六本木を文化都心化しようとする森ビルの拠点の一つ「六本木ピラミデ」ビル。以前にも記事で紹介しましたが、その後も入居するギャラリーが増えているのでそれらをまとめて紹介します。
ピラミデビルはその名が表すようにピラミッドのような形状です。
ビル全体がピラミッドなのではなく、中心に中庭のような空間のある贅沢な作りのビルですが、その中庭空間にルーブル美術館を彷彿させるガラスのピラミッドがあります。
ピラミデビル
港区六本木6丁目6−9 MAP
●1F
ペロタン東京
フランスの現代美術ギャラリーの「ペロタン」。その東京でのスペースがここ「ペロタン東京」です。
ピラミデビル1階の大きなスペースを使い、企画展示の他に村上隆などの常設作品も展示しています。
ピラミデの中庭からも展示の様子を観ることができます。
●2F
KOTARO NUKAGA
2階に2021年春にオープンしたのが「KOTARO NUKAGA」
まだオープン後間もないですが先鋭的アーティストの発掘には定評のあるギャラリーだけに今後が楽しみです。
YKG Yutaka Kikutake Gallery
2015年からのYKG、Yutaka Kikutake Gallery。禅フォトギャラリーとピラミデの櫓の部分に入居しています。
日本のアーティストを扱うことが多く、絵画だけでなく彫刻や映像など様々なフォーマットの作品を紹介しています。
禅フォトギャラリー
LONDON GALLERY
日本の古美術を扱うギャリーですが現代美術とも繋がりを持つギャリーです。
▲今はパンデミックの影響もあり完全アポイントメントオンリーです。
●3F
オオタファインアーツ
3階には大御所の「オオタファインアーツ」
今オオタファインアーツでは草間彌生の「わが永遠の魂」シリーズの展覧会を開催中です。
また、パビリオン・トウキョウ2021では草間彌生の「オブリタレーションルーム」を鑑賞可能です。そちらは9月5日までですので合わせてどうぞ。
WAKO WORKS OF ART
3階にはもう一つWAKO WORKS OF ARTという大御所ギャラリーも。
最近では森美術館の「アナザーエナジー展」でも大きくフィーチャーされているミリアム・カーンの展覧会が行われていました。
SCAI PIRAMIDE
2021年春にオープンしたばかりの「SCAI PIRAMIDE」。
谷中の「SCAI The Bathhouse」、天王洲の「SCAI PARK」に続く3つ目のスペースです。
こけら落としの荒川修作の後、オリンピック期間中は休業して8月19日から新しい展覧会が始まる予定です。
●4F
TARO NASU
何度か移転しまた結局六本木に戻ってきたのがTARONASU。
こけら落としの様子は以前にもレポートしました。
▲今は写真家ホンマタカシのキノコを主題としたシリーズ「その森の子供」を展示中です。
原田真宏・麻魚率いるMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO による空間設計です。
現代芸術振興財団
ここはZOZOの創業者で日本でも有数の現代美術コレクターである前澤友作氏が設立し今も会長を務める財団法人の事務局で、ギャラリーではありません。
▲時々そのコレクションの一部をチラ見せしていることはあります。
例えば今はCAFAA賞ファイナリストの個展が開催されています。
gallery sign tokyo
2019年夏にオープンしたのがgallery sign tokyo。
▲ただここも一般的なギャラリーではなく、フランスのミッドセンチュリーに活躍したデザイナーたちのヴィンテージ家具を専門に扱うギャラリーです。
詳しくは以前の紹介記事をどうぞ。
PHILLIPS
2019年に入居したのがオークション会社の「フィリップス・オークショニア」です。
▲ここも一般的なギャラリーではなく、オフィス機能だけのようです。
六本木の現代アート
このようにピラミデビルは1階から4階まで、ギャラリーを中心に現代美術に関連する企業がぎっしり入居しています。
上から下までじっくり見ていると1時間ではとても足りません。
また、4階のテラスからヒルズの方を見ると、すぐ隣に「complex665」があるのが分かります。
屋上に鉢植えが見えますが、タカ・イシイの窓から見えるあの鉢植えですね。
これを見てしまうと、ついでにcomplex665の方も行かなくちゃと思ってしまいます。
ピラミデビル
港区六本木 6-6-9