2024年、都心の初詣は港七福神+1めぐりと箱根駅伝観戦をしてみよう。

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2024年の初詣、江戸時代からの歴史がある麻布界隈は神社仏閣も多くどこに行こうか迷ってしまいますね。

でも歩いてもそんなに距離があるわけでもないので、まとめて参拝してしまうのものんびりしたお正月らしくていいかもしれません。

麻布ガイドは例年、1月2日と3日に開催され今や国民的行事になりつつある「箱根駅伝」の観戦と初詣を合わせて出かけています。

そこで、箱根駅伝のコースも近い芝大門をスタートに、麻布のいろんな神社やお寺を参拝するコースを紹介します。

記事の後半では「港七福神めぐり」の神社も紹介します。

これは正月から成人の日(2024年は1月8日(月)まで)の期間で行われている、港区内の七福神を回ろうというイベントです。全部回ると6Km以上歩き、参拝や休憩時間も含めれば6時間くらいかかります。

1日で回っても、期間内で参拝先を分けても回っても良いので自分のペースで巡ってみてください。

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芝大神宮

まずスタートは大門の芝大神宮から。

1月2日なら7時半ころに芝大神宮からスタートすれば増上寺の辺りでちょうど箱根駅伝の往路を観戦することができるはずです。

▲ビルの中の神社で後ろの方には東京タワーが見えます。

正月2日の朝7時半なら参拝客も少なく余裕を持って参拝できると思います。

ただ元旦の7時半はたぶん鳥居の外まで行列ができていますし、三が日の間は時間が過ぎるほどに参拝客の行列になります。この写真はパンデミック前の1月3日の昼過ぎの行列です。

でも芝大明神はJRの浜松町駅、都営地下鉄の大門駅さらに都営バスやモノレールなど交通の便も良いので、初詣巡りのスタート地点にぴったりです。

ご利益:良縁
住所 : 港区芝大門 1-12-7 
最寄駅 : 大門、御成門、浜松町

増上寺

以前「パワースポット 増上寺」としても紹介していますね。

▲この写真が2日の7時45分頃。

この時間だとまだ参拝客の姿はまばらです。

▲でも8時ころの駅伝通過時間になると、応援の観客もどっと押し寄せてお正月の増上寺らしい混雑になります。

ただ増上寺の参拝客は正月の三が日で10万くらいの規模なので、明治神宮などと比べれば全然空いています。増上寺としては混雑しているというレベルです。

開門:元旦は終日、2日以降は6時から
住所 : 港区芝公園4-7-35 
最寄駅 : 芝公園、赤羽橋、大門、浜松町

箱根駅伝

箱根駅伝の往路は1月2日の8時に大手町をスタートします。

ですので、増上寺前の日比谷通りを通過するのは8時10分前後になります。それまでに観戦ポイントを確保しましょう。

選手たちは道路の左側(大門側)を走るので、選手の躍動感を感じたいなら大門側に、走る姿を長く見たいなら増上寺側に場所を取るのが良いでしょう(3日の復路の場合はその逆)。

復路の場合は先頭のランナーが通過してから最後尾が通過するまで20分以上かかることもありますが、往路の場合はスタートから間もないのでたいてい団子状態で通過します。

往路で全選手が目の前を通過するのはほんの数秒です。

なお、パンデミック中は沿道での観戦、応援は自粛するよう主催者がお願いされていましたが、2023年からは条件付きで観戦、応援ができるようになりました。

2024年の箱根駅伝の観戦はマスクも不要、声を出しての応援も可能です。それ以外は主催者からのお願いを確認してください。

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宝珠院:弁財天

箱根駅伝を観戦したら増上寺の裏手にまわり、プリンス芝公園の下にある「宝珠院(ほうじゅいん)」へ。

ここから港七福神めぐりのスタートです。七福神だけど8ヶ所を回ります。

▲ここは増上寺の一部という位置付けで弁財天が祀らています。

増上寺の境内を抜けプリンスパークタワーの「プリンス 芝公園」から東京タワー下の交差点に出たところ、芝公園内に「宝珠院」があります。

本堂、弁天堂、閻魔堂の合わせたモダンな建築でお寺のように見えないかもしれません。でも弁天池や閻魔大王像など見どころも多い宝珠院です。

東京タワーの直下なので、この写真のような逆さ東京タワーという珍しい景色も見ることができます。
(今は池の水が抜かれています)

ご利益:出世、金運
住所 : 港区芝公園 4-8-55 
最寄駅 : 赤羽橋、芝公園

飯倉熊野神社:恵比寿様

宝珠院に参拝したら東京タワー下の交差点を東京タワー側に渡り、東京タワーへの坂道を上ってとうふ料理「うかい」の前を左折します。
そして清原選手の逮捕劇で有名になったマンションの横を抜けて桜田通りに出て飯倉交差点方面に向かいます。

最初の信号(マルエツスーパーの前)で反対側に渡って飯倉方面に桜田通りの坂道を上ります。「野田岩」のちょっと先にあるのが「飯倉熊野神社」です。ここは恵比寿様ですね。

▲マンションの一角の地元の氏子くらいしか参拝に来ない神社ですが、太田道灌以来の由緒ある神社です。

▲でもちゃんと社務所もあります。

これまでも紹介してきましたが、ここの社紋は八咫烏(やたがらす)です。日本のサッカーのシンボルマークです

2024年は2026年ワールドカップのアジア二次予選と最終予選、それとパリ五輪がありますから、しっかり必勝祈願しておきたいです。

ご利益:商売繁盛、良縁、サッカー
住所 : 港区麻布台 2-2-14 
最寄駅 : 赤羽橋、神谷町

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十番稲荷:宝船(寶船)

熊野神社からさっきのマルエツ前の信号まで戻ります。
中古外車屋の角を入ったら後はひたすら道なりに歩いていきます。

道沿いにはミラノプリンの「トレ・スパーデ」、インド料理の「スーリヤ」など東麻布の隠れ名店が目白押しですが、お正月のそれも2日ではお休みですね。お店の場所だけしっかり憶えておきましょう。

道なりに数百m歩くと「麻布通り」に出るので信号を渡り、左手にアオイスタジオを見ながらエルトーキョーの角を右に曲がります。

▲すると麻布十番駅の出口の先に麻布十番稲荷が。

ここは七福神が乗る「宝船(寶船)」です。つまり七福神+宝船なので8ヶ所なんですね。

ここもお祭りや初詣の時は大混雑ですが、朝の早い時間帯ならこの写真のようにまだ閑散としているはずですので、ゆっくりお参りしましょう。

麻布十番稲荷で忘れてはならないのが鳥居の両隣のカエルお守り。

それと七福神めぐりの本命である寶船。これらも忘れずに。

ご利益:商売繁盛、金運、火事除け
住所 : 港区麻布十番 1-4-6 
最寄駅 : 麻布十番

大法寺:大黒天

麻布十番稲荷の次は元麻布の大法寺へ。

元麻布といっても麻布十番の商店街からはすぐ近くです。

麻布十番のパティオから元麻布の方へ大黒坂を登り切るちょっと手前の右側に大法寺があります。

「大黒坂」という名前から想像できるとおり、ここは大黒天です。写真撮影もOKです。

近くの善福寺や賢崇寺といった大きなお寺と比較すると小さなお寺ですが、道沿いに赤い大黒天ののぼりがいっぱい立っているのですぐに分かると思います。

ご利益:福徳開運、商売繁盛、健康増進
住所 : 港区元麻布 1-1-10 
最寄駅 : 麻布十番

麻布氷川神社:毘沙門天

大法寺の次は麻布氷川神社へ。

大法寺の前の大黒坂をさらに登りきったところからが「一本松坂」です。本当に大きな一本松が生えています。

▲元麻布ヒルズを左手に眺めながら道なりに西町インターナショナルも過ぎてアルゼンチン大使館の向かいが麻布氷川神社です

▲境内からは元麻布ヒルズがよく見える麻布氷川神社は毘沙門天です。

地味な神社ですけどセーラームーンの火野レイが巫女をしているという設定らしく、セーラームーンのファンの人も訪れる神社だそうです。

ご利益:勝負、恋愛、仕事
住所 : 港区元麻布 1-4-23 
最寄駅 : 麻布十番、広尾

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櫻田神社:寿老神

ここから六本木(西麻布)の櫻田神社に向かいます。祀られているのは七福神の寿老神(じゅろうじん)です。

氷川神社から仙台坂上〜愛育病院前と歩いて旧テレ朝通りに出て櫻田神社を目指すのが分かりやすいのですが少し距離があります。
西町インターの裏の松方ハウスの先にある階段を下りて狸坂の下に出て、リトアニア大使館の横を通って旧テレ朝通りに上るのが一番近いと思います。ちょっと分かりづらいルートですが。

ただし、西麻布の再開発に伴い今は仮社殿に移転(遷座)しています。

▲移転前の櫻田神社。本来はこのようにひっそりした神社です。

新社殿は令和8年(2026年)以降になるそうです。

 

▲まだ鳥居は残っていますし社殿もまだ残っていますが参拝はできません。

▲仮社殿はテレ朝通りを広尾方面へ100mほど行ったところ。大横丁坂へ下る信号の角です。

▲仮社殿です。開錠時間が朝10時から午後4時まで。ただお正月はもう少し開けている時間を延長するかもしれません。

また沖田総司のお墓がある「専称寺」はここから50mほど離れた旧テレ朝通り沿いです(沖田総司のお墓は一般公開されていません)。

ご利益:商売繁盛、武運・勝運、五穀豊穣
住所 : 港区西麻布 3-2-17 
最寄駅 : 六本木

出雲大社東京分祠で寄り道

櫻田神社の次は天祖神社と久国神社です。

でも天祖神社に行く前に、出雲大社東京分祠(いずもたいしゃ とうきょうぶんし)にもお参りしてはどうでしょう。
縁結びの神様ですから、他はともかくここは外せないという方もいることでしょう。

▲櫻田神社からいったん六本木通りに出て地下道か明治屋前の信号で反対側に渡ります。

ローソンとファミマの間の路地を入って少し先の左側が出雲大社東京分祠です。
向かいは老舗喫茶店のカファブンナです。

ご利益:縁結び、夫婦円満
住所 : 港区六本木 7-18-5 
最寄駅 : 六本木

天祖神社:福禄寿

出雲大社東京分祠で良縁を祈願したら次は天祖神社です。

出雲大社東京分祠から天祖神社への行き方は簡単。

出雲大社東京分祠からの路地をさらに奥、六本木通りとは反対側に進み、ラブホテルの角を右折します。少し進むとY字路になるので狭い方の右側へ進みます。そのままずんずん進むと「龍土町美術館通り」に突き当り、そのほぼ正面が天祖神社になります。

▲福禄寿(ふくろくじゅ)を祀る萬福稲荷神社はこの天祖神社の境内にあります。

周囲には高層ビルもあるし、そもそも六本木なのですが、そんなイメージとは裏腹な静かな神社です。

”龍土神明宮” という別名もありこの辺りが龍土町と呼ばれるようになったようです。

天祖神社の隣は意外と空いてるブルーボトルです。ここでひと休みするのも良いでしょう。

天祖神社の向かいはピザのPST六本木店。ランチ営業しているのは土日だけですがタイミングが合えば絶品のピザでお腹を満たすことができます。

なお、麻布十番や東麻布に近い三田の元神明宮の旧社名が「天祖神社」ですが、港七福神はこちら六本木の天祖神社です。天祖神社で検索すると三田の神社が出てくる場合があるので気を付けてください。

ご利益:商売繁盛、事業繁栄、技芸上達
住所 : 港区六本木 7-7-7 
最寄駅 : 六本木、乃木坂

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久國神社:布袋

最後はやはり六本木の久國神社へ。

▲久國神社の場所は六本木2丁目。アメリカ大使館職員宿舎の裏手になります。
麻布の神社と合わせて参拝するより、赤坂氷川神社や日枝神社などと合わせて参拝する方が便利な場所です。

天祖神社からいったん六本木通りへ戻り、三河台公園の脇の小路を入ってずっと道なりに進みます。

アメリカ大使館職員宿舎の長〜い塀を過ぎて最初の曲がり角が久國神社の参道です。

▲ここに祀られているのは布袋尊(ほてい)です。

▲ここも高層ビルに囲まれた静かな神社です。

ご利益:商売繁盛、五穀豊穣
住所 : 港区六本木 2-1-16 
最寄駅 : 六本木一丁目

今回紹介したルートだと、増上寺・宝珠院から始めて2時間から3時間くらいで港七福神めぐりができちゃいます。特に順番は決まってないので別のルートでも良いですし、日を分けても大丈夫です。

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久國神社の後は六本木一丁目側に渡って噂の泉屋博古館「HARIOカフェ」でコーヒーを味わったりアークヒルズでお腹を満たしたり。

それか久國神社のちょっと先の「南部坂」を上がって「赤坂氷川神社」、さらに赤坂の日枝神社なども参拝するのも面白いですね。久國神社から赤坂氷川神社〜日枝神社を回っても30分もかかりません。

お正月休みや寒さで運動不足になりがちですが、歩いて初詣を神社を巡ればずいぶん運動不足の解消になるんじゃないでしょうか。

「港七福神めぐり」はこちらの公式ページもどうぞ。御朱印や参考ルートの案内もあります。
(参考ルートの順番は麻布ガイドと同じです)

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