骨董通りと六本木通りの交わる高樹町の交差点近くにあり高さ3丈3尺(約10m)の観音様があり、春の桜もきれいな「長谷寺(ちょうこくじ)」を紹介します。
ここにこのような大きな寺院があることに気づかない人も多いのですが、でも江戸時代から続く由緒あるお寺です。
▲山門を入ってすぐ右手にある「観音堂」。この中に観音様が鎮座しています。
一時期この観音堂は大規模修繕が行われていましたが、2021年末で修繕も完了し今まで通りの参拝が再開されていますす。
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長谷寺の境内
長谷寺は広大な敷地があり、墓地の奥の方は根津美術館と接しています。
▲骨董通り(高樹町通り)が六本木通りに交わるすぐ手前の角を左に入ると山門です。
「大本山永平寺別院」とあります。禅宗の一つ ”曹洞宗” の大本山が福井県の「永平寺」。
長谷寺はその東京の別院なのです。
なのでお坊さんの教育機関の役目もあり、実際に何人もの僧がここで修行をしています。
修行僧を写真に撮ることは禁止されていますので注意してください。時間によってはお寺の外の道路を清掃したりてしています。
▲「法堂(はっとう)」。他の寺院では”本堂” と呼ばれる建物です。
コロナ対策でビニールで覆われています。
この先は立入禁止です。奥に庵が見えるので何か修行に関係する建物のようです。
広い庭園ではないですが日本庭園のエッセンスがぎゅっと詰まったような素敵な場所です。
▲桜の季節の週末でも人は少なく、近所の人が桜を愛でに来るくらいなので落ち着いた空間、時間を楽しめます。
長谷寺の大観音
それでは大観音を見学してみましょう。
向こうに六本木ヒルズが見え、都心のお寺だなぁと感じますね。
▲観音堂に掲示されている ”麻布大観音” を紹介するプレート。
仏師で彫刻家の大内青圃(おおうち せいほ)が樹齢六百年を超える楠を10年かけて一本彫りした観音様です。
1977年当時でこのような巨大な観音様を一本彫りできる木材が残っていたんですね。
▲観音堂に入るとすぐ目の前に麻布大観音(十一面観音菩薩)が鎮座しています。
高さ10mですからかなり巨大です。見上げないといけません。
たしかに十一面あることがわかります。
長谷寺への行き方
最寄り駅はありません。
骨董通りを六本木通り方面を向かい、ジュンコ・コシノの先の信号を左へ曲がるとその先に山門が見えてきます。
日赤通りからなら高樹町の交差点を地下道で渡って青山側出口のところにある信号を渡ります。
あるいは渋谷から新橋行きの都営バスに乗って ”南青山七丁目” のバス停で降ります。
骨董通りの信号を渡って富士フィルムの脇を入れば長谷寺です。
COVID-19の収束を願いに参拝したり、春の桜の時期には散歩コースに入れて桜見物に行ったり。
あるいは骨董通りのカフェ巡りの最後に心を休めたり。
麻布の大観音を堪能してみてください。
また毎週月曜日に坐禅会を開催しているのでそちらもどうぞ。
長谷寺(ちょうこくじ) 曹洞宗大本山永平寺別院
港区区 西麻布 2-21-34
閉門時間:18時
観音堂:6時 〜 17時