1101のワニ
この「ワニがまわる」展には全部で1101のタムラワトル氏手作りのワニが展示され、その全てが電気モーターで回ります。
手作りなのでどれも微妙に形が異なります。そのため、ワニ1匹づつに名前を付けてあるそうです。
▲このようにワニがクルクル回ります。
緑のワニはタムラサトル氏が大学生の時に制作したものだそうです。
でもワニが回ることに理由はあるかというと、それは聞かないでくれというのがアーティストの回答です。
詳しくは会場で配布しているパンフレットを読んでくださいね。
▲とにかくワニが回ることを楽しみましょう。
このワニは5匹揃ってクルクル回ります。
床に置かれたワニたちも、他のワニたちをシカとして自分勝手に回っています。
▲オレンジ色のワニたちは串刺しにされてBBQで焼かれるみたいにクルクル回っています。
▲早送りしてみると床のワニたちもゆっくりですがクルクル回っているのが分かると思います。
▲小さい方のワニは色や形も違って、それが小型のモーターでクルクル回っているんですね。
タムラサトルの他の作品は、機械仕掛け、電気仕掛けのメカメカしいのが多く、そうした作品を継承しつつもワニなんですね。脱力系です。
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緑のワニ
1101いるワニのうち最大なのが展示室中央の緑のワニです。
本物のワニにそんな大きなのがいたら、もうほとんど怪獣レベルですね。ウルトラマンでも呼ばないと退治できないんじゃないかと。
もちろん、ゆっくりですがこのワニもクルクル回っています。
▲これだけ巨大なワニですが重量はたったの120kg。大人2人分です。
▲理由もなくクルクル回るワニと、その向こうに見えるのはこの展覧会のタイトルとアーティスト名。
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タムラサトル
この展覧会のタイトルは「ワニがまわる」。アーティストはタムラサトル。
▲会期は7月18日までです。開館15周年記念で観覧料無料です。
▲初日ということもありタムラサトル氏ご本人もいて、お話を聞くことができました。
また会場で配布しているパンフレットには「伝染るんです。」の吉田戦車さんとの対談が掲載されていて、その中でクリストとジャンヌ=クロードが茨城で行った「アンブレラ」のインスタレーションにタムラサトルがアルバイトで参加していたという話が出ていました。
さらに
クリストは夫妻は企画意図について「結局私はこれを見たかったんです」と答えていて、「それでいいんだ」と感動しました。私は、クリストの《アンブレラ》と吉田さんの「伝染るんです。」から同じことを教わったような気がします。目的なんてなくても構わないんだ、見たいことやりたいことをやろうと。
という発言をしていました。
そのクリストとジャンヌ=クロードの展覧会「包まれた凱旋門」はちょうど今、すぐ近くの21_21 Design Sightで開催されています。
クルクルまわるワニを見た後、近くの21_21でクリストとジャンヌ=クロードの展覧会を観るのも良いですね。
回っている様子をまとめた動画をYouTubeにアップしているのでそちらもどうぞ。
見て楽しい展覧会ですし、国立新美術館やその近くに行く機会があったらワニが回っているこの展覧会を覗いてみてください。
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タムラサトルの過去の作品
タムラサトルの他の作品は天王洲や表参道のMAKIギャラリーで観ることができます。
電気仕掛けで動いて火花を散らす、ヘビーメタリックな作品です。
▲壁の作品と手前の作品は別の作品ですが、どちらも電気じかけ、メカニック、ヘビーメタリックという点で共通しています。
こういう作品が多いアーティストかと思っていたら、今回のワニような吉田戦車にも通底するような脱力系かと思うような作品もあるのですね。
国立新美術館の場所とアクセス
千代田線乃木坂駅の表参道寄り6番出口が美術館に直結しています。
六本木方面からなら外苑東通りを青山方面に向かい「東京ミッドタウン西」交差点を左に曲がった先になります。
▲新美術館なので金曜日と土曜日は夜8時まで開館しています。また観覧料無料ですから仕事帰りに頭と心をリフレッシュしたり、週末に子どもと一緒に楽しんだりできますね。
また前述のように21_21 Design Sightで開催されている「クリストとジャンヌ=クロード ”包まれた凱旋門”」と一緒に訪問するのも良いと思います。タムラサトルがクリストとジャンヌ=クロードの子どもたちだったんですから。
ワニがまわる タムラサトル 基本情報