リニューアルされ本来の姿になった虎ノ門ヒルズ駅。その使い勝手や見どころスポットを紹介

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2023年7月15日に日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅がリニューアルしました。

3年前の6月に開業したばかりですが、その時は東京オリンピック対応としての暫定的な開業でした。それ以来本格開業へ向けての拡張工事が進められ、直結する虎ノ門ヒルズのステーションタワーなどの建設も完了したところでのリニューアル、本格開業です。報道などで ”拡張工事” とか書かれているイメージとは違い、ホーム以外は全取っ替えしたような完全リニューアルで、ほとんど別な駅に生まれ変わっています。

神谷町では麻布台ヒルズが2023年秋に開業予定、同じように虎ノ門ヒルズ駅では虎ノ門ヒルズの”ステーションタワー”が2023年10月6日に開業予定。そんな一気に街の姿が変わる虎ノ門の玄関口、虎ノ門ヒルズ駅の様子と開業間近な虎ノ門ヒルズステーションタワーの様子をレポートします。

▲虎ノ門ヒルズ駅は隣の神谷町駅からはあっという間。なにせ神谷町からは500mしか離れていませんし、東京タワーもすぐ近くに見えます。

銀座線の虎ノ門駅や日比谷線の霞ヶ関駅からも同じような距離感なので虎ノ門ヒルズに直接の用事がある以外は利用する人も少なかったかもしれません。

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虎ノ門ヒルズ駅のホーム

3年前の虎ノ門ヒルズ駅の開業日にも利用しましたが、その時は大勢の鉄道マニアが写真を撮ったり駅メロやアナウンスを録音していたりしていました。

でも今回は駅メロが変わった訳でもないですし、駅のリニューアルということで鉄道マニアよりは建築好きな人が来ているのかなぁという感じでした。

▲これは日比谷方面への2番線ホーム。六本木や中目黒方面から到着した場合はこのホームに降りることになります。

ホーム自体の位置や場所(地下1階)は変わりないうのですが、とにかく感想としては ”広い!”

床が白いところが以前のホーム。リニューアルされてホームの広さが3倍くらいになった印象です。

そもそも乗降客はそれほど多くない虎ノ門ヒルズ駅ですがステーションタワーが開業すればこのくらいのスペースは必要ということなのでしょう。

▲2番線ホームのエスカレーターとその向こうに見える虎ノ門ヒルズステーションタワーの ”ステーションアトリウム” です。

▲ホームから見下ろした ステーションアトリウム。

今はステーションタワーも未開業なので地上と連絡するエスカレーターだけが稼働していますが、10月にステーションタワーが開業すれば多くの人がここを行き交うのでしょうね。

あと中目黒方面へ向かう1番線ホームも以前より少し広くなっています。

虎ノ門ヒルズ駅の改札内コンコース

これまでの虎ノ門ヒルズ駅は地下1階のホームと同レベルに1番線用、2番線用それぞれ別の改札口がありましたが、リニューアルに伴い改札は地下2階の1か所に移設、統合されています。

1番線、2番線どちらのホームを利用するにしてもこの改札を利用することになります。

2番線ホームの広さと改札内コンコースの広さが体感的には同じくらい。

▲このコンコースで話題なのが読モ出身のアーティスト、清川あさみのステンドグラスでしょう。

▲殺風景な改札内コンコース内では目立っているので、待ち合わせ場所として良いかもしれません。

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改札外コンコース

改札を抜けると改札外の駅コンコースです。

駅コンコースという機能より、虎ノ門ヒルズのビジネスタワーや銀座線の虎ノ門駅とステーションタワーを結ぶ通廊としての機能がメインではないかと思います。

▲駅コンコースの中央付近から改札を見たところ。

広いですねぇ。今の虎ノ門ヒルズ駅の乗降客数は日比谷線でも最下位レベルですし、ステーションタワーが開業しても築地や人形町あたりと同レベルということですから駅構内の広さというか余裕がわかります。

▲ぐるっと回ってもコンコースが広がっています。

”2023年秋開業” と大きくアピールしているのが巨大なデジタルサイネージです。

開業後は巨大な広告サイネージとして使われるのではないでしょうか

▲改札を出て右がステーションタワーです。

改札のある地下2階はステーションアトリウムの広大な空間が広がっています。

こちらから地上へ出ると、桜田通り(国道1号)の上り(皇居方面)側に出ます。

▲改札を出て左はグラスロックと虎ノ門ヒルズの森タワーやビジネスタワーへの通路、それと銀座線虎ノ門駅への連絡通路です。

これまで2番線ホームからビジネスタワーや虎ノ門駅まではいったん地上に出ないといけなかったのでかなり便利になります。

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ステーションアトリウム

改札を出て右側、虎ノ門ヒルズのステーションタワー前に広がる空間が ”ステーションアトリウム” です。

改札から桜田通り上り側の地上に出るにはステーションアトリウムを抜けてエスカレーターで上がります。

▲この柱から先がステーションタワー。

柱の先に見えるエスカレーターでまずは地下1階へ上がります。

▲さっき2番線ホームから見えたステーションアトリウム。

虎ノ門ヒルズのロゴをイメージしたような天井、空が見えるガラス天窓など凝った空間ですから建築好きな人には興味深いスペースかもしれません。

また上階と連絡するエスカレーターはブルーが基調。グラスロック側のエスカレーターは緑色を基調としていて自分がどこにいるのか判別しやすいようになっています。

▲ステーションアトリウムの奥、ステーションタワービルの地下は「T-MARKET(ティー・マーケット)」という名称になるようです。

10月の開業に備え多くの店舗も準備を進めていて ”COMING SOON” という看板もあちこちで目にします。

▲ステーションアトリウムの脇にあるエスカレーターで改札のある地下2階から地下1階フロアへ上がります。

▲案内板も既に稼働しています。

看板にある OFFICE といのはステーションタワーのオフィスという意味、TOKYO NODE というのはステーションタワー上層階の複合的な情報発信拠点。どちらも2023年10月6日(金)に開業予定です。

▲エスカレーターは稼働しているのですが隣の人工滝(?)のような装置は未稼働でした。これはステーションタワーの開業待ちでしょうね。

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ステーションタワーの出入り口

地下2階の改札から1レベル上がった地下1階はステーションタワーのたぶん受付フロアになるんじゃないでしょうか。

虎ノ門ヒルズ駅の機能としては単に地上との連絡通路の一部ということで。

また虎ノ門ヒルズの江戸見坂テラスへもこのフロアから連絡するようです。

▲地下1階から見た虎ノ門ヒルズ駅。

写真の下の方がステーションアトリウム、その向こうの空間が駅の改札外コンコース。その上のフロアがホームです。

コンコースとその上のホームと出入りする電車が見られるという好きな人にとっては絶景ポイントかもしれません。

そのホームの上半分は目隠しのようにミラーが貼られていて、その上に見えるのが地上階です。

▲地上へはこのエスカレーターで。

地上へ出ても桜田通りですし、基本的に虎ノ門ヒルズ的には地下鉄かクルマで来訪して欲しいのでしょうね。

A2出口

桜田通り上り側の出口は「A2a」出口になります。

▲ステーションタワー地上階の出入り口。これだけ巨大なオフィスビルなのに小さな自動ドア。ここも来訪者のほとんどが地下鉄で来ると見越しているんだなと感じる部分です。

▲桜田通りを挟んだ向かいは 虎ノ門ヒルズ グラスロック。

上は ”T-デッキ” という連絡ブリッジです。

麻布台ヒルズとオランダヒルズは同じように桜田通りを跨ぐ連絡ブリッジを持っていますが、そちらは歩道橋レベル。虎ノ門ヒルズのこれはデッキというだけあって巨大です。

▲T-デッキには ”TORANOMON HILLS” という文字が入っています。これ、六本木交差点を意識したんじゃないでしょうか。

そしてT-デッキの向こうには東京タワーも。この場所もこれから虎ノ門一帯のシンボル的存在になっていきそうです。

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A1出口

ステーションタワーと桜田通りを挟んで向かい側、虎ノ門ヒルズ グラスロックの出口がA1です。

▲こちらはA1出入口。

エスカレーターでいったん地下1階レベルまで上がるのはステーションタワー側と同じです。

▲こちらのエスカレーターはグリーンが基調。ステーションタワー側がブルーだったので間違いようながいです。

▲A1側の地下1階レベルからはビジスタワーや銀座線 虎ノ門駅との連絡通路です。距離にして400m以上、歩いて5分くらいかかるはずです。ビジネスタワー勤務の人にとっては両方の駅が使えて便利だよねという話であって、普通の人は日比谷線虎ノ門ヒルズ駅と銀座線虎ノ門駅で乗り換えるようなプランは立てない方がいいと思います。

以前は虎ノ門駅やビジネスタワーからこの通路で虎ノ門ヒルズ駅に向かうと突き当りが1番線の改札でしたが、今はいったんエスカレーターで地下2階へ下りて改札を通り再びエスカレーターでホーム階へという動線になっています。

▲地下1階からさらにエスカレーターを上がると桜田通りの下り側。A1a出口です。

写真で向かいはステーションタワー側のA2a出口です。

▲桜田通りから見上げるT-デッキです

グラスロックとステーションタワー

さっきから出ている”グラスロック” というのは虎ノ門ヒルズのステーションタワーの一部となる低層階のビルのこと。

ステーションタワーとは桜田通りを挟んでいて森タワー側ですが街区としてはステーションタワーの一部という位置づけのようです。

▲地上4階のガラス張りのビルで主に飲食やアパレル等が入居する商業棟なのだそうです。

▲森タワーやオーバル広場から歩いていくとステーションタワーの巨大な門のような感じ。グラスロックの向こうにはステーションタワーが、ガラス窓には後の森タワーが映り込んで虎ノ門ヒルズだなぁと感じさせてくれます

▲これが虎ノ門ヒルズ ステーションタワー。

高さ約266mという虎ノ門ヒルズの中では一番高い超高層ビルです。

途中で捻れたような造形と大きく張り出したスカイロビーが特徴的です

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T-デッキ

桜田通りをまたいでステーションタワーとグラスロックを繋ぐのがT-デッキ。

▲屋根があったり植栽が植わっていたり。

オーバル広場、T-デッキと開放的な空間を歩いて森タワーとステーションタワーの間を行き来し、新しいコミュニケーションを創出していこうというコンセプトなのでしょう。

▲T-デッキの真下は桜田通り。そのさらに地下には虎ノ門ヒルズ駅があるはずです。

チラっとだけ東京タワーが見えますが麻布台ヒルズはまったく見えません。実は歩けば数百mくらいなんですけどね。夏の暑い日は無理ですけど、そうでなければ虎ノ門ヒルズと麻布台ヒルズの間は歩いて移動するのがお勧めです。

▲これはT-デッキから霞ヶ関方面を見たところ。

天空を指さしている(実際にはステーションタワーを指さしている)のはインドのアーティスト、N・S・ハルシャの「マター」という作品です。こうしたパブリックアートも設置が進み開業に備えています。

2023年10月6日の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの開業に先駆け、まずは虎ノ門ヒルズ駅が完全リニューアルしました。この新しい虎ノ門ヒルズ駅を見ると、ステーションタワーやグラスロックがどんな施設になるのかも見えてきました。

駅も大幅リニューアルしたことですし、久しぶりに虎ノ門ヒルズ駅で下車して、完成間近の虎ノ門ヒルズを探索してみるのも面白そうです。

そして、2023年秋に麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズステーションタワーが開業することで、神谷町から虎ノ門にかけての街の様子や交通と人の流れがガラッと変わりそうです。ローカルだけでなく多くの人に良いように変わって欲しいなぁと思います。

そして麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズの次は森ビルの大プロジェクト、六本木五丁目プロジェクトですね。今度は六本木という街の中心部をガラッと変えてしまい、もしかしたら東京という街の文化まで変えてしまうかもしれません。

虎ノ門ヒルズ駅 基本情報

駅ナンバリング H 06
所在地 港区虎ノ門 1-22-12
路線 東京メトロ日比谷線
のりかえ 東京メトロ銀座線 虎ノ門駅
隣の駅 神谷町駅、霞ヶ関駅
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