日本発祥のピクトグラム
「東京オリンピック2020」の開会式で話題をさらった人間ピクトグラム。
芸風から考えても元ラーメンズの小林賢太郎の発案に間違いないパフォーマンスは “Pictgram-san” の愛称が付けられ世界的にも大人気でした。
これでピクトグラムは前回1964年の東京オリンピックが発祥ということが良く知られるようになったと思います。
そんなピクトグラムやオリンピックのポスター、エンプレムなどオリンピックのビジュアル・アイデンティティに関する展覧会「オリンピック・ランゲージ:デザインでみるオリンピック」がギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で8月28日までの会期で開催されています。
▲前回1964年の東京オリンピックで言語の壁を越えて意味を伝えるために考案されたピクトグラム。
東京2020では1964年のピクトグラムをリスペクトしつつ新しいピクトグラムがデザインされました。
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1964 東京オリンピックのデザイン
日本のデザインを世界に知らしめたのが1964年の東京オリンピックでした。
▲有名な亀倉雄策デザインによる公式ポスター。
会場には全オリンピックのポスターが並んでいますが、その中でも秀逸なデザインの一つです。
▲これは競技別のポスター、
▲こちらは競技別のプログラム。
ここにもピクトグラムが使われていますね。
これ以外のIDカードなどから郵送用の入場券の封筒に至るまで、細かいところまでデザインされています。
▲新しくフォントを作るところまでデザインが及んでいたんですね。
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最初のピクトグラム
ピクトグラムの制作はデザイナーの勝見勝(かつみまさる)を中心にしたデザインチーム。
日本を代表するデザイナーの田中一光もピクトグラムの制作に関わっていました。
▲そのピクトグラムからロゴまで当時のデザインの大変さを知ることができるパネルです。
▲このピクトグラムはその後のオリンピックで開催国の文化、開催時期ごとの潮流などに合わせバリエーションが増えていきます。
東京2020でのピクトグラムは最初のピクトグラムのデザインチームの一員だった田中一光の弟子である廣村正彰が中心になって制作しています。こんなところでもDNAが受け継がれているんですね。
ちなみにNHKの「プロフェッショナルの流儀」でもサインデザインの第一人者として紹介された廣村氏の事務所は骨董通り裏の南青山にあります。
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1968 メキシコオリンピック
デザインの良さで絶賛されているのが東京の次だった1968年のメキシコオリンピックです。
▲gggの地下では過去の大会のうちデザイン的に評価の高い1968メキシコ、1972ミュンヘン、1994リレハンメルそれと2004アテネ各大会のポスターやピクトグラムが紹介されています。
▲メキシコオリンピックのエンブレム。
50年経った今でも最高のデザインと絶賛されるだけあります。”Mexico” と ”68” という文字と五輪マークを中心に波紋のように広がる文様。
60年代後半にトレンドでもあったオプ・アート(Op’Art)やサイケデリックな感覚を取り入れながらメキシコのアステカ文様をも想起させるというすごいデザインです。
▲こうしたグッズまでも同じデザインで。
▲これはメキシコオリンピックでのピクトグラム。
東京でもモノクロでしたがメキシコではカラフルになっています。
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1972 ミュンヘンオリンピック
テロ事件と日本の男子バレーボール、それと映像がスタイリッシュすぎる公式記録映画で有名な大会ですね。
▲公式ポスターはミュンヘンのオリンピックタワーとアクリルガラスで有名なメインスタジアムをモチーフにしたもの。
ドイツなのにバウハウス的な印象はあまり感じられません。やはりミュンヘンは南ドイツですからね。デザインも南ドイツらしいユーモラスなセンスが感じられます。
”公式マスコット” が初めて登場したのもミュンヘンからですし。
▲公式ポスターはなんとウォーホル調。
メキシコではサイケデリック、ミュンヘンではウォーホルというようにその時々の文化のトレンドがしっかり反映されているのも面白いですね。
▲最高のピクトグラムと言われるミュンヘン大会のピクトグラムです。
縦の線と横の線、一定の角度の斜線それと円形だけでデザインされています。こういうところがドイツだなぁと感じますね。
▲他のシンボルもミュンヘン大会の評価が高く、今でも使われ続けているシンボルマークも多いようです。
PR1994 リレハンメルオリンピック
1994年の冬季オリンピック。
環境がテーマに加わった最初のオリンピックです。
▲リレハンメルオリンピックの公式ポスター。
▲4,000年前の人類が描いた岩絵からインスピレーションを得たドローイング。
メッチャクチャ可愛いピクトグラムです。
2004 アテネオリンピック
21世紀になって最初のオリンピック。
▲第一回のオリンピック以来108年ぶりということでプレッシャーが凄かったみたいです。
▲この時のピクトグラムは古代ギリシャの壺に描かれていた人物をモチーフにデザインされたものです。
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ggg ライブラリ
gggは2Fに「ライブラリ」があり、資料や映像などを閲覧、視聴することができます。
▲2Fのライブラリ内は原則として撮影NGです。
この展覧会中は展覧会の映像版のような解説動画が流されています。
(ただ日本語ナレーションには誤訳が散見されるので英語字幕も参考にしてください)
なお、この展覧会自体はローザンヌのオリンピック博物館で開催された「Olympic Language: Exploring the Look of the Games」の巡回展という位置づけになります。
▲2Fライブラリには1972ミュンヘンオリンピック以降のマスコットキャラが並んでいます。
ここだけは撮影可能です。記念撮影に良いかもしれないですね。
東京2020のピクトグラム
実はgggでは東京2020の開幕直前まで「スポーツ・グラフィック」という企画展とピクトグラムに関する映像資料の公開を行っていました。
▲その時に希望者に配布していたピクトグラムの缶バッジです。
こうしてピクトグラムを見ると、今までよりさらにシンプルにでも分かりやすくなったと思います。
これはスポンサーものですが、オフィシャルグッズにもピクトグラムをあしらったピンバッジがあってJOCのオフィシャルショップなどで売っています。
ギンザ・グラフィック・ライブラリ(ggg)
▲この展示会が開催されているのは銀座の「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」というギャラリー。
大日本印刷(DNP)が文化活動の一環として設立したグラフィックデザインの専門ギャラリーです。
展覧会 : オリンピック・ランゲージ:デザインでみるオリンピック
開催期間 : 2021年7月20日(火) – 8月28日(土)
休館日 : 日曜・祝日
入場料 : 無料 (事前予約等は不要)
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gggの場所とアクセス
銀座からだと銀座四丁目の交差点から中央通りを新橋方面へ歩き、フェラガモのところを右へ曲がって交詢社通りへ入ったところです。
すずらん通りと交詢社通りの角と言えば判りやすいですかね。
▲銀座なので麻布ガイドのエリアからは外れますが今回のピクトグラムは南青山でデザインされていますからね。
Pictgram-sanのデザイン面の背景を知りたい人、ピクトグラムに興味を持たれた人はぜひどうぞ。
またオリンピックの歴史や意義など含めてもっと深くいろいろ知りたい方は、gggのこの展覧会と合わせて新国立競技場近くのオリンピックミュージアムもぜひ訪問してみてください。オリンピック期間中は休館していましたが8月11日から再開します。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
開館時間 : 11:00 – 19:00




































