好きなコマを切り取って持ち帰ることができます。
上の段にはインスタントカメラが置かれていますが、みんな記念写真を撮っているようです。
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フルクサスのメンバー
壁にはいろいろなロゴでフルクサスのメンバーや関係者の名前が作品として展示されています。
▲フルクサスのメンバーって有名無名いっぱいいるので、むしろ知っている名前の方が少ないのですが・・・
左上はAY-Oだから靉嘔ですね。
その右下は ”KOSUGI” なので小杉武久でしょう。
会場へのアクセス
キャットストリートの原宿側のさらに裏通りのデザインフェスタギャラリーです。
▲表参道のラルフ・ローレン横からキャットストリートに入ってどんどん進み、原宿通りも過ぎた先のY字路を左に入ればギャラリーです。
▲明治通り側からも入れます。この場合はEAST側からギャラリーの中を突っ切ってWEST側に出ます。
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フルクサスと展覧会
フルクサスって始まりが1960年代なのであまり馴染みがない人が多いかも。
▲これは1963年にジョージ・マチューナスが書いたフルクサスのマニフェスト。
こじんまりした展覧会で残り会期も短いですが貴重な作品を観られるチャンスです。
原宿や表参道へ行く機会があればちょっと足を延ばしてみたいですね、全部見ても30分もかかりません。
クリエイティブ リトアニア : Fluxus “Everyday is a Game”
デザインフェスタギャラリー イーストビル
渋谷区神宮前3-20-2
開催期間:2021年8月17日 – 27日
開館時間:13:00 – 20:00