年越しそば
一年の最後、12月31日の日本の風習の一つに「年越しそば」としてお蕎麦を食べるものがあります。ある調査によると年越しそばを食べる日本人は約60%。つまりテレビで紅白歌合戦を観る人より蕎麦を食べる人の方が圧倒的に多いんですね。
この付近で年越しそばというと麻布十番の更科系そば屋の名店3軒が有名ですが、それ以外の名だたるお蕎麦の名店から街のそば屋まで大晦日はどこも年越しそばのお客さんでいっぱいです。
年越しそばはいつもあの店と決めている人も多いでしょうが、たまには別のお蕎麦を試してみたい方、六本木や麻布十番に遊びに来たまま年越しそばを食べてから帰ろうという方に向け、代表的なそば店の年越しそばの様子をまとめてみました。
ただし年越しそばの価格、持ち帰りの有無などは各店舗の取材時のものです。2023年は記事と異なる価格、形態になる場合もあります。さらに記事中の麻布十番の店舗の登場順にも意味はありません、単に私たちが歩いたルートに従って登場しているだけです。
また「都心で初詣」の記事では初詣に行ってみたい都心の神社仏閣を紹介しています。こちらの記事も併せてどうぞ。
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総本家更科堀井
麻布十番の更科系そば店御三家のうち ”総本家” とも言えるのが麻布十番商店街のけやき坂寄りに店を構える「総本家 更科 堀井」です。
歴史もあるうえにメディア露出もたぶん一番多く、そのため常に人気のあるそば屋さんです。
入店待ちの行列がサンモリッツのところまで伸びていました。大晦日にはよく見かける光景ですね。
▲家に持ち帰って自分で仕上げて食べるよ。という人は持ち帰りで。
更科 堀井の店舗の隣にテーブルを並べて「半生年越しセット」を販売しています。「半生さらしな 甘口つゆ」1,500円、「半生もり 辛口つゆ」1,500円と「半生もり かけつゆ」1,800円の3種類を販売する予定です。
生そばは予約して30日か31日に受け取りですが、2023年の予約はすでに終了しています。
近隣のスポット
住所 : 港区元麻布 3-11-4 最寄駅 : 麻布十番駅 持ち帰り:あり 予約:会席料理のみ |
永坂更科 布屋太兵衛
やはり麻布十番の商店街、一の橋の交差点寄りに店舗を構えるのが「永坂更科 布屋太兵衛」です。
広い店内はお一人様から家族向けまで対応していますし回転も早いみたいであまり長い行列になることは少ないようです。
▲この写真は「生粉打そば(きこうちそば)」ですが、布屋太兵衛の最大の名物は「御前そば」。
蕎麦の実の芯を使った純白の上品なそばです。
▲これは大晦日の布屋太兵衛店頭。以前より若干値上がりしています。
左が普通の「年越しそば」で3人前1,080円。
右が名物の「御前そば」で3人前2,380円。
これ以外にも海老天ぷらなども売っています。
商店街の歩道で年越しそばを販売しています。布屋太兵衛も持ち帰りの年越しそばは予約なしで購入できます。
角のところは店舗の入り口で、店内で年越しそばを食べる場合はそちらの行列に並びます。この写真のときにはほとんど行列がありませんでしたが、並ぶ場合は商店街とは直角に、この写真では奥の方に並びます。
▲布屋太兵衛の年越しそば。3人前で1,080円ですから、麻布十番の御三家で一番安い年越しそばです。
▲つゆは布屋太兵衛のオリジナル、蕎麦じたいは長野の唐木田製粉のもの。つまり本場モノの更科そばでした。
近隣のスポット
十番稲荷、麻布十番
住所 : 港区麻布十番 1-8-7 最寄駅 : 麻布十番駅 持ち帰り:あり 予約:不要 |
麻布永坂 更科本店
麻布十番でも新一の橋の交差点角に店を構えるのが「麻布永坂 更科本店」です。
麻布十番の商店街からちょっと離れているので観光の人よりも東麻布など地元のお客さんが多い感じ。
▲麻布十番の3巨頭の中では最もボリュームのある蕎麦かもしれません。
▲毎年大晦日にはこのようなテントを出して年越しそばを販売しています。
左側には入店待ちの行列が。でも行列ができたとしては一番短いのも麻布永坂 更科本店です。
▲この年は「もりそば 3人前」が2,980円、「御前そば 3人前」が3,337円でしたが、2023年も同じ価格で販売します。
さらに、2023年の「海老天ぷら 2本入」は大幅に値下がりして2,592円になりました!
予約はすでに終了していますが当日でも購入できます。
▲3人前2,950円のもりそばと2本3,300円の大海老天ぷらをお買い上げ。この年、最後の贅沢でした。
もりそばの方は蕎麦が1人分づつ包まれて入っています。さらに刻みネギ、わさび、そばつゆが付いてきます。
「そばのおいしいゆで方」というインストラクションが入っているので、これに従って作れば誰でもおいしい年越しそばが作れるはずです。
3人前ですが大人2人ならぜんぜん違和感なく食べられる量です。
お店で食べると年越しそばと遜色ありません。
お店で食べるか、家でゆっくり食べるか、悩むところです。
近隣のスポット
住所 : 港区麻布十番 1-2-7 最寄駅 : 麻布十番駅 持ち帰り:あり 予約:電話 |
麻布 川上庵
軽井沢発祥だけど麻布十番や青山にも店舗を構えるオシャレ系そば屋「川上庵」。
ここは大晦日も営業していて年越しそばがいただけます。
▲持ち帰り用の年越しそばを販売していた年もあったのですが、2022年の年越しそばは店内利用だけのようです。
12月31日は翌朝4:30まで営業。つまりパンデミック前と同じ深夜営業を行うそうです。1月1日はお休みで2日から通常営業です。
近隣のスポット
善福寺、麻布十番
住所 : 港区麻布十番 3-5-7 最寄駅 : 麻布十番駅 持ち帰り:なし 予約:電話 |
青山 川上庵
川上庵は南青山と外苑前にも店舗があります。
南青山の路面店、外苑前のthe ARGYLE aoyamaの店舗とも12月31日は店舗利用のみで、持ち帰り用年越しそばの用意はないみたいです。
▲大晦日に訪問したことはないのですが、いつもの週末の混雑からしても相当混んでいると思います。
また12月31日は翌朝2:00までの深夜営業を行うそうです。1月1日はお休みで2日から通常営業です。
近隣のスポット
明治神宮、表参道
住所 : 港区南青山 3-14-1 最寄駅 : 表参道駅 持ち帰り:なし 予約:電話 |
けやき坂 欅くろさわ
映画監督の黒澤明ゆかりの店は麻布十番商店街沿いの「饂飩 くろさわ」と旧テレ朝通りの「欅 くろさわ」の2店があり、饂飩の方はパンデミックで休業したまま閉店となってしまいました。
そして欅くろさわの方も2022年で閉店しました。
▲けやき坂を上りきった旧テレ朝通り沿い、グランドハイアットとは斜向いの位置にあった「欅 くろさわ」。
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西麻布 蕎麦たじま
西麻布の旧テレビ朝日通り沿いの「蕎麦たじま」。
和モダンを追求したシンプルで上品な空間とそれに馴染むこだわりの蕎麦。
▲西麻布で静かに一年を振り返りながら年越しそばを食べるなら、まずここが候補に上がります。旧テレ朝通りの広尾側ですから、”有名なそば屋があるからちょっと行ってみよう” と思っても簡単に行ける場所じゃないですから。
持ち帰り用のそばはいつでも用意してもらえるので、事前に生そばを予約して受け取りに行くのもよいでしょう。
近隣のスポット
有栖川公園、麻布氷川神社
住所 : 港区西麻布 3-8-6 最寄駅 : 広尾駅、六本木駅 持ち帰り:あり 予約:推奨 |
西麻布 おそばの甲賀
たじまと並ぶ西麻布のオシャレ和モダンなそば屋「おそばの甲賀」。
こちらは西麻布交差点からも近くいつでも混んでいるそば屋さんです。
▲そばの本来の色が出ているそば、器や店内の設えまですべてにこだわりのあるそば屋さん。そのため未就学児童の入店がお断りなど注意事項があります。
大晦日の店はいつも通りの営業時間。ランチが11:30から14:30まで、夜の営業が17:00から20:30までです。ただ持ち帰り用年越しそばの販売は行いません。
近隣のスポット
長谷寺、西麻布
住所 : 港区西麻布 2-14-5 最寄駅 : 六本木駅、乃木坂駅 持ち帰り:なし 予約:電話 |
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白金台 利庵
白金台の「利庵(としあん)」も有名で人気もあるそば屋さん。
ここも毎年、持ち帰り用の年越しそばを販売しています。
▲さっと入店してズルズルっとそばをいただいてさっと変える。そんな粋なそば屋の利用がお似合いの利庵なので、年越しそばもそんなスタイルで食べたいですね。
大晦日はたぶん開店前から入店の行列ができていると思いますけど、歩道にテーブルを出して販売している持ち帰り用の年越しそばは午後になっても買えることができるようです。
近隣のスポット
住所 : 港区白金台 5-17-2 最寄駅 : 白金台駅 持ち帰り:あり 予約:不可 |