ルーフミュージアム (Lurf MUSEUM)
代官山にオープンした新しいギャラリー「ルーフミュージアム」。その併設のカフェとストアについては既に紹介しているので、ギャラリー部分とそこのこけら落としで開催されている長場雄の個展「PINK NUDE」を紹介します。
代官山交番の交差点近く、以前は料理学校の「ル・コルドン・ブルー」の日本校が入っていたビルの2階が「ルーフミュージアム」のギャリー、オルタナティブスペースになります。
”ミュージアム” と名乗っていますが実際にはギャラリースペースでもあり、時にはイベントなども行うオルタナティブなスペースです。
「PINK NUDE」ではこの1フロア、このスペースだけを贅沢に使っていますが、今後は展覧会によってはパーティションで区切ったりして利用するのだと思います。
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初回展覧会は長場雄「PINK NUDE」
2022年の日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」のチャリTシャツのデザインを手掛けたイラストレーター長場雄(ながば ゆう)の個展「PINK NUDE」がこのギャラリーの初回展開です。ギャラリーがオープンした2022年6月10日から7月24日(日)まで開催中です。
24時間テレビのメインパーソナリティー、ジャニーズ二宮和也さんからの2つのリクエストを織り込んだTシャツは23人の人物が描かれたシンプルなデザイン。汐留の日本テレビや日本全国のイオンなどで1,800円で販売されています。
放送日の8月27日(土)から28日(日)に向けて、長場雄デザインのチャリTを街でも多くみかけるようになると思います。ここ数年どんどん人気が高まっていたイラストレーターですが、このチャリTでさらに人気が沸騰しそうです。
そんな人気イラストレーターの最新の個展ですから見逃すわけにはいきません。
▲ちなみに今回の個展は、同時に刊行された作品集「Express More with Less」と連動していて、作品集収録の作品に加え新作2点が追加展示されるという構成です。
ACEホテル京都のメモ帳に描いたイラスト
京都のACEホテルに泊まり、ホテルのメモ帳に描いたイラストです。
左上から オノ・ヨーコの作品「Grapefruit」、デビッド・ボウイの「Moonage Daydream」ですが人物はボウイではなくてギターのミック・ロンソンです。その右横はイサム・ノグチです。
下の真ん中はYMOのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のジャケット、その右はかつてニューヨークに存在したLGBTsの人たち(単刀直入に言うとゲイ)御用達だったディスコ「Paradise Garage」のロゴです。
長場雄がこのイラストを描いた、隈研吾デザインのACEホテル京都は一休で予約できます。世界的に感度の高い人達に人気なエースホテルの、アジアで初めてのホテルですから京都旅行の宿泊場所としてどうぞ。下の画像をクリックして一休の予約サイトへ。
ペインティング
また、メモ帳に描いたイラストで気に入ったものはキャンバスにペインティングするそうで、そうした作品も展示されています。
▲左からデビッド・ボウイの「アラジン・セイン」のジャケット、ボブ・マーレイ、そしてニルヴァーナのカート・コバーンです。
左の2点はロンドン、カートはポートランドのACEホテル滞在中に描いたものです。
▲このような主にミュージシャンをテーマに描いた作品が展示されています。
真ん中の大きいのは「最後の晩餐」です。
▲ジョン・レノンの有名なTシャツとポーズ。
これはニューヨークのACEホテルで描いたもの。
▲シド&ナンシーと「さらば青春の光」の有名なスクーターとモッズコート。
あれもこれも、そして新作と数は少ないけど充実した展覧会でした。
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カフェにも長場雄の作品
実は長場雄の「PINK NUDE」は2階ギャラリーだけでなく、1階のカフェ&ストアの壁にも展示されています。
▲カフェスペースですが壁にかかっているのは長場雄のペインティング作品です。
ちゃんとライティングもされているので、まるでギャラリーの中でお茶をしているような感覚になります。
▲個展の開催と同時に刊行された作品集「Express More with Less」とグッズ類。
ちなみに作品集の限定版は既に完売していました。。
▲ルーフミュージアム自体がアパレル系なのでTシャツとシャツなどアパレル類も充実です。
長場雄のファンの人は必見ですし、何が彼の創作に影響を与えてきたのか良く理解できるのでPOPEYEの表紙などで気になっている人には入門編として最適な展覧会ではないでしょうか。
展覧会とカフェ、併せて訪問してみてください。
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ルーフミュージアムの場所とアクセス
東横線代官山駅から徒歩3分です。
▲代官山駅の西口からいったん八幡通りに出て旧山手通りを右。すぐに「ル・コルドン・ブルー」があったビルがあって、この2階がギャラリースペースです。
カフェと違って、ギャラリーには旧山手通り側にしか出入り口がありません。
▲クルマの場合は旧山手通りのパーキングに駐めるかT-Siteの駐車場に駐めて、旧山手通りを槍ヶ崎の交差点の方に歩けば「代官山交番前」交差点のすぐ手前にビルがあります。
まずは長場雄の展覧会ですが、この後もキムタクのCGで有名なイラストレーターのヒロ杉山の個展なども予定されていて、目が離せないギャラリーです。
代官山にはアートフロントギャラリーやLOKOギャラリーなど大御所から個性派までギャラリーが揃っていますが、そこにまた一つ個性派ギャラリーが増えました。
カフェも話題ですがギャラリーも忘れずに。展覧会の後のカフェタイムも格別です。
Lurf MUSEUM 基本情報