パビリオン・トウキョウ2021 藤本壮介編(2会場)

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パビリオン・トウキョウ2021」の草間彌生など青山・表参道周辺のパビリオンと「会田誠、真鍋大度と藤森照信の神宮外苑のパビリオン」ついて紹介したので、次に建築家 藤本壮介の作品を紹介します。

今現在乗りに乗っている建築家で、建物の設計のみならず例えば渋谷PARCOの地下なども手掛けています。

▲藤本壮介のパビリオン・トウキョウ2021の出展作品は「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」。

しかも代々木公園内とJR東日本の高輪ゲートウェイ駅構内の2ヶ所に展示されています。


「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」 藤本壮介 – 代々木公園

1つ目は代々木公園のパノラマ広場に設置されています。

▲代々木公園には原宿駅近くの1964年の前回の東京オリンピックで建設された「五輪橋(ごりんばし)」を渡ってアプローチしたいですね。

亀倉雄策のエンブレムや競技を象ったレリーフなどは当時のままですが、橋自体は30年くらい前にリニューアルされていているので当時とは変わっているのかもしれません。

▲オリンピック準備が大詰を迎えている代々木競技場を横目で見ながら代々木公園の「原宿口」へ。

ここから入園すると「Cloud pavilion」はすぐそこです。入場門のところからもう見えてくるはずです。

▲名前の通り雲の形をした「Cloud pavilion」。

パノラマ広場の真ん中に設置されています。

▲3本の支柱で建っていて、ちょうど真下に人が立てるくらいの空間が空いています。

触るのはNGですが真下まで立ち入ることができます。

▲真下に入ってCloud越しに本当の雲を眺めてみました。

シューシュー音がしているのでポンプで常時空気を送り込んでいるようです。

▲公開開始日日は雨上がりだったので視覚的に今ひとつでしたが、梅雨が明けて青空が広がるようになると青空の下の ”Cloud” が見えるようになると思います。

▲梅雨も開けて青空が広がるようになってからは、青空に雲が浮かんでいるかのような cloud pavilionにです。
また下には白いテーブルセットが置かれちょっとした休憩もできるようになっています。

鑑賞可能時間は10時から18時となっていますが、それはおそらく監視のボランティアの人が常駐している時間だと思います。実際には代々木公園の利用可能時間である朝5時から夜8時まで鑑賞可能です。

もちろん事前の予約などは必要ありません。

「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」  – 高輪ゲートウェイ駅

もう一つはJR東日本の高輪ゲートウェイ駅改札内。この駅は昨2020年に久しぶりの山手線の新駅として開業した駅ですね。

▲高輪ゲートウェイ駅の構内、つまり改札を通らないとCloud pavilionは鑑賞できません。

逆に言うと、山手線を利用中に高輪ゲートウェイ駅で降車すれば改札を出なくても鑑賞することができます。今はまだ高輪ゲートウェイ駅で乗降する人はごく僅か。ほとんどの人は山手線の車両からいったん降りて鑑賞することになると思います。

▲Cloud pavilionが設置されているのは京浜東北線ホームの上のコンコースです。

▲改札口から入った場合、山手線からコンコースに出た場合は京浜東北側のコンコースに行くとこのようにCloud pavilionが見えてきます。

▲形も大きさも代々木公園のものと同じです。

それにしても、高輪ゲートウェイ駅は人が少ないですね。週末の代々木公園は結構な人ですが、こちらはむしろガラガラになるはず。じっくり鑑賞したり写真を撮るなら高輪ゲートウェイ駅を先に見るのが良いかもしれません。

まず高輪ゲートウェイでじっくり見て、それから原宿駅まで移動して代々木公園を見るというコースですね。
高輪ゲートウェイと原宿間は18分ですから1時間あれば両方を観れてしまいます。

▲Cloud pavilionの後ろの壁には高輪ゲートウェイの紹介ビデオが流れています。これもスタイリッシュでかっこいい映像なので一緒にどうぞ。

またタイミングによっては窓の外(ちょっと遠いですが)を東海道新幹線が走るところも一緒に見ることができますよ。

京浜東北からのCloud pavilion

京浜東北をよく利用する人、山手線より京浜東北の方が便利な人はホームのエスカレーターからCloud pavilionにアプローチしてみてください。

京浜東北ホームの品川寄りの上りエスカレーターに乗ります。

▲少し上がったら後ろを振り返ると・・・このようにCloud pavilionが目の前に姿を現します。

かなり劇的な登場の仕方です。

▲エスカレーターを上り切るとちょっと距離が離れてしまいますが、それでもおおっとなるはずです。

▲詳しい説明はCloud pavilionの脇に解説ボードが置かれています。

ちなみにこのボード、高輪ゲートウェイの駅ピアノの隣。この駅には駅ピアノが置いてあるんですね。

高輪ゲートウェイと隈研吾

もう一つ高輪ゲートウェイ駅ならではなのが建築家 藤本壮介と建築家 隈研吾の共演が見られることです。
そういえば松濤の隈研吾がデザインした公共トイレを紹介したばかりですね。

▲Cloud pavilionと高輪ゲートウェイ駅の天井。

Cloudは雲ですよね。そして天井は空を模したかのような白い膜が貼られています。

初めから狙っていたかのような良いコンビネーションです。

▲ちなみに駅舎とその屋根。屋根自体は折り紙をモチーフにしたジグザグ状という珍しいものです。

この駅舎を見たくてわざわざ高輪ゲートウェイ駅で降りる人もたくさんいるようです。

▲ちょうど今、竹橋の東京国立近代美術館では「隈研吾展  新しい公共性をつくるためのネコの5原則」を開催中です。世界各国に点在する隈研吾作品の中から公共性の高い68件の建築を厳選し紹介する展覧会です。

そこにちょうど高輪ゲートウェイ駅の模型がありました(▲)。

右側のちょうどコンコースが切れた部分に藤本壮介のCloud pavilionが設置されています。

なお、高輪ゲートウェイ駅のCloud pavilionは始発から終電まで、要するに駅が開いている間はいつでも鑑賞可能です。



お勧め鑑賞コース

高輪ゲートウェイ駅で途中降車してCloud pavilionを鑑賞して、

原宿駅まで移動して代々木公園のCloud pavilionを鑑賞。

さらに元気なら明治神宮入り口にあるハチ公バスの「明治神宮」バス停から「神宮の杜」ルートに乗ります。いくら乗っても100円のコミュニティバスですね。

15分ほど乗って「神宮前三丁目」というバス停で降りて100mほど戻るとワタリウム美術館です。

そこから藤森照信の「五庵」と真鍋大度とライゾマの”2020-2021” という流れもいいですね。

あるいは、代々木公園の原宿口を出て代々木公園通りを富ヶ谷の方に100mほど行くとハチ公バスの「国立代々木競技場」バス停があります。そこで「恵比寿・代官山循環 夕やけこやけルート」に乗ると10分ほどで「美竹の丘」に着きます。

そこから草間彌生、藤原徹平、平田晃久を見るというのも良いと思います。さらに元気があれば銀座線かちいバスで外苑前まで行って会田誠も見られますし。

なお、各パビリオンの場所は公式サイトのこのマップから確認できます(おすすめ店舗とかおすすめ建築も表示されますが、それより麻布ガイドのサイドで検索してください)。

残りは浜離宮の妹島和世と九段ハウスの石上純也です。そちらはまた次回で!

パビリオン・トウキョウ2021

2021年7月1日(木) – 9月5日(日)
会場 : 新国立競技場周辺(例外あり)
クリエイター : 藤森照信 / 妹島和世 / 藤本壮介 / 平田晃久 / 石上純也 / 藤原徹平 / 会田誠 / 草間彌生
特別参加 : 真鍋大度+Rhizomatiks
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