白金台 利庵
白金台プラチナ通りに行列を作るそば屋として有名な「利庵(としあん)」をご紹介します。白金台の美味しいそば屋としてメディアに登場することも多いので、名前や外観だけは知っている方も多いでしょう。
外苑西通りの始点/終点で目黒通りと交差する「白金台交差点」の近く、プラチナ通り沿いの古民家風建物が今回紹介する「利庵」です。
ここは白金台という場所で昔ながらの粋な雰囲気に浸かりながら蕎麦を食べたい人にはうってつけのそば屋なのです。
▲建物が古いのと名前は由緒あるそば屋風なので創業は江戸時代に遡るような超老舗そば屋さん・・・かというと実は全然そんなことはなくて、バブル時代前夜1985年の開店だったりします。
それでも創業から30年以上経っているので老舗といっても過言ではありません。
それにしても、今では ”プラチナ通り” という通称もすっかり定着してしまいました。
青山から西麻布へそして天現寺橋と続く外苑西通りですが、白金6丁目で白金トンネルの方に行かず左折して白金台の交差点へ向かうところがポイントです。
この白金6丁目から白金台交差点までの部分を敢えて ”プラチナ通り” と名付けたところがセンスあると思います。
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利庵の店内
席に通されたら店内を見回してみましょう。
テーブルがある店内は普通のそば屋さんな趣きです。
開店直後ですが店内はすでにほぼ満席でした。これは平日も週末も変わりません。
繁盛する時間をずらして行かない限り、基本的には相席です。
▲普通のそば屋さんと違うのは古民家風で家具も古道具風なところ。
木の床板も年季が入っています。
こうした家具も実は利庵のオリジナル家具だったりします。
それにしても、こういう引き出しがあると中身がどうなっているのか気になりますよね。
引き戸部分もありますが、その中も空っぽです。
▲ただ厨房カウンターの方は中にいろいろ入っていて実際に使われているようです。
骨董、古道具の方面はあまり詳しくないのですが、そうした趣味の方は蕎麦以外の面からも利庵を見てみてください。
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利庵のメニュー
メニュー各テーブルに置かれています。
▲こちらが利庵のメニューです。
名物と言えるのはたぶん ”鴨せいろう” と ”あなご天せいろう”、それと ”出汁巻き玉子” です。
値段的には麻布十番の老舗蕎麦屋さんたちとあまり変わりません。一般的な街のそば屋さんに比べると高めなお値段なのはプラチナ通りというブランド代じゃなくて、利庵の蕎麦と店内の設えに対するこだわりの結果です。
今日は ”柚子切りそば” と ”田舎そば” それと ”かきあげ(いか・えび・小柱)” を注文です。
利庵のそば
まずは ”かきあげ” から出てきました。
▲カラッと揚がってさくさくな美味しいかきあげです。
▲中身はいか、えび、小柱ですが、気持ち的にエビの量が多いようです。
今回はシェアするのでかきあげ単品でオーダーしましたが、「天せいろう」を注文するとこのかき揚げが付いてきます
▲まずこちらが ”田舎そば”。せいろうと比べて蕎麦が太いのが特徴です。
蕎麦の味もしっかりしているので辛口のつゆと良く合います。
写真を見れば分かるように器の上にさらっと蕎麦が置かれただけで、量的には非常に少ないです。もちろんそれには理由があるのです。
▲そしてこちらが柚子切りそば。
柚子が練り込まれているのでスッキリした味わいです。
正直お蕎麦の量は多くないのでお昼をがっつり食べるには向いていません。そういう野暮な目的のための蕎麦屋ではないからです。
時間のない時にそばをずるずるっと食べて小腹を満たすとか、昼間からお酒をちびちびやりながら〆に蕎麦を食べようという昔ながらの由緒正しいそば屋の使い方に向いている店です。そのために古民家風な作りだったり古道具風な家具だったり少なめのお蕎麦なのですね。
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利庵 の場所
東京メトロ 白金台駅のからだと徒歩3分。
白金台の交差点からプラチナ通り(外苑西通り)を白金方面へ50mくらいの場所です。
▲お昼時なら平日も週末もこんな風に行列しているのですぐ分かると思います。この辺りでは老若男女を問わず入れる有名店なのでどうしても混んでしまいます。
利庵だけを目当てで白金台へ行くと行列に並ぶしかなくなってしまうので、むしろ白金台の散策や庭園美術館などのついでにささっと蕎麦を食べるといった使い方をしたいですね。
利庵 (としあん) 基本情報
店名 | 利庵(としあん) |
住所 | 港区白金台 5-17-2 |
最寄駅 | 白金台駅 |
定休日 | 月曜日、火曜日 |
営業時間 | 11:30 − 19:00 |
予約 | |
喫煙状況 | 全席禁煙 |