ターナーから草間彌生まで。「光」をテーマにした「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へる」が国立新美術館で開催中

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テート美術館展

乃木坂の国立新美術館で、イギリスのテート美術館(TATE)のコレクションから「光」をテーマに作品を厳選した「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」が開催されています。

芸術家たちがどのように美術作品に「光」を取り入れてきたのか、「光」をどのように表現してきたのか、その軌跡をテート美術館が持つ18世紀末から現代まで約200年間におよぶ作品を通じて提示してくれる大規模な展覧会です。

▲国立新美術館では「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」も同じ時期に開催中ですから、夏休みのアート巡り、週末の美術館巡りにはまず国立新美術館を考えたくなります。

アーティストや年代による切り口ではないので、印象派ファンから現代アートファンまでジャンルを問わず楽しめる展覧会というところも特徴です。

この記事では「テート美術館展」の見どころと注意点を紹介します。また蔡國強の個展の様子はこちらの記事をどうぞ

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テート美術館とは?

この展覧会では ”テート美術館” としていますが、正式には美術館ではなくイギリスの 「TATE(テート)」という組織です。

ロンドンのテート・モダンやテート・ブリテンといった施設はTATEが運営しているので、ざっくりした総称として ”テート美術館” が使われているようです。

今のテートの前身となるテート・ギャラリーは19世紀末に実業家のテート氏が同時代のイギリス絵画をナショナル・ギャラリーに寄贈したことが発端となって設立されたものです。

主な収蔵作品は18世紀末頃からの作品で、ここ200年くらいの膨大な近現代作品をコレクションしています。

20世紀までの作品たち

今回のテート美術館展の作品総数は全部で92点。

いわゆるインスターレション作品もありますし映像作品もあって、作品数を考えると鑑賞にはやや時間がかかるかもしれません。

▲テート美術館はイギリスの美術館ですからね。そして展覧会のテーマが「光」ということであれば、この作家の自慢の作品を出さない訳にはいかないでしょう。ターナーの作品が大きくフィーチャーされています。

▲神秘主義的な詩作で21世紀の今も大きな影響を与え続けるウィリアム・ブレイク。

画家としても知られる彼の作品も展示されています。

イントロダクションはこのように英国の作家たちがメインです。

▲みんな大好きなハマスホイも2点。

左が「室内」、右が「室内、床に映える陽光」です。

▲光と言えば印象派。

ということで、印象派の作家たちの作品も重点的に展示されています。

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現代の作家たち

展示されている作品の半分くらいは現代(20世紀後半以降)のものです。

▲印象派の作品に囲まれている中央の立体作品は草間彌生の「去ってゆく冬」。

鏡張りの立方体ですがところどころに大小様々な穴が開いています。その中を覗いてみると・・という作品です。

▲これはアメリカ人アーティスト、ペー・ホワイトの「ぶら下がったかけら」。

糸とカラフルな紙片からなる作品です。

▲イギリスの画家で建築家でもあるピーター・セッジリーの「カラーサイクル III」。

静止画像では分からないのでこれは会場で作品を見てください。

▲イギリス人アーティスト、デイヴィッド・バチェラーの「ブリック・レーンのスペクトル 2」(左)と右の床にお置かれているのは「私が愛するキングス・クロス駅、私を愛するキングス・クロス駅 8」。

バチェラーのインタビュー映像付きで制作意図などを語っています。

▲今回の目玉作品のひとつ、ゲルハルト・リヒターの「アブストラクト・ぺインティング(726)」。

日本初公開の大作です。

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オラファー・エリアソン

現代アートの作家で光を扱わせればこの人、というくらいの人気なのがオラファー・エリアソンですが。彼の作品も展示されています。

▲「黄色 vs 紫」。

鑑賞できる時間が限られているので要注意です。

▲展覧会の最後の作品はオラファー・エリアソンの「星くずの素粒子」。

ステンレスと鏡でできた巨大な球体には強烈な光による作品。SNS映えも最高です。

ここで紹介した以外に

アニッシュ・カプーア、リリアン・レイン、マーク・ロスコ、ブルース・ナウマン、ダン・フレヴィン、ジェームス・タレルの作品もありますが、これらは撮影禁止でした。

見どころと注意事項

「テート美術館展」の見どころと注意点です。

見どころ

前半はターナーなどのイギリス人画家たちの作品群、そして終盤の現代アート作家たちの作品と見どころはいっぱいです。

印象派に現代アート、ジャンルを問わなければさすがテートという感じで圧倒されまくりでしょうし、好きなジャンルに絞ってじっくり鑑賞するのも良いでしょう。

また適切なキャプションが付いているのも参考になります。

650円で音声ガイドの貸出が行われていて、俳優の板垣李光人(いたがき・りひと)さんや声優の羽多野渉さんが案内を務めています。

注意事項

ここまで書いてきたことをまとめますね。

・展示室内は静止画については原則撮影可能です。撮影禁止作品や撮影禁止エリアについてはそれぞれ案内があるのでそれに従ってください。また動画については全面的に禁止です。

・手を触れてOKな体験型の作品はありません。

・立体作品やインスタレーションもあるのでリュックや大きなバッグなどは展示室に入る前にロッカーにしまっておきましょう。

鑑賞時間が限られている作品

2点だけですが鑑賞時間が限られている作品があります。

▲リリアン・レインの「液体の反射」とオラファー・エリアソンの「黄色 vs 紫」は1時間鑑賞可能、次の1時間は休憩というスケジュールになっています。

詳しくは上の写真を参照ください。これは開幕初日のタイムテーブルなので、もしかしたら開幕後変更になるかもしれません。入場時に確認してください。

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ミュージアムショップ

お決まりのミュージアムショップですがホームページで案内されている以上に商品が置いてありました。

▲ターナーのエコバッグ。これは良いですね。

リヒターやターナーのトートバッグもありました。

▲ポストカードも充実。

▲イギリスの誇るテート美術館ということで、売り場の一角は英国物産展みたいになっています。

▲ミュージアムカフェの「サロン・ド・テ・ロンド」ではテート美術館展開催中の期間限定で英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とのスペシャルコラボレーションを開催しています。

英国といえばアフタヌーンティー。テート美術館展の後の感想会はテ・ロンドでアフタヌーンティーしながらどうでしょう。

国立新美術館の場所とアクセス

「テート美術館展」が開催されている国立新美術館の場所は六本木。

ただ最寄り駅でいえば地下鉄千代田線の乃木坂駅です。6番出口から新美術館直結です。

六本木の交差点からなら、外苑東通りを青山方面へ向かいガソリンスタンドの交差点を左へ曲がればすぐですし、慣れた人なら龍土町美術館通りに入ってブルーボトルの前を過ぎて行けば近道もできます。

また、六本木ヒルズからも六本木通りを渡ってホテル六本木の横の小路をくねくね下っていくとあっという間に新美術館到着です。

大英帝国が誇るテート美術館(テート・ギャラリー)から厳選された作品が並ぶ圧巻の展覧会です。印象派とか現代アートとかこだわらず、アーティストが扱う ”光” の変遷を辿れる良い機会でもある見逃せない展覧会です。

ほぼ夏休み期間中の開催という会期なので、夏休みのアート巡りなどにもどうぞ。

テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ 基本情報

名称 テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ
会場 国立新美術館
会期 2023年7月12日(水) 〜 10月2日(月) 火曜日休館
時間 10:00 − 18:00 (金土は20:00まで)
入館料 一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
予約 不要
撮影 原則可能 (撮影禁止作品多数、動画での撮影も禁止)

国立新美術館 基本情報

名称 国立新美術館
住所 港区六本木 7-22-2
最寄駅 乃木坂駅、六本木駅
休館日 火曜日
時間 10:00 − 18:00 (会期中の金土は20:00まで)
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