《ポケモン×工芸/POKÉMON × KOGEI》
ポケモンと日本の伝統工芸がコラボしたユニークな催し《ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―》がとうとう東京にやってきた。
(English page)
今は金沢に移転している国立工芸館で2023年に開催され、その後アメリカのロサンゼルスや国内では滋賀県や静岡の熱海市で巡回展が行われきた話題の展覧会の待望の東京開催です。
場所は麻布台ヒルズギャラリー。やはり人口もインバウンドの観光客も多い場所での開催ということで、開催初日から入場待ちの大行列ができるほどの人気を博しています。
▲陶芸、漆器、金細工、木工など日本の工芸とポケモンを組み合わせたら何か素晴らしいことが起きるのではないか。そんな疑問に応えるべく、若手から人間国宝まで日本を代表するアーティストが技の限りを尽くしてみたのが《ポケモン×工芸》展です。
どのような内容なのか、写真撮影の可否や見どころ、会場となる麻布台ヒルズギャラリーへの行き方など、展覧会へ行く前に知っておきたい情報をまとめてみました。
(なお、取材内容、掲載写真は開幕初日時点のものです。会期中に変更点が生じる場合があります)
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《ポケモン×工芸》の展示作品
これまでの《ポケモン×工芸》展では約70点の作品が展示されてきましたが、東京会場では新たに3名のアーティストの新作が加わり、約80点という大規模な展覧会になっています。
東京会場での新作
▲今回の東京会場で新たに加わった吉田泰一郎の新作「ミュウツー」。
大きいです。尻尾も入れて2mだそうですから、だいたい人間と同じくらいです。
▲ピカチュウをモチーフにしたカップとボウル。さらに576枚のタイルを使った作品。
伝統的な陶芸の技術を使いながら常に新しい表現にトライし続けている桑田卓郎によるものです。
この作品は11月25日以降、オンライン抽選販売が予定されています。
主な作品
▲陶磁作家の林茂樹「月光」。
こちらは1mほどの作品です。
▲これも吉田泰一郎の作品。
▲彫金から七宝まで、日本の伝統工芸の精緻を極めた作品ですね。
▲須藤玲子の「ピカチュウの森」という作品。
綿とレースを素材にした作品ですが、よーく見ると細部まで全部ピカチュウが連なっている作品なのです。
▲今井完眞の「フシギバナ」という陶器作品です。
様々な日本の工芸技法、技術、素材を駆使してポケモンの世界観を表現しているので、ポケモンファンだけでなく、アート/工芸ファンでも愉しめる展覧会になっています。
インバウンドのお客さんにポケモンをきっかけに日本の工芸を知ってもらうにはぴったりですし、おじいちゃん/おばあちゃんと孫が一緒に楽しめる展覧会です。
東京会場は2025年2月2日までの会期ですが、その後は名古屋市、青森県八戸市、長崎市を1年かけて巡回する予定です。
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撮影と注意点
《ポケモン×工芸》展の見どころと注意点です。
写真と動画撮影
写真撮影も動画撮影も可能です。
ただし、映像作品を動画で撮影するのは禁止です。また、三脚や自撮り棒などの撮影機器の使用も禁止です。
くれぐれもマナーを守っての撮影に留意してください。
注意事項
・作品や展示ケースに触るのは禁止です。「ピカチュウの森」などつい触れてしまいそうになりますが触れるのは禁止されています。
・大きなリュックやスーツケースなどは事前にロッカーに預けましょう。
チケットと入場方法
・特典付きチケットやイベントチケットは完売しています。今から購入できるのは会期中前売りチケットと窓口チケットだけです。
・入場時間を30分刻みで指定できる「前売りチケット」の購入が確実です。当日枠が残っていれば当日に窓口チケットを購入できますが、すぐに入場できるとは限りません。
・チケット購入に関しての詳細は公式サイトで確認してください。
・指定された入場時間になったら麻布台ヒルズギャラリー入口に並びます。
グッズとカフェ
ポケモン×工芸展に合わせ、特設ショップとコラボカフェが麻布台ヒルズ内に登場しています。
▲特設ショップです。麻布台ヒルズガーデンプラザのB1階、麻布台ヒルズギャラリーへ上がるエスカレーター前にあります。
原則として、当日分の展覧会チケットを持つ人が優先利用できることになっています。混雑している場合、チケットがないと特設ショップを利用できない場合があります。
▲麻布台ヒルズギャラリーカフェも期間限定で「喫茶 ポケモン×工芸展」としてオープンしています。
展覧会の前期、後期それぞれ異なるスペシャルメニューが用意されています。
展覧会は19時(金土は20時)で閉場ですがカフェは21時まで営業していますから感想会はこちらで。
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イベント
《ポケモン×工芸》のイベント企画をいくつか紹介します。
▲開幕から11月22日までの期間、麻布台ヒルズ内各所に写真のようなフォトスポットが用意されています。
公式ロゴが入っているけど展覧会に入場しなくても写真が撮れます。
▲特にフォトスポットという訳ではないと思いますが巨大なパネルも登場しています。
通行の妨げにならなければ記念撮影可能なようです。
▲「麻布台ヒルズ ポケモンスタンプラリー」も開催されています。
これは麻布台ヒルズ内6か所に設置されたスタンプを巡り、6つ全部集めるとホログラムステッカーがもらえるというものです。
期間は11月1日から22日まで。この期間中に6つのスタンプを集めればOKです。集める順番は自由、何日かけても自由です。ただしスタンプ台帳がなくなり次第終了、ステッカーの配布も11月22日まで。インバウンドのお客さんはほとんど参加していないみたいなので、競争率は意外と低いかもしれません。
スタンプ台帳の配布場所、スタンプ台の設置場所は麻布台ヒルズの公式ページで確認してください。
全6か所のスタンプ台のうち、大垣書店、インフォメカウンター、タン(THANN)前、Sta.麻布台付近、集英社マンガアート前というのは行けばすぐ分かるのですが、レジデンスA 1階のスタンプ台(ジュペッタ)だけは非常に分かりづらい場所にあります。
↑場所は上の写真のとおり。タワープラザB1階から六本木一丁目駅方面を向かう地下通路に設置されています。
麻布台ヒルズギャラリーの場所とアクセス
麻布台ヒルズギャラリーが入る麻布台ヒルズは神谷町駅直結です。六本木寄りの5番出口の改札を出て真っ直ぐ行けば麻布台ヒルズです。
▲神谷町駅からの地下通路には麻布台ヒルズギャラリーと《ポケモン×工芸》展のパネルが掲出されています。
▲通路を抜け麻布台ヒルズの地下1階に入れば、この写真のように展覧会のパネルが大きく並んでいます。
「フシギバナ」のいる方に進むと、「喫茶 ポケモン×工芸展」、特設ショップがあって、その先のエスカレーターでMB階へ上がれば麻布台ヒルズギャラリーです。
麻布台ヒルズやその周辺についてはこちらの記事もどうぞ。
ポケモン×工芸 基本情報
名称 | ポケモン×工芸 |
会場 | 麻布台ヒルズギャラリー |
会期 | 2024年11月1日(金) 〜 2025年2月2日(日) 前期:11月1日〜12月25日 後期:12月26日〜2月2日 12月31日(火)は休館 |
時間 | 10:00 − 19:00 (金土祝前日は20:00まで) |
入場料 | 一般前売り 1,600円、大学・専門 1,400円、高・中 1,100円、4歳〜小学生 400円 一般当日 1,800円、大学・専門 1,600円、高・中 1,300円、4歳〜小学生 600円 |
予約 | 日時指定予約 |
撮影 | 写真撮影、動画撮影可能。ただし映像作品の動画撮影禁止。 |
麻布台ヒルズギャラリー 基本情報
名称 | 麻布台ヒルズギャラリー |
住所 | 港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MBF |
最寄駅 | 神谷町駅、六本木一丁目駅 |
休館日 | 展覧会による |