六本木クロッシング 2022 展 往来オーライ!
六本木の森美術館(六本木ヒルズ内)で始まった「六本木クロッシング 2022展:往来オーライ!」。
森美術館が3年に一度開催している、同時代の日本の美術を総覧する展覧会です。。
パンデミックの時期を挟んで開催される「六本木クロッシング2022」では3つのトピックで構成されています。
「新たな視点で身近な事象や生活環境を考える」、「さまざまな隣人と共に生きる」そして「日本の中の多文化性に光をあてる」です。
▲2022年12月1日開幕で2023年の3月26日(日)まで、約4ヶ月の長い会期です。年末年始の空いている六本木や春休みなどでこの展覧会を訪れる機会もあると思います。参考になれば幸いです。
写真を撮りたい方は空いている会期の最初、できれば12月中に訪問するのが良いでしょう。12月の六本木ヒルズはけやき坂のイルミネーションなどイベントも多数あります。アートとエンタメ両方を楽します。
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出展作家たちと写真撮影について
出展しているのは国内外から全部で22組のアーティスト。
このうち松田修と池田宏は全面的に撮影禁止です。
それ以外のアーティストの作品は原則撮影可能です。
出展アーティスト
O JUN
展覧会のスタートはベテランアーティストO JUN(オー ジュン)の絵画作品から。大小様々な絵画作品が所狭しと並べられています。
世紀が変わってからは油絵の具象画を描いています。
青木千絵
同じ展示室には青木千絵。
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キュンチョメ
男女のアートユニット「キュンチョメ(KYUN-CHOME)」。
▲「声枯れるまで大きな声で叫ぼう」はサウンドインスタレーションと映像の作品です。
横山奈美
日常の風景をインパクトある作品に昇華する横山奈美。
▲ネオン管で ”LOVE” と書かれているように見えて実は絵画です。
折元立身
折元立身(おりもと たつみ)は70年代から活躍する日本の現代アート作家。
▲アーティストでもありパフォーマーでもある彼の、これは代表作「パン男」の映像です。
これと写真作品も展示されています。
なぜ ”パン男” というタイトルかは、映像や写真に写る彼の姿を見てください。
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市原えつこ
話題のメディアアーティスト、市原えつこも出展。
もしかしたら六本木クロッシング2022で最大の話題になるかもしれません。
市原えつこはYahoo! 出身ということもあり、寿司を握る板前さんはPepperくんです。
内覧会の時は柱の向こう側に椅子が置かれ、回ってくる未来の寿司を眺めることができました(食べることはもちろん触ることもできません)。でも開幕後は柱の裏で上映されている映像作品を見るよう椅子の配置が変更されています。今後も椅子の配置(寿司か映像か)が変わる可能性がありそうです。
玉山拓郎
玉山拓郎も最近活躍著しいアーティストです。
▲窓のある展示室を真っ赤に染める光と音のインスタレーションです。
2022年末まで、同じ六本木の国立新美術館でも玉山拓郎のインスタレーション「Museum Static Lights」が行われています。併せて鑑賞するとよいでしょう。
石内都
ベテラン写真家、石内都も大きなスペースを使い展示されています。
▲横浜の金沢八景など石内都が慣れ親しんだ風景を切り取った写真たちです。
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やんツー
恵比寿のナディッフアパート(NADiff a/p/a/r/t)でも個展を開催しています。
▲六本木クロッシングは2023年3月26日までですが、ナディッフでの個展は4月9日まで。もし3月に六本木クロッシングに行かれるなら、併せてナディッフでの個展もどうぞ。
(人気のため当初会期が延長されています)
▲ハイテクのようでローテクな機械じかけのインスタレーションが鑑賞できます。
▲動いたり音が鳴る作品が多いので、ナディッフ地下の展示室で長めに時間を過ごしてみてください。
竹内公太
福島在住で立ち入り制限区域内で警備員の仕事をした経験もある竹内公太。
▲警備員時代に使った誘導用の赤いランプの警棒にインスピレーションを得て、空中に警棒で文字を描いた作品。
▲その文字をフォント化し、それを使ってアスキーアート風に表現した作品。コンピュータ創成期から存在する ”アスキーアート” は、文字の濃淡でこのように表現していたのです。
図柄は17世紀イギリスの哲学者トマス・ホッボズの「リヴァイアサン」の表紙を模しています。多数の人間から構成された支配者の像を表現しています。
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AKI INOMATA
AKI INOMATAも最近その作品を見かけることが多い現代アート作家。
▲木彫の抽象作品・・・のように見えますが、実はこれ本当の制作者はビーバーです。あの、木を運んで川にダムを作って巣にする北米の野生動物のビーバーです。
これまで何度もこの作品を見ていますが、毎回感心するばかりです。
青木野枝
展覧会の最後は青木野枝。鉄の彫刻を制作し続けているアーティストです
この他にも紹介しきれなかった作家の作品がぎっしり詰め込まれた六本木クロッシング2022、若手からベテランまでの年齢の幅だけでなく、その表現方法も多種多様です。
絵画、立体、映像、写真、インスタレーションと頭の切り替えを迫られる勢いです。とても内容が濃いのでじっくり時間をとって出かけることをお勧めします。
MAMコレクションとサーチ
森美術館の後は同じフロアにあるMAMコレクション、MAMスクリーンそれとMAMサーチも忘れずに観ておきたいです。
これらは全て無料で鑑賞することができます。
RADWIMPSのTikTok LIVE
12月17日(土)に、RADWIMPSが本展会場からTikTok LIVE配信します。
開催日時:2022年12月17日(土) 21:00から
配信アカウント:RADWIMPS TikTok公式アカウント
このライブがあるため、12月17日は最終入場17時です。展覧会に入場してライブを見ることはできません。
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チケット情報、アクセス
チケット購入方法
森美術館のチケットの入手方法は2つ。
一つは六本木ヒルズのチケットサイトで購入する方法。最初に会員登録をするかヒルズIDが必要なのが面倒ですが、いったん登録すればHILLS APP(ヒルズアプリ)を使った入場ができるので便利です。
iPhone用のiOS版ヒルズアプリ(App Store)
Androidスマホ用のAndroid版ヒルズアプリ(Google Play)
もう一つは六本木ヒルズ森タワー3階の美術館・展望台チケットで購入する方法です。ただし当日枠に空きがある場合だけです。
あと森美術館の「MAMC(メンバーシッププログラム)」に入れば予約不要で入館することができます。森美術館を年に2回以上訪問するならMAMCへの入会も検討してみてください。
期間限定お得チケット情報
期間限定でお得な料金で鑑賞できるチケットが設定される場合があります。
開幕時点では特にアナウンスはありませんが、年末年始、春休みなどのイベントに向けお得チケットの情報がアナウンスされたらこのページでも紹介します。
森美術館へのアクセス
まず六本木ヒルズへのアクセスですが最寄り駅は日比谷線六本木駅。六本木ヒルズ側改札(広尾側)から出れば直結です。
大江戸線六本木駅を利用の場合はいったん地上に出て六本木ヒルズに向かいます。
また渋谷駅から都営バスの都01系統で新橋行きに乗り「六本木駅前」で降りればほぼ向かいが六本木ヒルズですし、「RH01六本木ヒルズ行き」なら文字通り六本木ヒルズ直行です。利用しやすいルートを使ってください。
六本木ヒルズに着いたら蜘蛛みたいなオブジェ「ママン」がある66プラザに出て大屋根広場を目指してください。映画館や大屋根広場の手前の小さい丸い建物(ミュージアムコーン)が美術館入り口です。週末ならたいてい行列しているか、付近でここだけヒルズのスタッフが立っているのですぐに分かると思います。
▲そしてミュージアムコーンから3Fに上ってブリッジを渡り、チケット・インフォメーションで入館手続きします(紙チケットの場合)。
予約してある場合はゲートでQRコードをかざしてそのまま入館。
直通エレベーターで52Fへ上がります。
▲森美術館は53F。エレベーターで52Fへ着いたらこのエスカレーターで53Fへ上がります。
ロッカーはこのエスカレーターの裏側にあるので、大きな荷物などはロッカーに入れましょう。100円ですが荷物を取り出す時に返却されます。
2022年の初冬から2023年の春休みまで4ヶ月の会期ですが、閉幕が近づけばどんどん混み合うのがこうした展覧会です。
少しでも空いている早い時期に訪問して、日本の現代アートの今を感じとってください。
六本木クロッシング 2022 展 往来オーライ! 基本情報
イベント名 | 六本木クロッシング 2022 展 往来オーライ! Roppongi Crossing 2022 : Coming & Going |
会場 | 六本木ヒルズ内 森美術館 |
会期 | 2022年12月1日(木) 〜 2023年3月26日(日) 会期中は無休 |
開館時間 | 10:00 – 22:00 (火曜日のみ17:00まで) 12月17日(土)はRADWIMPSのライブのため17:00まで |
入館予約 | 事前予約制 |
入館料 | 大人 1,800円、高校大学 1,200円、4歳〜中学 600円、65歳〜1,500円 (平日 オンライン料金) 土・日・祝や窓口購入は別料金 料金詳細はこちらから |
撮影 | 原則可能。撮影NG作品には掲示あり。 |