南青山の新しい文化発信スポットIDEAL(イデアル)。THE CAFE by cadetやTOM DIXONなどが入って要注目！

IDEALビル

南青山の骨董通りから一本入った路地に文化発信拠点を目指す複合施設「IDEAL (イデアル)ビル」がオープンしています。

骨董通り沿いのライフスタイルショップ「IDEAL」のビルのようなのですが、イギリスの高級インテリアブランド「TOM DIXON」やレンタルスタジオやギャラリーの「LIGHTBOX」などが入り、まさに文化発信拠点となりそう。

長く六本木の文化発信の場であったAXISビルをイメージしてもらうと近いかもしれません。

▲周辺は住宅なども多い静かな場所で、ここに地下1階から地上3階が商業エリア、4階以上は個人邸というIDEALビルが建っています。

設計は東急プラザ表参道原宿なども手がけた建築家の中村拓志(なかむら・ひろし)。能楽の流派である「観世流」が使用した流水文様である「観世水(かんぜみず)」をモチーフとした外観が特徴です。

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THE CAFE by cadet

さっそく訪問してまずはカフェの「THE CAFE by cadet」を利用してみます。

▲by cadet と付いているのは神田神保町のフレンチ「cadet」によるプロデュースだから。

そしてカフェ自体はTOM DIXONのカフェという位置付けのようです。

フレンチのcadetではなくTOM DIXONの世界観を反映した溢スタイリッシュなカフェ。グラスもTOM DIXON、照明などももちろんTOM DIXON。

▲カウンター脇の客席。

家具もスタイリッシュにまとめられています。

▲カウンターの奥にも丸テーブルがあって、ここも客席です。

ただTOM DIXONの店内に置かれた家具すべてが客席というわけでなく、カウンター周りの数卓が客席です。

すぐに満席になるんじゃないかと心配ですが、テイクアウトも可能です。

▲cadetオリジナルブレンドのコーヒーは650円。テイクアウトなら600円です。

まだオープン間もないのでコーヒー紅茶とソフトドリンク、それとビールにワインしかありませんが、そのうちオニオングラタンスープやオマール海老のスープを使ったポットパン(Pot Pain)などの軽食も登場する予定だそうです。

▲不思議な形状にレンガが積まれたカウンター。

こうしたところにもこだわり感じられます。

▲店頭というかIDEAビルの前庭にはプラントハンター西畠清順セレクトのオリーブの木。

地面から生えているのではなく、巨大な植木鉢に見立てているようです。

周囲はベンチになっているので天気の良い日などはTHE CAFEでテイクアウトして、ここで休みながらコーヒーを飲むと気持ちよさそうです。

たぶんこれから週末になるとこの植木鉢に座ってコーヒーを飲むオシャレさんが続出するんじゃないでしょうか。

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TOM DIXON

IDEALビルの一番目立つ場所にあるのがイギリスのインテリアブランド「TOM DIXON」です。

少し前まで青山通り沿いに店舗があったのですがいつの間にかこちらに移転したようです。

▲店頭にはテーブルが用意されています。

訪問した日は生憎の雨でしたが天気の良い日はテラス席として使用するのでしょう。

▲ミラーを使った独創的な照明はTOM DIXONの代表的な意匠です。

ブランドとしても日本進出も比較的最近のブランドですが、その有機的でアートぽいデザインは一度見たら忘れられません。

IDEALビルのショップ

TOM DIXONとTHE CAFE  by cadet以外のショップも紹介します。

▲ビルのプレートですが ”舞台 山水” という文字が見えます。

4階から上の個人邸のエリアに非公開の能舞台があるのだそうです。

▲ビルのエントランスの壁は左官職人で左官アートを手がける挟土秀平による土壁。

ここも観世水をモチーフにしたアーティスティックな空間です。

▲さらに奥にはファッションデザイナーでアーティストでもあるコシノジュンコの立体作品「山水」。

JUNKO KOSHINOは南青山の骨董通り沿い。ご近所さんですからね。

▲1Fにはフレンチの「ドミニク・コルビ」。

店内には挾土秀平の作品も見えました。

またコルビさんはTHE CAFEにコーヒーを飲みに来ていることもあるので、もしかしたらその姿を見ることができるかもしれません。

▲2階にはイベントスペース「LIGHTBOX ATELIER／SEMPRE」。

オープン記念として、昨年急逝したインテリアデザイナーの橋本夕紀夫の模型を集めた展示会「ハシモトユキオの模型展」が開催されていました。

今後もLIGHTBOXセレクトによる展覧会やイベントが開催されるのではないでしょうか。

▲そして3階はライフスタイルショップの「IDEAL TOKYO」。デンマークを中心としたビンテージ家具の販売やオーディオ・シアタールームなどを取り扱っています

なお、IDEAL TOKYOは事前予約制です。

▲上に乗った四角い部分は個人(おそらくビルオーナー)の住居になっています。

TOM DIXONを始めとした家具やライフスタイルのショップ、cadetプロデュースのカフェ、フレンチレストラン、そしてイベントスペース。

南青山らしいセンス溢れる施設ですし、これからイベントスペースを使った展覧会などが開催されていくと思います。まさに文化発信の拠点として楽しみな施設です。

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IDEALビルの場所とアクセス

IDEAビルは最寄り駅でいうと表参道駅です。

骨董通り(高樹町通り)を高樹町の交差点の方に向かい、美術館通りと交わる南青山六丁目交差点の一つ手前の信号、昔ハンティングワールドがあった角を右に入った先です。

▲もっと簡単に説明するとビリケン商会の斜向いです。

パブリックアートもありセレクトショップも入る施設ですがカフェとして利用するのも良さそうです。骨董通り沿いのカフェというと週末になると行列ができるようなカフェやチェーン系のカフェが目立ちますが、ここはかなりスタイリッシュ。

オープンして間もないのに、すでに界隈の感度の高い人たちの間では人気になっています。週末になればかなり混み合いそうです。

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