ルーフミュージアム (Lurf MUSEUM)
2022年6月、代官山に新しいオルタナスペースでギャラリーでもある「ルーフミュージアム(Lurf MUSEUM)」がオープンしました。
ミュージアムについては別の記事で紹介しますが、まずはオープン直後から凄い話題なルーフミュージアムのカフェから。
建物の2階がギャラリー、1階にはギャラリーのカフェとストアがあるのですが、そのどちらもレベルがかなり高いうえに随所に見えるこだわりが凄いのです。
▲場所は少し前まで料理学校の「ル・コルドン・ブルー」があったビルで、代官山の駅から徒歩3分くらい。
もう次の週末から大混雑になりそうな気がする、そんなレベルの高いカフェです。
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ヴィンテージなカフェ空間
どんなカフェ空間なのか中を見てみましょう。
反対側まで抜ける広い空間の手前にストア、残りの空間にはヴィンテージ家具を使った客席が用意されています。
▲1930年代の ”デンマークの” ヴィンテージ家具ということですが、多くはフリッツ・ハンセンです。
デンマークのヴィンテージ家具は今 haluta(ハルタ) が凄い勢いで買い占めて日本に送っているという噂もありますがルーフミュージアムも現地で購入したのでしょうか。
あと壁にはミュージアムで展覧会を開催しているアーティストの作品が展示されるようです。この写真はオープン直後なので長場雄(ながば ゆう)の作品が展示されています。
また客席のテーブルやチェアも一卓ごとに仕様が異なるみたいです。この写真では2人用のテーブルで、テーブルのサイズや椅子の形が違います
何度も通って好みの席を見つけたいですね。
▲こちらは大きなテーブルに5人分の椅子。グループ席でしょうか。
でもここはミュージアムカフェというスタンスで、アートを鑑賞しながら時間を過ごす場。大きな声でお喋りとかするのは避けたいですね。
▲照明はほぼ全てルイス・ポールセンのPH(ポール・ヘニングセン)シリーズ。ルイス・ポールセンはフリッツ・ハンセンと同じく19世紀からのデンマークのブランド、ポール・ヘニングセンは1920年代から活躍するデザイナーです。
そして入口付近にはソファーといい感じに草臥れたレザーシートです。ここ特等席かも。
▲チェス盤を模した天板のモザイクはそれだけでもはやアートです。でもちゃんとお客さん用のテーブルとして使っています。
これもデンマークからのアンティーク物でしょうか。野暮な話ですが、おいくらするのか考えるのも恐ろしいです。
ただ全体的にお金がかかっているのは間違いないのですが、成金的に有名ブランドを並べた豪華な内装とは違って、しっかり一定のセンスとコンセプトで贅沢にまとまっています。そこがセンスがあるなぁと感じる部分です。
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カフェのメニュー
そんなカフェですから出てくるドリンクもしっかりオーセンティックなもの。ただ ”ミュージアムカフェ” なので選択肢は少ないです。
コーヒーはハンドドリップで淹れる本格派です。
そして壁の作品を眺めて物思いに耽りながら午後のコーヒー。代官山のカフェ〜という感じがびんびんしますね。
▲反対側を見ればルーフミュージアムのストア。もちろん展覧会をやっているアーティストの作品や展覧会グッズも販売されています。
ちなみに長場雄の作品はかなり人気で、始まって1週間ほどで完売してしまったグッズもあります。グッズ購入を考えている人は早めに訪問した方がいいですよ。
▲コーヒーカップはかなり小さいです。2口飲めば終わりみたいない。
もちろんカップに3回くらい注ぎ足せるポットも付いてくるので量的には普通です。それをちびちびゆっくり飲むわけですね。
▲これはデザートのメニュー。代官山の路地裏にあるパウンドケーキ専門店のケーキが出てくるようです。
軽食とかもなくてコーヒー、紅茶だけ。デザートも他店から仕入れてというのが潔ぎ良くていいですね。
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ルーフミュージアムのストア
あと簡単にストア部分も紹介します。
▲ストアに並んでいるのはほとんどがミュージアムで開催中の展覧会のアーティストのもの。
スケボーのデッキは既に受付を終了しています。
作品集はシルクプリントが付いた50部限定165,000円のものが完売していました。すごい・・・
▲オープン直後はもっとグッズが並んでいたのだと思いますが今はグッズの残りも少なくなっています。
マグカップとアパレルばかりという感じですね。オンラインストアもあるので興味があればそちらもどうぞ。
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驚きのオーディオシステム
このミュージアムカフェでお金がかかっているのは家具調度品だけはありませんでした。
ヴァイナルなLPレコードってまた脚光を浴びていますよね。欧米ではもう今はCDよりLPの方が売上が多いそうです。
スピーカーはアメリカの老舗JBLのヴィンテージスピーカーです。
家具だけでなくオーディオもヴィンテージ?
もっとも家具は1930年代ですけど、スピーカーは1950年代です(たぶん)。
▲このプレイヤーはイギリスのGarrard(ガラード)というメーカーのもの。
もちろんオーディオとしてはヴィンテージな1950年代のものです。
これでビートルズの「Yellow Submarine」やノラ・ジョーンズをかけていました。
▲アンプはアメリカMarantz(マランツ)社のもの。日本のマランツじゃなくて正統なアメリカMarantzです。
左のmodel 2 というパワーアンプは見ての通り真空管アンプですが、右のStreo Consoleという方も真空管のプリアンプです。どちらも1950年代のビンテージ物です。
プレイヤーにアンプにスピーカー、どれも1950年代のヴィンテージ物で、価格的には合計で数百万円になるんじゃないでしょうか。たぶんですけどこれはオーナーの趣味で、所有している現物を置いてあるんじゃないでしょうか。
▲壁のアート作品を観ながら、1950年代の世界の最高峰オーディオで音楽を聴き、コーヒーを飲みながら時間を過ごす。
▲そのアート作品も展覧会ごとに入れ替わります。オープニングは長場雄でしたが、続いてのアーティストはヒロ杉山。
それにしても、かなり贅沢ですね。オーディオのことを考えるとこのテーブルが特等席かもしれません。
もしかしたらオーディオ好きなおじいさまたちに占領されてしまうようになるかも。
まだLPレコードの所蔵数も最初は少なかったのですが、徐々に増えているようです。レコード棚には200枚くらいは入りそうなのでそのうち棚いっぱいにレコードが収まるようになるのだと思います。
枚数こそ少ないですが音楽カフェとしても利用できそうなカフェです。
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カフェのエントランス
家具にオーディオにこだわりが感じられるルーフミュージアムのカフェ。
ここは入口が2つあります。
代官山の駅からT-Siteへ向かう道沿いです。ただ外から見たところギャラリーなのか、家具屋なのかアンティークショップなのか分からないかもしれません。
実際、店内に入ってきてからカフェだと気づくような人が何組かいましたからね。
▲さらに混乱するのが ”Lurf MUSEUM” と刻まれた石が置かれていること。ミュージアムの入口は旧山手通り側にしかないうえに、MUSEUMと書いてあるけどカフェもありますからね。
もちろんミュージアムを利用しなくても、ストアで買い物しなくても、カフェだけの利用は可能です。
ミュージアムは基本的には旧山手通り側から入りますが。こちら側からカフェを通り抜けて反対側(つまり旧山手通り側)に出ることもできます。
▲これはカフェのカウンター。ここでハンドドリップでコーヒーを淹れています。
とてもミュージアム併設のカフェには見えないですね。
▲席数やメニュー数に比べてスタッフも機材もオーバーキャパな感じ。
決済はカードや電子マネーにも対応しています。。
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ルーフミュージアム カフェの場所とアクセス
少し前まで「ル・コルドン・ブルー」があったビルです。
▲前を通るだけだと気づかないかもしれませんが、遠目にはかなり特徴的な建物です。
1Fがカフェとストア、2Fが展示室です。
▲代官山や恵比寿の駅からだと、旧山手通り沿いで「代官山交番前」の交差点から3軒目です。代官山の駅から徒歩3分ですね。
わかりやすくカフェの看板とかは出ていませんが展覧会のポスターなどがあるので分かると思います。
ミュージアム(ギャラリー)の併設カフェという位置付けですが、たぶんこれから代官山のハイセンスなカフェとして人気になると思います。特にSNS映えするわけはないので、純粋に感度が高い人たちが集まるようになると思います
まだ平日なら空いているので、混むようになる前に訪問してみてはどうでしょうか。
Lurf MUSEUM 基本情報