花泥棒 ヴォルール・ドゥ・フルール(Voleur de Fleur)
1979年創業の原宿の隠れ家カフェ「カフェ ヴォルール・ドゥ・フルール」。フランス語で書くと ”Voleur de Fleur”。日本語の意味は ”花泥棒” なので、通称「花泥棒」として親しまれてきた喫茶店です。
1979年当時はフランスっぽいネーミングなどから女性に人気だったようですが、最近はレトロ喫茶が注目を浴びるようになって再び人気のようです。
”花泥棒は珈琲屋です” というフレーズでも有名ですね。本店は下北沢。以前は渋谷にもありましたが今は下北に何軒かと原宿だけです。
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花泥棒は珈琲屋です
この ”花泥棒は珈琲屋” ですのフレーズの通り、珈琲がメインの本格喫茶店です。
初めからシロップが入っていますが、ちょうど良い甘み加減でした。
カップの上の金属容器にポットからお湯を入れ、蒸らしながらコーヒーを落としていきます。
▲コーヒーを落とし終わったら底のコンデンスミルクをちびちびかき混ぜながらいだたきます。
ベトナムは長くフランスの植民地だったので、ところどころフランス風のしきたりやセンスが残っているんですよね。
ちょっと古い世代だと高級車はシトロエンだし、古い町並みもフランス風だったりします。
原宿の裏通りのカフェということもあって実はあまりお客さんは多くなく、静かな午後を過ごせるカフェだったりします。
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花泥棒の店内
モーツアルト通り沿いの。小さなビルの1階。外から見るより広い店内です。
古い原宿のカフェという雰囲気が素敵ですね。
店内は壁際のテーブル席と中央の大テーブル、それとカウンター席です。テーブルと椅子はレトロな雰囲気で良い味を出しています。
▲カウンターに置かれたLPのジャケット。ちょっとファーニーで愛嬌のあるこの人はミレイユ・マチュー(Mireille Mathieu)。60年代70年代にフランスはおろかヨーロッパ中で人気だったフレンチポップのシンガーです。
こんなところにもフランスの香りが。
フランス文化の香りといえば、花泥棒は今でも喫煙可能です。タバコがどうしても苦手な人には無理かもしれませんが、それほど気にしない人なら換気もされているし問題ないレベルです。
また店内の内装の撮影はNGなので、この記事も写真少なめです。
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花泥棒の店舗
教会通りからモーツアルト通りに入ってすぐの小さなビルの1階。
▲看板を除けばいかにも歴史がありそうなこじんまりした喫茶店の趣です。
▲玄関脇の水瓶にはなぜか亀がいました。マスコットなのでしょう。
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花泥棒の場所と行き方
「太田記念美術館」から実は数十m先。
教会通りのSDA東京中央教会の前、コンサートサロンの「カーサ・モーツァルト」の裏の小路を入ります。
カーサ・モーツァルトの裏なので「モーツァルト通り」ですね。▲看板がいくつか出ているのですぐに分かると思います。
原宿駅から徒歩数分。表参道や明治通りなど大きな通りのほんとに一本裏側なのに静かなエリアです。年中無休なので平日はもちろん週末も静かに過ごせるまさに隠れ家のようなレトロなカフェです。
このモーツァルト通りを進むと庭に噴水がある”フォンテーヌ原宿” というビルがあり、そこから先は「フォンテーヌ通り」です。
フォンテーヌ通りの突き当りで階段を昇り降りした先が「ブラームスの小径」。ブラームスの小径を突き当たりまで行くと1980年創業の紅茶専門店「原宿クリスティー」です。
この3本の小径はどれも今の原宿のアッパーな雰囲気とはまるで違う落ち着いた雰囲気が残っていて好きな人も多いエリアです。このブラームスとモーツァルトの両端に紅茶と珈琲の老舗店があるというのも面白いですね。
また、この3本の小径はずっと以前は小川だったそうです。明治神宮内の「南池」からブラームス、フォンテーヌ、モーツアルトと流れてきて今は「キャットストリート」になっている渋谷川まで続いていたそうです。
ヴォルール・ドゥ・フルール(Voleur de Fleur 花泥棒)
渋谷区 神宮前 1-10-23
定休日:なし
営業時間:12:00 – 19:00(土日は20:00まで)
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花泥棒のメニュー
最後に気になるメニューです。
昭和54年ですから昭和の終わり頃に創業したまさに昭和レトロな喫茶店です。
原宿のこの場所からすれば妥当なお値段ですね。
ワンドリンク制だそうです。
メニューからも分かるように、珈琲を楽しむための本格的な喫茶店です。
基本情報
店名 | ヴォルール・ドゥ・フルール 原宿店 (Voleur de Fleur 花泥棒) |
住所 | 渋谷区神宮前1-10-23 |
最寄駅 | JR原宿駅、東京メトロ神宮前駅 |
定休日 | なし |
営業時間 | 12:00 – 19:00 (土日は20:00まで) |
禁煙・喫煙 | 全席喫煙 |