GWにおすすめな都心の展覧会。混雑度やSNS映え度も分かる2023年GWの展覧会情報

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港区やその周辺には多くの魅力的な美術館や博物館が集積しています。

ゴールデンウィークなどまとまった休日にこうした美術館でリフレッシュするのも良いですね。美術館側もそうした需要を見越して魅力的な展覧会をこのシーズンにぶつけてきます。

また美術館などはいわゆる観光地のような混み方はしませんし、美術館と展覧会の組み合わせによっては本当にゴールデンウィークなのかと思うほど空いていることもあります。

そこで東京都心の2023年ゴールデンウィーク展覧会情報を特集してみました。

六本木

森美術館、国立新美術館といった大御所もあり、特に現代アート分野では東京の中心地です。また、ここで紹介していないギャラリーも多くあります。六本木ヒルズ近くのピラミデビルcomplex665にはギャラリーが集結しているのでまとめてハシゴすることができます。

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森美術館 : ワールド・クラスルーム

六本木ヒルズの森美術館では2023年4月19日(水)から約5ヶ月の会期で「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」が開催されす。

学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う展覧会を目指しているようです。

▲50組を超えるアーティストの作品が展示されます。

六本木ヒルズという場所の良さもあり、GWの展覧会巡りで見逃してはいけない展覧会です。

ジャンル
おすすめ
混雑
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
現代アート
★★★★☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★★★☆☆
2023年4月19日(水) 〜 9月24日(日)
一般 2,000円(土日は2,200円)
六本木駅

東京シティビュー : へザウィック・スタジオ展:共感する建築

森タワー52階の屋内展望台、東京シティビューでは「へザウィック・スタジオ展:共感する建築」を3月17日(金)から6月4日(日)までの会期で開催します。

ロンドンのデザインスタジオ「ヘザウィック・スタジオ」がこれまでに手掛けた主要28件のプロジェクト(建築ぶつ)を紹介する日本で初めての展覧会です。

なぜこのような建築の展覧会が開催されるかというと、2023年には六本木近くの麻布台に「麻布台ヒルズ」という巨大施設が開業するから。そのデザインを手掛けたのがヘザウィック・スタジオだからです。

▲六本木から日比谷線で一駅の神谷町駅から出ると、今もヘザウィック・スタジオのデザインによる巨大な麻布台ヒルズ ガーデンプラザの建設が行われています。

建築やアート好きな方なら、ヘザウィック・スタジオ展を東京シティビューで見て、さらに麻布台ヒルズを森タワーから見下ろして、そして神谷町へ行って工事の進展を見るというツアーも楽しいと思います。

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
建築
★★★☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
2023年3月17日(金) 〜 6月4日(日)
一般 2,000円(東京シティビュー入場料込)
六本木駅

麻布台ヒルズについてはこちらの記事が詳しいです。

ヘザウィック展の様子についてはこちらの記事で。

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国立新美術館 : ルーヴル美術館展 愛を描く

乃木坂の国立新美術館で開催中なのが「ルーヴル美術館展 愛を描く」。

メディアなどでも大きく取り上げられ連日の大賑わい。2023年GWでも話題の展覧会です。

ルーヴル美術館のコレクションから人間の根源的な感情である「愛」をテーマに精選した作品73点が展示されています。

開幕当初から平日であるにも関わらず長い入室待ちの行列ができています。

古典的名作が数多いのですが写真撮影は禁止。じっくり絵画を鑑賞する展覧会です。

ジャンル
おすすめ度
混雑
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
古代・古典絵画、彫刻
★★★☆☆
★★★★★
★★★★☆
★★☆☆☆
2023年3月1日(水) 〜 6月12日(月)
一般 2,100円、大学生1,400円、高校生1,000円、中学生以下無料
乃木坂駅、六本木駅

[blogcardurl=”https://www.artarchi-japan.art/2023/03/love-louvre.html”]


国立新美術館 : 築地 のはら ねずみっけ

国立新美術館のパブリックスペースを使った企画展の第二弾は女性アーティスト、築地のはらの「ねずみっけ」。

キュートなねずみのイラストが国立新美術館の館内全体を使い、映像やプロジェクションマッピングで駆け巡るという作品です。

映像だけでなくAR作品もあり、スマホ片手に新美術館の建物の中でねずみを探す楽しい作品です。

プロジェクションマッピングは昼間見ても面白いのですが、やはり日が落ちて暗くなってからの方がよく分かります。

また「ねずみっけ」を鑑賞するためだけなら国立新美術館の入館料は不要です。

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
現代アート
★★★★★
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★★★★
2023年1月12日(木) 〜 5月29日(月)
無料
乃木坂駅、六本木駅

サントリー美術館 : 吹きガラス 妙なるかたち、技の妙

東京ミッドタウン内のサントリー美術館では「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」展です。

▲古の名もなき職人から現代のガラス作家まで、古今東西の特色ある吹きガラス作品による展覧会です。

なおサントリーの美術館の写真撮影は原則不可ですが、今回の展覧会は一部の作品が撮影OKとなっています。

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
工芸
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
2023年4月22日(土) 〜 6月25日(日)
一般 1,500円
六本木駅
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21_21 : The Original

東京ミッドタウン内にはデザインの専門ギャラリーである21_21 Design Sightがあり、ここでは「The Original」展を開催中です。

家具、食器からテキスタイルや玩具などが展示される、デザインの展覧会です。

ジャンル
おすすめ度
混雑
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
デザイン
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
2023
年3月3日(金) 〜 6月25日(日)
一般 1,400円
六本木駅

泉屋博古館東京 : 安宅コレクション名品選101

住友家のコレクションを収蔵・展示する泉屋博古館は京都と東京に施設があります。そのうち東京の「泉屋博古館東京」では「安宅コレクション名品選101」が開催されます。

大阪市立東洋陶磁美術館が収蔵する安宅コレクションから国宝2件、重文11件を含む101件が出張してきて展示されます。

なお写真撮影は不可です。

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
古美術
★★☆☆☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2023年3月18日(土) 〜 5月21日(日)
一般 1,200円
六本木一丁目駅

また、併設する「HARIO CAFE」もハリオ直営でスペシャルティコーヒーが味わえる良いカフェです。


六本木ミュージアム : 櫻井翔 未来への言葉展

話題性では2023年GW最大の展覧会かもしれません。六本木ミュージアムでは嵐・櫻井翔の初めての個展「未来への言葉展」が開催予定です。

”言葉の展覧会” ということで内容が楽しみです。

六本木ミュージアムへのアクセス方法はこちらの記事を。

開幕後に混雑状況などもレポートします

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
★★★☆☆
★★★★★
★★★★★
★★☆☆☆
2023年4月14日(金) 〜 5月24日(水)
一般 2,500円
六本木駅、麻布十番駅

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青山・表参道

六本木のような大規模な美術館はありませんが、個性的な小中規模美術館が多いのが特徴です。

また小規模なギャラリーも数多くあります。

根津美術館 : 国宝・燕子花図屏風

美術館通り巡りでも紹介した南青山の「根津美術館」はこのエリアの代表的美術館です。美術館としての機能だけでなく日本庭園、ミュージアムカフェのNEZU Cafe、そして隈研吾設計によるその建物と見どころも多いです。

GWを挟んだ燕子花の季節は毎年恒例のあれ。

2023年は4月15日(土)から5月14日(日)まで「国宝・燕子花図屏風」展です。今年のサブタイトルは「光琳の生きた時代 1658-1716」。「燕子花図屏風」を中心に、光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成される展覧会です。

▲この時期の、特に週末は入館待ちの行列ができるほど混雑します。2023年の燕子花は既に満開になっているのでGWには光琳の燕子花と庭園の燕子花の両方を楽しめます。

展示室内は写真撮影NG。庭園は写真撮影可能です

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
日本絵画
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★☆☆☆
2023年4月15日(土) 〜 5月14日(日)
一般 1,500円
表参道駅

根津美術館とNEZU CAFEについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


岡本太郎記念館 : 衝動の爪あと

「根津美術館」のすぐ近くの「岡本太郎記念館」はその名の通り、日本を代表する芸術家岡本太郎が1954年から亡くなる1996年までの約50年に渡りアトリエ兼住居として使用していた場所に建つ美術館です。

GW期間中の展覧会は、3月24日から7月9日まで開催される「衝動の爪あと」展。

アトリエに残る、岡本太郎の創作過程を証言する ”絵” たちの展覧会です

また太郎のアトリエでそのパワーに圧倒されたり、太郎本人に出会ったりできる記念館という場所そのものも楽しめます。

小さな美術館なので訪問者の絶対数は少なくても、いつも混んでいる美術館です

なお館内外ともに写真撮影可能です

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
現代芸術
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆
2023年3月24日(金) 〜 7月9日(日)
一般 650円
表参道駅

岡本太郎記念館についての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


草月会館 : ケリス・ウィン・エヴァンス展

いけばな草月流の本拠地草月会館ではイギリスの現代美術作家ケリス・ウィン・エヴァンスの個展が開催されます。

会期は4月1日から4月29日まで。GWの前半で閉幕です。

光の柱の作品やフルートが自動演奏する作品、それとマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を基にしたネオン作品などがイサム・ノグチの石庭「天国」に展示されます

それほど混むこともないのでおすすめな個展です。

▲また六本木complex665のタカ・イシイギャラリーでもケリス・ウィン・エヴァンス展を同時開催しています(タカ・イシイギャラリーでは4月28日(金)まで)。

なお草月会館は原則として写真撮影禁止です。撮影に関しては現地での指示に従ってください

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
現代芸術
★★★★☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆
☆☆☆☆☆
2023年4月1日(土) 〜 4月29日(土)
無料
青山一丁目駅

 


国立競技場 : モザイク壁画

美術館でもギャラリーでもないけどぜひ観ておきたいのが国立競技場の壁画。

1964年のオリンピックの時、国立競技場に当時の日本を代表する芸術家たちの壁画が描かれました。その後東京2020に向けた新しい国立競技場が建ち、壁画たちは2022年9月末から新しい(今の)国立競技場に移設され公開されています。

▲力強く躍動感が溢れ、1964年という高度成長期真っ只中の日本の活力と、60年代の日本のモダニズム芸術の活気を伝える壁画11点。


山種美術館 : 【特別展】富士と桜

美術館通り沿いの「山種美術館」は日本画を専門とする美術館です。

2023年GWの展覧会は特別展で「富士と桜」展です。

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ヨックモックミュージアム : ピカソのセラミックーモダンに触れる

南青山の裏路地に建つ「ヨックモックミュージアム」は、あのお菓子の「ヨックモック」が運営する美術館です。

この美術家の目的はただ一つ。ヨックモックがコレクションしているパブロ・ピカソのテラコッタ(タイル)を収蔵・展示すること。

2022年から2023年にかけての展覧会は「地ピカソのセラミック-モダンに触れる」展です。


スパイラル : 

表参道近くの青山通り沿い「スパイラル」は表参道・南青山の文化発信拠点の一つ

秋のアートシーズンにも多くのイベントが開催されています。

なお写真撮影は原則OKです

おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
最寄駅
★★☆☆☆
★★★☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
表参道駅

スパイラルについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。

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ワタリウム : プレイプレイアート展

キラー通りの現代アートがメインの美術館「ワタリウム」では「プレイプレイアート」展を開催しています

ワタリウムの所蔵する現代アート作品から新作まで約150点の展覧会です。


太田記念美術館 : 江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし

原宿の裏通り、教会通りの浮世絵専門美術館「太田記念美術館」のGWは「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」展です

実は浮世絵に登場する数々の動物の中で、最も多く描かれたのは猫なのだそうです。歌川国芳をはじめ、歌川広重や月岡芳年らの作品、さらには子ども向けの「おもちゃ絵」など、猫を題材にした浮世絵の展覧会です。

ネコ好きだけでなくともソワソワしてくる展覧会ですね。しかも展覧会のURLを見ると nyankoですって。

そうでなくても浮世絵ファンでいつも混み合っている太田記念美術館ですが、GWにネコの浮世絵とあっては大混雑になるのではないでしょうか。


白金台

白金台といえば東京都庭園美術館ですが港区郷土歴史館もその建物含め見逃せません。

東京都庭園美術館 : 邸宅の記憶

1933年に竣工した旧朝香宮邸(あさかのみや:昭和天皇の叔父)を美術館にした「東京都庭園美術館」では「建物公開 邸宅の記憶」展を開催しています。

現存する世界一美しいアールデコ建築と称される庭園美術館本館は通常は館内撮影禁止ですが、この建物公開として開催される展覧会の時だけは撮影が許可されています。

2023年は庭園美術館の開館40周年ということで、宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間の再現展示が行われ、朝香宮家が住んだ当時の記憶を呼び起こす展覧会になっています。さらに2023年は久しぶりにウィンターガーデンの特別公開も行われています。

ジャンル
おすすめ度
混雑(予想)
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
建築、工芸
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
2023年4月1日(土) 〜 6月4日(日)
一般 1,000円(庭園も入場可)
白金台駅、目黒駅

東京都庭園美術館とCafe TEIENについての詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


松岡美術館 : 美しい人々

白金台、プラチナ通りの「松岡美術館」では「美しい人びと 松園からローランサンまで」を開催中です。

タイトル通り、上村松園からマリー・ローランサンなどの美人画から、年齢や性別にとらわれない ”美しい人々” が描かれた作品が展示されます

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恵比寿・渋谷

恵比寿や渋谷も見逃せませんね。

東京都写真美術館 : 深瀬昌久 1961-1991

恵比寿ガーデンプレイスの写真などビジュアルアートの専門美術館「東京都写真美術館」(写美)があり、ここでは3つの展示フロアを使いいつも大きな展覧会を開催しています。

2023年GWの展覧会は今やカルト的な人気の伝説の写真家、深瀬昌久の「深瀬昌久 1961-1991」展です。浅野忠信主演の映画も撮影中で、今後さらに話題になるかもしれません。

なお会場内では写真撮影禁止です。

詳細はこちらの記事をどうぞ。

名称
おすすめ度
混雑
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
☆☆☆☆☆
2023年3月3日(金) 〜 6月4日(日)
一般 700円
恵比寿駅

東京都写真美術館 : 土門拳の古寺巡礼

写真美術館では深瀬昌久とほぼ同時期に土門拳のライフワークにして代表作「古寺巡礼」の刊行60周年に合わせた展覧会「土門拳の古寺巡礼」を開催中です。

知名度的には土門拳の方が圧倒的に高いので混み具合もぜんぜん違います。

こちらも写真は撮影禁止です。

詳細はこちらの記事をどうぞ。

名称
おすすめ度
混雑
話題性
SNS映え
会期
料金
最寄駅
土門拳の古寺巡礼
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
☆☆☆☆☆
2023年3月18日(土) 〜 5月14日(日)
一般 1,100円
恵比寿駅

東京都写真美術館のミュージアムカフェの詳しい情報はこちらの記事をどうぞ。


とても全部は回りきれないと思いますので、自分なりにテーマを決めて回るのが良いのではないでしょうか。

あるいは面白そうな、興味を引きそうなものだけピックアップして回るのも良いでしょうね。
展覧会を選ぶ手助けになれば幸いです。

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