NADiffで大山エンリコイサム帰国前最後の個展「Paint Blister」開催中

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大山エンリコイサム

日本とヨーロッパの血を引きながらニューヨークに住むコスモポリタンな現代美術作家の大山エンリコイサム。メガネ屋チェーンのJINSのビジュアルを手掛けたり積極的に個展を開催するなどしていましたが、とうとう大相撲の横綱 照ノ富士の化粧廻しまで手掛けビックリしました。これで一般的な知名度も獲得したようです。

2020年から日本に一時帰国していたのですが、やっとニューヨークに戻る目処が立ったみたいで、ニューヨークへ戻る前の最後の個展「Paint Blister」をNADiff Galleryで開催しています。

▲NADiff Galleryは恵比寿のコンテンポラリーなアートスポットNADiff a/p/a/r/tの地下のギャラリースペース。

そういえば、2008年のオープニング、2018年の10周年記念では今六本木の森美術館で回顧展「ハッピースプリング」を開催しているChim↑Pomがフィーチャーされやりたい放題の展覧会を行っていました。

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個展「Paint Blister」

この個展は2022年2月25日(金)から3月21日(月)まで。NADiffとしては比較的会期の長い展覧会です。

春休みの時期と重なるので訪れやすい人も多いでしょう。

▲恵比寿や広尾から、分かりにくい場所にあるNADiffに到着すると、いきなり大山エンリコイサムの作品です。

「FFIGURATI #366」という作品。

NADiffの建物のガラス面とそこからはみ出す勢いが感じられる、高さ6mを超える作品です。

▲特殊なカッティングシートを使用した作品で、これは3月21日までの会期中限定の作品です。

二度と見られないかもしれないこの作品があるので、アート好き、大山エンリコイサム好きは会期中に足を運ばないといけないですね。

NADiff a/p/a/r/t内の作品

いきなり決定的な作品を目にする訳ですが、店内やギャラリー内の作品も見逃せません。

▲いつもはミニギャラリーになっているスペースも大山エンリコイサムです。「Paint Blister」です。

▲もう誰が見ても大山エンリコイサムだと分かりますね。

「FFIGURATI #313」

今回展示されている中では一番大きな平面作品です。

▲NADiff a/p/a/r/tの店内スペースの作品たち。

▲ギャラリーへ下りる螺旋階段手前に置かれている作品「FFIGURATI #367」。

▲これはレジ前のスペースに展示されている作品たち。

NADiff a/p/a/r/t を知っている人は分かると思いますが、店内のレイアウトを変更して大山エンリコイサムの作品を展示しています。

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NADiff Galleryの作品

地下のNADiffギャラリーにも作品が展示されています。

▲地下で展示されているのは「FFIGURATI #9」だけ。

大学院の修了制作で発表した大山エンリコイサム初期の立体作品です。

▲アクリルの箱にエアロゾルで描かれています。

Blister

今回の展覧会のタイトルは「Paint Blister」。

Blister(ブリスター)というのは「気泡」や「水疱」を指す言葉です。壁を塗った時に塗面にできる ”ふくれ” やシワに着目しているのが今回の展覧会のサブテーマみたいです。

ストリートのグラフィティ出身の大山エンリコイサムだから着目するポイントなのでしょう。

▲建物のガラス面に貼られている作品も、よーく見るとふくれが目立ちます。

裏側(=店内)に回って見ると、逆に気泡が見えるはずです。

▲よく見るとホワイトキューブであるはずの壁面もふくれが分かりますね。

一見何気ない壁も作品の一部と化しているのです。

▲作品が展示されているパネルにもふくれが分かります。

▲この作品が展示されているパネルにも。

作品そのものもそうですし、それが展示されている場所も気になり始めると気になってしょうがありません。

▲立体作品1点だけかと思った地下のギャラリーも、壁面をみればふくればかり。

これも合わせてFFIGURATI作品を見ると、また違った一面が見えてきます。

これは大山エンリコイサムもNADiff a/p/a/r/tも力が入る展覧会ですし、会期を長く取って多くの人に見てもらいたいでしょうね。

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NADiff a/p/a/r/tの今

NADiff a/p/a/r/t ですがパンデミックもあって定休日が変わったりしています。

またMEMやスクールデレックなど同じ建物にあるギャラリーも展覧会が減ったりしているので、事前にホームページなどで確認してから訪問してください。

▲少し前まで出入り口に描かれていたどこかで見たようなネズミ。

▲今は消えていてその代わりに ”BANKSY WAZ HERE!!!!” というメッセージが。芸が細かい。

▲フロアマップです。

なお、今はトイレが利用できません。感染症対策で一般の方の利用をお断りしているそうです。

Chim↑Pomの展覧会

ちょうど今、六本木の森美術館でChim↑Pomの回顧展「ハッピースプリング」を開催していますが、地下のNADiff Gallery でも過去にChim↑Pomの展覧会を開催しています

▲「日本のアートは10年おくれている」。

▲地下のNADiff ギャラリーでは大山エンリコイサムの作品を展示中ですが、このChim↑Pomのサインは今でも見れますよ。探してみてください。

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NADiffへの行き方

恵比寿駅からNADiffへの経路を検索すると、このような道順を案内してきます。

まず、恵比寿駅東口からドトールのある五差路の交差点へ出ます。

その交差点のルノワールと酒屋さんの間の道を入り直進。

タコの滑り台のある恵比寿東公園に突き当たったら右折します。この公園沿いの道をずーっと直進します。

▲こういう電柱があるのでここから1本目を右折します。

▲曲がった小路の奥には ”ホラ 見えた!” と。

奥の方にNADiffの建物と大山エンリコイサムの作品が見えるはずです。

▲はい、到着!恵比寿駅から5分ほどです。

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もしかしたら今一番話題な現代アート作家である大山エンリコイサムの個展。しばらく見ることができないかもしれませんし、話題の大作も見られるので、これは見逃せないと思います。

NADiffには珍しく会期も長いのですが、後になるほど混むものなので始まったばかりの2月中に訪問しておきたいですね。

恵比寿もNADiffの辺りまでくれば、伊達公子のお店「フラウクルム」やテラス席が気持ち良い「dot.Eatery」、それにシフォンケーキの「マーサービスエビス」などセンスの良いお店も多いので、NADiffを訪問するのと合わせてそうしたお店を利用するのもよいですね

大山エンリコイサム 「Paint Blister」

会場 NADiff a/p/a/r/t
住所 渋谷区恵比寿 1-18-4
会期 2022年2月25日(金) 〜 3月21日(月)
営業日 木金土日祝
営業時間 13:00 – 19:00
入場料 無料

 

NADiff a/p/a/r/t 基本情報

店名 NADiff a/p/a/r/t
住所 渋谷区恵比寿 1-18-4
最寄駅 恵比寿駅、広尾駅
定休日 月曜日 (当分は月火水曜日定休)
営業時間 13:00 – 19:00
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