在日アメリカ大使館で働くアメリカ人職員の宿舎「アメリカ大使館職員宿舎」は六本木2丁目に広大な敷地を有しています。
六本木ヒルズから赤坂/六本木一丁目方面を見下ろしたところ。左下の四角いカクカクした建物が大使館職員宿舎です。
アークヒルズのサウスタワーからなら、このように眼下にくっきり間近に眺めることができます。
テニスコートはフレンドシップデーもSidewalk Saldeの日も入ることはできませんが、芝生部分は立ち入りOKです。
今年2019年のガレージセール(Annual Garage Sale)は5月11日の土曜日開催がアナウンスされています。
開催時間は10:00から14:00まで。
例によってオープン時間には行列になると思いますが雰囲気を楽しむだけならお昼前に出かけても十分楽しめると思います。
写真付きID(運転免許証でOK)を忘れずに持参しましょう。
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この大使館宿舎では毎年春と秋に一般人にも開放されるイベントが開催され人気を博しています。
そのうち毎年秋に開催される「コミュニティ・フレンドシップ・デー」については以前「アメリカ大使館宿舎とフレンドシップ・デー」という記事で紹介しました。
2017年はトランプ大統領の来日と重なり中止になってしまいましたという内容でしたね。
もう一方の、春の「Sidewalk Sale」。日本風に言えば「ガレージセール」は2018年の5月19日に無事開催されました。
人気のガレージセール
入場開始が10時。そのちょっと後の入場待ち行列の様子です。
大使館宿舎から氷川神社の下も過ぎて、大使館宿舎の赤坂側入口まで行列が並んでいました。
毎年こんな感じですね。入場時にセキュリティチェック(空港のあれと同じ。ただアメリカ大使館への入館時ほど厳しくはない程度)があるので列になってしまいます。
セキュリティのゲートが複数あるので列は意外と早く進み、赤坂側まで伸びていても20分から30分くらいで入場できるはずです。
ただこの時点で行列に並んでいるのは、ガレージセールで安く仕入れたい業者やガレージセールフリマが大好きな本気の人たちが多いのです。
私たちのように、いつもと違う雰囲気を楽しんで掘り出し物があれば儲けものというレベルの人はわざわざ10時から並ぶ必要はありません。
11時過ぎには入口付近はこんな感じ。行列もなく来たらそのままスッと入場できます。
戦利品を山のように積み上げて反省会をしているのは10時から並んでいたであろう本気の人たちですね。既に買い物は済ませて後は家に帰るだけという状態です。
また、警備員の人の死角になってるこっち側の道路には、業者さんのものと追われる小型トラックがずらっと並び、これまた仕入れ品の積み込みに余念がありません。
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アメリカ大使館職員宿舎
六本木通りのなだれ坂交差点、フォルクスワーゲンとガソリンスタンドの角を入り道沿いに上っていくと右手にこのようなハリー・ウィーズ設計の宿舎の建物が見えてきます。
アメリカ大使館の場合、そこで勤務する国務省職員は毎年その1/4前後が入れ替わり、本国に帰国したり他国へ転任していきます。そうした日本を離れる職員が引越し荷物を減らすためにフリーマーケットで不要になったものを売るのですね。
宿舎の内部
内部は住居用のタワーがいくつか建ち並び、それぞれの建物に過去の駐日大使の名前が付けられています。最初はもちろんタウンゼント・ハリス。麻布十番の善福寺の記事で紹介しましたね。
道路はもちろんアメリカ本国と同じで右側通行。そして青い芝生にガゼボ。ほとんどアメリカですね。
秋のフレンドシップ・デーの時にはこの歩道沿いに屋台が並び、芝生の広場では子どもたち向けのイベントが開催されたりして大盛況になります。
今回初めて出くわしてびっくりしたのが、トラックでやってくる移動八百屋さん。
近隣に安い八百屋もスーパーもないので、移動八百屋や移動スーパーは宿舎の住民には受けるかもしれませんね。ロシア大使館に野菜を卸す山信さんみたいなものですね。
日本庭園風に作ってみた池と庭を一望できるベンチがあったり、東京タワーまでまとめて一望できる休憩用テラスがあったり。買い物の品定めに疲れてもひと休みできる場所がいくつも開放されています。。
ガレージセール
今年の購入物は2点。
これは駐日アメリカ大使館オフィシャルTシャツ。
ただ私たちが行った時間帯では、ほとんど売り切れ寸前でした。意外と人気があるようです。
もう一点はハンドメイドのヘアアクセ。
ヘタウマなイラストが可愛いのとハンドメイドというセールストークで思わず購入。300円でした。
あと大物ではポルシェ・カイエン 100万円、英国のオートバイ トライアンフが70万円。他にも乾燥機付き洗濯機(もちろんMade in USA)が何台も売られているなど、いつものフリマと違う商品群や出品者とのやり取りを楽しめます。
ちなみに通貨は日本円です。値札も日本円で表記されています(これは秋のフレンドシップ・デーも同じ)。
米ドルでの支払もOKな場合もあります。
出店者は駐日大使館の人たちなので日本語でOKな場合がほとんどです。
Suji’s
数年前まで麻布台に店舗があり外国人にも人気の高かったアメリカンレストラン「SUJI’s」。麻布台のお店は閉じてしまい、今その場所は日本人妻が経営するパリのパン屋になっています。
でもSUJI’sはアメリカ大使館内でカフェテラスを運営していて、韓国ではレストランも一軒経営しているそうです。
今回はパストラミサンドをオーダー。このパンは確かに懐かしのSuji’sのあれだ!
普段は何か仕事でもあるか住人からの招待でもないと入れない大使館宿舎。
入ろうと思っても秋のフレンドシップ・デーは有料のうえチケットの枚数も限られています。
でも春のSidewalk Sale(ガレージセール/フリーマーケット)は入場無料のうえ、人数制限もなく誰でも入れます。
フレンドシップ・デーほどの派手な面白さはありませんが、本場アメリカのガレージセールの雰囲気を楽しめるだけに一度は行ってみたい六本木の隠れた春の風物詩です。
アメリカ大使館宿舎
港区六本木 2-1-1
開催日:毎年春(5月前後)