通称 ”六本木の狸だんご”、本当の名前は「六本木狸だんご本舗 栄むら」。
六本木交差点から徒歩1分という場所に戦後すぐから店を構える和菓子屋さんです。
狸という名前からふざけた和菓子屋じゃないかと思われることもありますが、有名人のファンも多いいわば隠れた名店です。
実際素朴な和菓子が多いのですが餡をたっぷり使ったおはぎや団子は納得の美味しさ。
花見と言えば団子。今は桜の樹の下で団子を食べることはできませんが、六本木近辺の桜見物の帰りにでも狸だんごで団子を買って帰るのもいいかもしれませんね。
ひと目見たら忘れられない狸のロゴ。お店の脇に描かれている狸だんごのシンボルマークです。
狸のユーモラスな表情が可愛いし、ちゃんと”狸” という文字になっているのもいいですね。
六本木狸だんごの店舗
お店は外苑東通りから入った路地の奥の方。
上の段の左側は ”狸だんご 醤油味” で1本140円。右側は ”狸だんご あんこ” でこれも1本140円。
どちらも狸だんごの名物です。
もちろんこの日も団子をお買い上げです。
仔狸を買うのは初めてだったのですが、この後家に買って帰ってびっくりすることになります。
下の段には左から草餅(きなこ)と普通の草餅、紅白の桜餅そしておはぎが並んでいます。
▲狸だんごの下に並んでいるのは左から豆大福、蒸しきんつば、そして茶まんじゅうです。
和菓子屋さんの定番系ですね。
入口側の壁には「狸だんご 栄むら」の木製の看板が。老舗って感じですよね。
狸だんごと仔狸だんご
この日は六本木の桜を楽しんでから狸だんごを買ってみました。
▲”おはぎセット” 、”仔狸だんご” と種類ごとに分けて紙袋に入れてもらいました。
狸だんごは紙の箱に入っています。
左は醤油味、いわゆるみたらし団子ですね。
右は狸だんごのあんこ。たーっぷりのこしあんで団子を包んでいます、
でも量的にはあんこの方がお腹に来ますね。
黒ゴマ、芥子の実それと青のりであんこを包んでいます。
”だんご” と名乗りながら団子じゃないのです。形状が団子なだけで、中はあんこ、白あんこ、草あんこという凝った作り。
これはお土産などには最適かもしれません。
だんご三兄弟にしてみました。
左がつぶあんのおはぎ、右は黒ごまですね。
お皿と比較してもかなりおおぶりなおはぎなことが分かります。
中にもあんこがぎっしり詰まっています。
このようにとにかくあんこ、アンコ、餡な団子とおはぎなのです。
六本木狸だんご本舗の場所
六本木の交差点から外苑東通りのミッドタウン側を乃木坂方向へ、2本目の路地を入った奥にあります。
すぐ先は移転してきた麻布警察署です。
夜の六本木を徘徊していてこのイラストを目にした人も多いでしょう。飯倉の方に「狸穴」という地名が残っているように昔の六本木は狸が出るような街だったのです。
ちなみに狸だんごが入るビルは「狸ビル」と言います。いや本当にそう書いてあるんです。たぶん狸だんごさんの自社ビルなのでしょうね。
六本木のしかもこんな飲食街の真っ只中に和菓子屋さんとはイメージが付きずらいですが、ずっと昔からの隠れた老舗和菓子屋さんです。
今の季節なら花見のお供に、それ以外の季節のおやつもいいですし、麻布、六本木の意外な手土産としても喜ばれると思います。
六本木狸だんご本舗 栄むら
港区 六本木 4-10-12
定休日 : 日曜日
営業時間 : 10:00 – 19:30 (売り切れ次第終了)