中身は往年の本格ジャズ喫茶。裏原宿の隠れ家のような喫茶店「JAZZ UNION(ジャズユニオン)」

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JAZZ UNION

往年の本格ジャズ喫茶を今風に解釈した裏原宿のジャズ喫茶「JAZZ UNION」。

近隣のジャズ喫茶、例えば「SEABIRD」や「月光茶房」は長く営業していますが、こちらのJAZZ UNIONはオープンして10年も経っていない比較的新しいジャズ喫茶です。ただそのスタイルは昔ながらの本格ジャズ喫茶なのです。

10年前はとはいえ、このようなノスタルジックでもありモダンでもあるジャズ喫茶が原宿に新しく出来たというのが興味深いですね。

▲店頭に置かれたボード。チョーク書きで結構頻繁に書き換わっています。

このボードには書かれていませんが、定休日は火曜日。営業時間は13時から夜の20時まで。ただ木曜日だけはライブがあるので21時まで営業しています。

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JAZZ UNIONの店舗

原宿の裏道沿いにあるのですが外観がちょっと変わっています。

店頭のボードがなければそこがジャズ喫茶なことばかりか、喫茶店があることすら分からないと思います。

▲この元々は駐車スペースだったところ? の奥の白い十字架(?)の建物がJAZZ UNIONはです。

地面にJAZZ UNIONのロゴと名前が書かれ、ボードが3枚も立っているので探そうと思えばまず見落とすことはないでしょう。

▲フェイクグリーンのこれ、螺旋階段です。

地面に描かれた赤い矢印に沿って進み、この螺旋階段を上がってJAZZ UNIONへ。

▲ぐるっと螺旋階段を上がるとJAZZ UNIONの入口です。

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JAZZ UNIONの店内とレコード

店内は決して広くありません。

そしてお店の目玉はオーディオシステム。

▲店内でまず目を引くのがこの赤いピアノ兼カウンター。

ピアノの奥が厨房とトイレです。

▲ピアノの上がレジも兼ねたカウンター。

ライブのフライヤーとか自主制作らしいCDが置かれています。

▲店内から入口を振り返るとCD棚が見えますね。全部で800枚ほど入っているそうです。

またCD棚の左下にはLPが詰まった箱が1箱。

 

▲そして店内の奥に設置されているのがJAZZ UNIONの中心となるオーディオシステム。

よく見ると、ここに見えるテーブルは全てスピーカーに向かって座るお一人様席です。

つまりジャズ鑑賞の特等席です。

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JAZZ UNIONのコーヒー

ジャズ喫茶なのでやはりネルドリップでコーヒーを飲みたいですね。

 

▲これがメニューです。

▲これはネルドリップではなく普通のブレンド。

▲これは暑い日に訪問したのでアイスカフェラテ。

JAZZ UNIONは午後しか営業していないのですが私たちがよく訪れる平日午後は本当にいつも空いています。たぶん週末はそれなり混雑するのでしょうが、平日に満席になることはまずないと思います。原宿や表参道での仕事の空き時間にゆったり過ごす喫茶店としても良いと思います。

あとJAZZ UNIONは喫煙可能です。分煙もされていません。ジャズとコーヒーとタバコはある意味3点セットですからね。

寒くならない程度にドアを開けて空気の入れ替えをしていますがタバコがどうしてもダメな人にはキツいかもしれません。

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JAZZ UNIONのレコードコレクション

実際はオーナーの方が数万枚のCDやLPをコレクションしていらしいのですが、そのうち店舗の方には常時800枚ほどをセレクトして置いてあるそうです。

要するにCD棚に収まるのが800枚なので、それに収まるよういつも入れ替えているということですね。

▲ズラッと並ぶCD。リクエストすれば好きなCDをかけてくれるそうです。

ただアルファベット順とかレーベル別となではなく、購入日順に並んでいるそうで、目当てのものあるか探すのは難しいかもしれません。

ざっと眺めて気になるアーティスト、アルバム・タイトルを見つけるという探し方になりますね。

▲LPもそれほど多くはないですがストックがありました。

このラック、ぎっしり詰めれば60〜70枚入るものなんですが、この感じだと40枚弱というところですね。

▲スタッフのチョイスに任せてもよいし、好みの音源をかけてもらうも良いし。

こうしてスピーカーに向き合って静かにコーヒーを飲むのが正しいジャズ喫茶での振る舞いです。

JAZZ UNIONのオーディオシステム

お店の奥に鎮座するオーディオシステムを見てみましょう。

▲上からレコードプレイヤー、その下が真空管アンプ、一番下にはJBLのスピーカーです。

ジャズ喫茶の定番といえば定番ですが、大富豪〜富豪〜平民〜貧乏人で分けると、これは大富豪の定番ですね。

▲以前はレコードプレイヤーは英国はLINNのレコードプレイヤー。

月光茶房」のオーディオもLINNでしたね。

▲少し前まで、アンプはアメリカの高級オーディオメーカー McIntosh社の「McIntosh 275」でした

iPhoneで知られるアメリカApple社のコンピューターは ”Macintosh” ですがこれはApple社による造語です。リンゴの種類にしても人名にしても本来は “McIntosh” です。

Apple社がMacintoshを発売する際、オーディオのMcInsoth社から訴えられるのを懸念したスティーブ・ジョブズは ”Macintosh” という名前を使うのを了承してもらうためにMcInsoth社にお金を支払っています。

その金額は公開されていませんが、噂では ”10万ドルとちょっと”。

この時McInsothがMacintoshを許可していなかったり、現金じゃなくてApple社の株でもらっていたらどうなっていたかとか想像するのも楽しいですね。

▲今はプレイヤーもアンプも入れ替わっています。

アンプはオーストラリアのMelody社の真空管アンプです。

▲こちらは上から、CDプレイヤー、DACコンバーター(CDプレイヤーからの信号をアンプに通せるようにする機械)、プリメインアンプ、定電圧装置です。

CDプレイヤーは日本の「CEC」というメーカーのもの。

その下のDACは “Miyazaki Circuit Design Laboratory” と名が入っていますが、特注品なのか既製品なのかよく分かりません。

青いケースに入っているのはプリアンプに違いないのですが ”JAZZ工房” の ”KUWASAKIモデル”。これも特注品なのか知る人ぞ知る既製品なのか。

とにかくCD/LPのコレクションだけでなくオーディオシステムにもすごいこだわりが感じられます。

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JAZZ UNIONの場所とアクセス

原宿の交差点から表参道駅に向かってすぐのローソンの角を左に入って100m弱。

表参道側からなら、ラルフ・ローレンの先のローソンの角を右に入ります。

どちらも徒歩5分ほど。

▲入口が電柱に隠れて見えづらいですが、前まで行けばすぐ分かります。

▲周囲とはちょっと変わった雰囲気の場所ですからね。

とにかくこだわりまくった凝ったオーディオシステム、常に入れ替わっているCD、そしてこだわりのコーヒー
往年のジャズ喫茶を彷彿とさせる客席の配置。

つい畏まって音楽に専念してしまいそうになりますがそんな必要はなくて、リラックしてコーヒーを飲んだり、スマホでも見ながら流れるジャズを楽しむでいいと思います。

スタッフもフレンドリーですし、ここは往年のジャズ喫茶のテイストを残しながら新しい音楽の聴き方を味わう場所だと思います。

音楽にうるさい人、オーディオにうるさい人、ジャズ喫茶が好きな人。いろんなタイプの人が思い思いに楽しめる本格ジャズ喫茶です。Enjoy!

JAZZ UNION 基本情報

店名 JAZZ UNION (ジャズユニオン)
住所 渋谷区神宮前 4-28-8
最寄駅 原宿駅、表参道駅
定休日 火曜日
営業時間 13:00 – 20:00 (水曜は21:00まで)
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