最近は街を散歩しても休業中だったり閉店してしまったりするお店ばかりが目に付きます。もちろん新しくオープンするお店もあるのですが。
このブログでも新しいお店の紹介より、タイトルに”閉店”と追記することが多く寂しいですね。
今回はそんな状況でも以前と全く変わりなく営業している東麻布の喫茶店「TOGU(研ぐ)」を紹介します。
まだ一丁目の方に「珈琲園ぶらじる」があった頃にもこのお店はあったと思うので、たぶん20世紀の頃から営業しているんだと思います。
TOGUの店内
看板もなく、窓から薄暗い中を覗くとお客さんがいないか居ても常連さんぽく見えて敷居が高い感じがするかもしれません。
外から見るのと印象が異なり明るい店内です。
ちなみにマスター一人で切り盛りしているようです。
籐の椅子がいい感じに経年変化しています。
3人用のテーブルが入り口側と奥側に、その間に挟まれて2人用のテーブルがあります。
▲カウンターを囲むように3+3で6人分の席が用意されています。
合わせて14席ということです。
マスター一人で回すにはちょうど良い席数ですね。
コーヒーはハンドドリップで丁寧に淹れてくれます。
サードウェーブが影響を受けたまさに日本の古き佳き純喫茶。
TOGUのメニューとコーヒー
喫茶店なのでドリンクがメインですが、カレーやピラフ、スパゲッティー、ケーキなどの軽食もあります。
縦長で写真に収まりきらず下の方をカットしました。カットした部分にカレーやピラフが書かれています。
温められたカップにコーヒーが淹れられ出てきました。
メニューの上に見える赤い箱は火を付けるためのマッチ。
コーヒーカップの上に見える小皿は灰皿・・・灰皿!?
マッチも灰皿をあらかじめテーブルに置かれています。
壁や天井も長年に渡って染み込んだタバコで色がくすんでいます。
この落ち着いた雰囲気の背景として考えればどうってことないですが、タバコがどうしてもダメな人にはきついかもしれません。
懐かしい喫茶店のコーヒーです。
麻布十番のアップビートな街の隣にこういう喫茶店があると落ち着きます。
通りを歩く人も少ないし、歩いていても地元の人だし、ここで通りを眺めてコーヒーを飲んでいると東麻布ってのんびりしていていいなぁと感じますね。
TOGU(研ぐ)の場所
新一の橋の交差点から赤羽橋方面は歩いて最初の信号を法務局の方へ曲がり30mほど。
赤羽橋からなら環状3号線を新一の橋へ歩いて日進ワールドデリカテッセンも過ぎて次の信号を右折です。
この先の信号の角にはギリシャ料理の「ミリュウ」があります。
十番近辺でゆっくりしたい時、東麻布のまったりした空気感を味わいたい時などおすすめの喫茶店ですね。
また喫煙される方はこの場所に喫煙可能な喫茶店があると覚えておくと良いでしょう。
TOGU (研ぐ)
港区 東麻布 2-25-10
定休日:土曜日
営業時間:9:00 – 19:00