現在、国立新美術館で開催されている「こいのぼりなう!」についてレポートします。
昨年、このブログでも書いた国立新美術館10周年記念としてエマニュエル・ムホーの大型インスタレーション「NACT Colors」も記憶に新しいところですが、今回は数字ではなくてなんとこいのぼりの大群が美術館の空間を縦横無尽に泳ぎまくっています。
これは見に行かなければ!
300種類のこいのぼり
この展覧会はテキスタイルデザイナーの須藤玲子がデザインした300種類の布でできています。
要するに、300匹のこいのぼりは全て違う布でできているのです。1つとして同じものがありません。
カラーグラデーション
その300匹のこいのぼりは入口の白から始まって、出口の黒に到達するまで綺麗にカラーグラデーションの魚群となって泳いでいます。
コラボレーション
展示デザイナーはフランス人のアドリアン・ガルデール、ここにライゾマティクスの齊藤精一が加わり、須藤玲子、アドリアン・ガルデール、齊藤精一の3人によるコラボレーション作品です。
過去最大級のインスタレーション
国立新美術館でもっとも大きい展示室(2000㎡、天井高8m)全面を使い、こいのぼりを空間全体に泳がせています。
それを下からゆっくり眺めるために用意されているのが、無印良品でおなじみ柴田文江さんデザインの通称「人をダメにするソファ」、正式名「体にフィットするソファ」です。
これがもう心地いいのです。
ゆったりと泳ぐ色とりどりのこいのぼりを眺めながら、ソファに身を委ねたら、そりゃダメにはならないけど、しばらく動けなくなりますね。