三田ツインビルの芝桜
桜の次に見頃になる「芝桜」というと郊外の大きな公園が名所だったりしますが、都心の港区三田、それも第一京浜沿いの住友不動産三田ツインビルも芝桜の名所です。
例年4月の上旬から咲き始めて下旬まで楽しめるのですが、2023年は桜と同じように例年より早く咲き始めています。
▲三田ツインビル西館43階建ての超高層ビル。季節になるとその約1ヘクタールある庭園がこのように芝桜で埋め尽くされます。
この芝桜が咲く庭園は公開空地という扱いなので休日も含め誰でも出入りすることができます。
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2023年の芝桜
2023年は3月下旬から咲き始めています。
▲4月の第1週。つい数日前までは薄いピンク色でしたが、今は鮮やかなピンクに色づいて芝生全体に拡がっています。
平日に訪れると庭園の芝桜を見ながらお弁当を食べたり休憩している人が目に入ります。やはり人気なんですね。
▲満開の芝桜知っているとまだまだなのですが、これだけ咲いていればいつ行っても大丈夫そうです。
ただ2023年はこれまでとやや様子が違います。
▲三田の再開発で新たに建築された「住友不動産 東京三田ガーデンタワー」という超高層のオフィスビルが隣にできました。
北東側なので特に芝桜の景観などには影響ないと思いますが。
▲満開も最高潮だろうということで2023年4月23日(日)の11時から14時30分まで、地元町会の主催で「芝ざくら祭り」が開催されました。
ただ今年は芝桜の様子がちょっと違って、23日の時点では半分くらしいしか残っていませんでした。
満開だったのは4月8日の週末頃から芝さくら祭り前までということですね。ただ満開は過ぎていますがGWの前半くらいまではピンクの芝桜が楽しめると思います。
▲去年までの休日はほとんど人もいなくて芝桜を独り占めできたのですが、COVID-19の心配もなくなり人出が増えたのでしょうか、今は芝桜を見物しながら休日を過ごそうという人がひっきりなしにやって来ます。
芝桜も剥げ落ちているところが目立ち、昨年までのように芝桜で絨毯のように埋め尽くされるという状態にはなりませんでした。
▲ところで、もう開花は終わっているみたいですが、写真右端の木は「太閤千代しだれ」。
2022年に植樹されたもので、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催した京都醍醐寺の「太閤しだれ桜」の子孫樹だそうです。ということは、山種美術館の「土牛の桜」の兄弟なのかもしれません。
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満開の芝桜(2022年)
目に痛いくらいのピンクです。
▲ビルのエントランス側から撮ると、床や天井にピンクの芝桜の景色が反射して幻想的な景色になりますね。
たぶんここの芝桜の一番のビューポイントがビルエントランスからだと思います。
▲この庭園部分は2段になっていて、間は通路になっています。▲公開空地のほぼ全景。
左のビルの向こうに芝桜が拡がっていますが階段を挟んだ反対側にも生えています。
2022年までは、都庁なども設計した世界的建築家の丹下健三による「クウェート大使館」ですが見えていましたが、今は間にマンションが建ってしまい見えません。
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三田ツインビルと芝桜
芝桜そのものも美しくて見応えがあるのですが、ガラス張りのビルの壁面へのリフレクションも合わせて見るとまた別の美しい姿を見せてくれます。
▲左が三田ツインビル西館のエントランス部分です。そこのガラスにピンクの芝桜が映り込むんですよ。
▲芝桜が生えている部分には立ち入れないんですけど。こうやって本物の芝桜とそのリフレクションを見ているだけでも落ち着きますね。
でもこのビルの向こう側は第一京浜(国道15号)て週末でも多くの自動車が行き交う交通の大動脈、しかもすぐ先は「札の辻交差点」というこれまた交通の要衝があるというロケーションなのです。
▲三田ツインビル西館の敷地に入るとビルのエントランス部分のガラスと向こう側に透ける芝桜など視覚的に楽しめます。いいですねぇこういうロケーションで仕事をしたり住んだりできると。
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庭園へのアクセス
前にも書いたように、この芝桜が咲く庭園は住友不動産三田ツインビル西館の公開空地という扱いになっているので誰でも入れます。ビルそのものはオフィスビルなので立ち入るのには制限がありますが、敷地内はそうした制限はありません。
▲田町側から歩くと見えてくる三田ツインビル西館。第一京浜沿いに十数年前に建った高層ビルで今やこの辺りのランドマークです。その前はこの写真で向こうに見える白い「ザ・イトヤマタワー(糸山タワー)」が良くも悪くも有名でしたね。
▲けっこうな大企業や有名企業が入るビルですが休日はほとんど人はいません。
▲オデッサの階段みたいなその奥には江戸時代の遺跡があります。
階段の左に芝桜の庭園が拡がっています。
庭園の左奥にはエレベーターがあってそれを使うと聖坂のクウェート大使館のちょっと上に出られるのですが、マンション工事の安全上の問題もあって2023年5月下旬までエレベーターが使えません。
聖坂のパーキングにクルマを駐めて芝桜見物を考えていた方は要注意です。
▲これは三田ツインビル西館の出入り口なのですが、すでにここから庭園に咲くピンクの芝桜が見えています。
▲念の為ですがここは三田ツインビル西館です。東館は山手線の外側で実際にはかなり離れた場所にあるので西館と東館を間違えないように。歩道橋を渡ったり遠くの信号を渡ったりで実質1kmくらいあります。
オフィス街のエアポケットみたいな場所にある芝桜なので知名度は低いかもしれませんが、都内の近場でしかも都心らしいシチュエーションでの芝桜を楽しめるスポットです。
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元和キリシタン遺跡
同じ敷地の大階段の上には江戸時代の「元和キリシタン遺跡」という旧跡があります。
▲例の階段の上に大きな石が見えます。
▲元和9年(1623年)に江戸幕府がキリスト教徒50人を処刑した刑場の石がここに運ばれ遺されているようです。
三田ツインビル西館へのアクセス
田町か三田が最寄り駅になります。
▲田町か三田の駅から第一京浜に出て品川方面へ歩き札の辻交差点のもう少し品川寄り。徒歩10分くらいです。
桜田通りで赤羽橋方面から来たら、札の辻で第一京浜を右に曲がった最初のビルと2つ目のビルの間になります。
なお三田ツインビル西館にパーキングはありません。正確には時間貸しパーキングはありません。クルマの場合は聖坂の方でコインパーキングを探してエレベーターで庭園に下りるのが良いでしょう。
▲ちなみに札の辻の交差点角には港区の「札の辻スクエア」が2022年4月1日からオープンしています。港区立三田図書館もここなのでこれから利用する方も多いと思います。
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合わせて行きたい
芝桜だけでも見応えあるのですが、せっかくなので近くの名所なども回ってみたいですね。
▲桜田通り沿いの「慶応大学 東門」から慶應大学のキャンパス見学なども楽しいかもしれないですね。
キャンパス内にはイサム・ノグチの彫刻や宇佐美圭司の絵画、そして建物自体などさすが歴史ある伝統校だけあって見どころも多いです。
1階には誰でも利用できる「八角塔」というカフェがありますし、2階には主に福沢諭吉の足跡をたどる無料の「慶應義塾史展示館」があります。
▲慶応の東門とは桜田通りを挟んだ反対側にあるスペシャリティコーヒーの「PASSAGE COFFEE」は世界チャンピオンが淹れるコーヒー。
この辺りでは珍しいオシャレなサードウェーブ系、しかも週末も営業しているので芝桜見物のあとのひと休みに最適です。
札の辻の交差点から東京タワーに向かう桜田通り沿いには映画などで有名な景色があります。
そうした場所を辿りながら東京タワーまで歩くのも楽しいと思いますよ。東京タワーまで歩くと20分以上かかると思いますが楽しい道のりです。
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都心のビルの谷間の芝桜。2023年は咲き始めも早くこれから満開になりGW前まで見頃が続きそうです。週末を使って港区三田の芝桜見学などどうでしょう。
週末なら人も少ないので思うように撮影ができると思います。東京タワーや慶応大学と周辺の三田も合わせると楽しさも倍増です。
港区三田の芝桜 基本情報
場所 | 住友不動産三田ツインビル西館 |
住所 | 港区三田 3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館 公開空地 |
最寄駅 | 都営地下鉄 三田駅、田町駅 |
みごろ | 4月上旬〜下旬 |