2025年3月末でクローズする「Hondaウェルカムプラザ青山」と解体されるHonda青山本社ビル

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Honda ウェルカムプラザ青山

青山一丁目交差点のランドマークと言えばホンダ(HONDA)の本社ビル、「Honda青山本社ビル」です。通称 ”青山ビル” と呼ばれているこのビルは1985年の竣工。

それからの約40年間、1階部分はパブリックスペースとして単なる新車のショールームでない様々なイベントも行うスペースとして親しまれ、2020年からは「Hondaウェルカムプラザ青山」となってカフェ「Honda Cafe MILES」も併設されさらに過ごしやすいスペースになっていました。

▲しかし、この青山ビルが建て替えられることになり、ウェルカムプラザ青山は2025年3月31日でいったんクローズ、休館します。

本社としての業務も5月には終了し、その後は解体作業に入る予定です。新しいビルの完成は2030年を予定しているそうです。

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Honda青山本社ビルの特徴

この青山ビルは特に高名な建築家が手掛けてものでもないし、特段目を惹く意匠が施されているわけではありません。

でも自動車会社としての矜持、創業者である本田宗一郎氏の想いが込められているのが特徴です。

▲青山一丁目交差点の南青山側の角に建つHonda青山本社ビル。

普通なら敷地ギリギリまで建物を建てるところが、数mセットバックしています。これは六本木方面から外苑東通りを来たクルマが左折方向の青山通りを見通せるように配慮したもの。

また各階にバルコニーが設けれているのは地震や火事の際にガラスが落下して歩行者を傷つけないようにという想いから。常に人とクルマの安全を第一にという本田宗一郎氏の想いを具現化したものです。

▲「宗一郎の水」。

普通のビルだと貯水槽はステンレス製のものですが、ここ青山ビルは地下にカナダ産ヒバの大樽を設置して貯水槽にしているのだそうです。そのため水道のカルキ臭が抜けたおいしい水が提供できるとのことです。

訪問者や従業員に美味しい水を飲んでもらいたいという創業者の本田宗一郎の想いが込められての ”宗一郎の水” なんですね。

受付でお願いすれば飲ませてもらえますし、Cafe MILESのコーヒーも宗一郎の水を使っています。

▲これはCafe MILESのコーヒー。

実際すっきりした美味しいコーヒーでした。

Cafe MILES

ウェルカムプラザ青山の一角がCafe MILESのスタンドになっています。

▲この近辺、青山のオシャレなコーヒースタンドと変わりませんね。

▲コーヒースタンドと並んで物販スペースもあったりします。

コーヒーが飲めて、スマホの充電ができて、トイレも完備されているのでこれだけで十分なのですが、さらにホンダファンの人は物欲も刺激されるので困ってしまいますね。

こんなウェルカムプラザ青山が利用できるのは2025年3月31日まで。たぶん建て替え後の2030年には再開するとは思いますがしばらくのお別れです。

▲ホンダのブランドスローガン「Power Of Dreams(夢の力)」。

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ウェルカムプラザ青山のクロージングイベント

2025年3月31日のクロージングに向け「特別 展示イベント」が開催されています。

1985年から現在までの製品やイベントなどを振り返るというもので、クルマ好き、ホンダファンには期間中に一度は足を運んでおきたいものです。

▲休館までのカウントダウンも始まっています。

▲1985年のオープンから現在にいたるまでの年表と写真。

▲HONDAを代表する製品(二輪、四輪など)が展示されています。

2月3月は四輪ではNSXとビート。二輪ではCB1000やCB1300。他にはASIMOやHondaJetの展示が予定されているようです。

▲特別展示とは関係ないですが中嶋悟や佐藤琢磨のサインも館内に展示されています。

これもしばらく見られなくなってしまうと思うので、今のうちにしっかり見ておきましょう。

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過去の展示

過去にウェルカムプラザ青山で展示された新型車やイベントを振り返ってみましょう。

過去の名車、F1などのレースカーはもちろん、近い将来に発売されるであろうコンセプトカーなども展示されることがあります。

0シリーズのコンセプトカー

これは昨年CES2024で発表された新しいEV(電動自動車)の「0シリーズ」のうちのSALOON。

 

スポーツカーみたいなスタイル、車高ですが大人4人がちゃんと乗れるサルーンです。

絵に描いた未来のクルマという趣ですが2026年発売だそうですから、ほぼこれに近いイメージで発売されるのではないでしょうか。

▲後ろから見るとまるでSF映画に出てくるようなクルマです。2026年にはこんなのがアメリカの街を走り回っていと思うと21世紀になったことを実感しますね

2021 Hondaモータースポーツ展示

Hondaとしてはひとまず最後の参戦となった2021年シーズンのホンダの4輪2輪などのマシンが展示されたこともあります。

▲展示の目玉はこれ。アイルトン・セナ以来30年ぶりとなったマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得。ホンダF1が有終の美を飾ったといえるでしょう。

マシンの右に立つのがマックス・フェルスタッペン、左がセルジオ・ペレスです。

▲ウェルカムプラザのウィンドウには「We did it together. ありがとう」の文字が。

▲ウェルカムプラザの中もこんな感じでした。こんな感動的な終わり方をしたF1ですが、2026年からまた復帰です。今度は長く参戦を続けて欲しいものです。

Hondaの名車たち

▲これは軽自動車規格のスポーツカー「S660」の発表時のもの。

こうしたニッチなクルマからファミリー向けのもの、技術的な先進性をアピールするものなど、自動車メーカーのショールームとしてのイベントがやっぱり一番多かったです。

▲でもウェルカムプラザでのイベントでいつも人気なのはやっぱりF1なんですよねぇ。

これは以前展示されていたF1マシン RA272。

1065年のメキシコグランプリでリッチー・ギンサーが操縦し、ホンダに初優勝をもたらしたマシンです。

昔、1960年代のF1マシンはこんな葉巻型をしていたんですね。

▲これはジョン・サーティースが乗ったRA301というF1マシン。

第一期ホンダF1の実質最後のマシンです。

このように定期的にウェルカムプラザをチェックしていると新しいクルマだけでなく歴史的なクルマも目にすることができるのでチェックを欠かせないのです。

▲これは2015年、マクラーレン・ホンダとしての最初のマシン MP4/30。

2015年ですからホンダとしては黒歴史もいいところですね。

▲第四期ホンダF1最後となった2021年シーズンのマシン。マックス・フェルスタッペンが年間ドライバーズチャンピオンとなり有終の美を飾ったシーズンのものです。

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Hondaウェルカムプラザ青山の場所

青山通り(国道246号)と外苑東通りが交わる「青山一丁目交差点」の南青山側の角です。

赤坂御所とは斜向かいになります。

▲青山一丁目駅の5番出口から出ればすぐ目の前です。

「Hondaウェルカムプラザ青山」が利用できるのもあと僅か。ホンダの新車や過去の歴史的な自動車や二輪車を見学するだけでなく、カフェとして利用したりスマホの充電やトイレを利用する人も多かったでしょう。これから数年間はしばしのお別れです。

クルマ好き、ホンダファンの方は休館までに一度は訪れてみてください

Hona ウェルカムプラザ青山 基本情報

住所 港区南青山 2-1-1
最寄駅 青山一丁目駅
イベント 2025年1月10日(金)〜3月31日(月)
営業時間 10:00 − 18:00
入場料 入場自由、無料
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