季節ごとにライトアップも! 国宝を見ながらのアフタヌーンティーやイベントが楽しめる赤坂迎賓館

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迎賓館赤坂離宮

赤坂迎賓館(正式には迎賓館赤坂離宮)ではクリスマスなどホリデーシーズンやゴールデンウィークなどに夜間公開やライトアップ(おおむね18:30頃から)を実施することがあります。

そのような時は迎賓館前庭でのガーデンカフェも同時開催です。ライトアップされた国宝の迎賓館を眺めながら温かいお茶や軽食をいただくことができる良い機会です。

▲奥に見える荘厳な建物が赤坂迎賓館の本館。

パラソルが広がっているエリアが迎賓館の前庭。そして写真右に移っているのがキッチンカーです。

特にイベントがない日でも参観料金を払えばこのように前庭でお茶を楽しむことができるのです

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2023年ホリデーシーズンの赤坂迎賓館

2023年のホリデーシーズンは12月23日(土)と24日(金)にかけライトアップの夜間開館とガーデンカフェが開催されます。

予約は不要、300円(大人)の庭園入場料だけで楽しめます。

公開時間は10:00から20:00までで、日没の16:45頃からライトアップされる予定です。

赤坂迎賓館とは

日本には京都と東京の2ヶ所に外国からの賓客を迎えるための迎賓館があります。

赤坂迎賓館は明治42年に天皇の住まい、つまり御所として建設された建物です。関東大震災や空襲にも耐えた後、1974年から迎賓館として利用されています。
(それまでは今の庭園美術館が白金迎賓館として使用されていました)

▲赤坂迎賓館の案内マップです。

施設内に大きな看板が出ていますし、受付でマップももらえるのですが、PDFとして配布したりはしていないようです。

迎賓館は国民の共有財産なので参観料を払えば誰でも入って見学をすることができます。ただし、外国の賓客を迎える施設という性格上セキュリティ的にはちょっと厳しくて、施設内に入るには空港並みのセキュリティチェックがありますし、館内は本館、和風別館とも撮影禁止です。

赤坂迎賓館の参観について

赤坂迎賓館の参観については迎賓館のサイトに詳しいのですが、本館、和風別館 游心亭、庭園の大きく3つの施設のどれを参観するかによって予約の要不要や参観料金が異なります。

また基本的に毎週水曜日は休館日。それ以外にも休館日やイベントがあり非公開になる日があるので、公開日は迎賓館の公開カレンダーで確認してください。

参観する施設 予約 料金(一般)
庭園(主庭と前庭)だけ 不要 300円
本館と庭園 不要 1,500円
和風別館と庭園 必要 1,500円
本館と和風別館と庭園 必要 2,000円

イベントなどで迎賓館を訪問して前庭でライトアップやキッチンカーでアフタヌーンティーを楽しむくらいなら300円の参観料金です。

本館も予約不要で内部を見学することができます。賓客を迎えての歓迎行事、首脳会談、晩餐会などが行われる広間(いくつもあります)を自由に楽しむことができますし、ボランティアの説明員が待機しているので質問も自由です。

和風別館だけは専門のガイドが案内するガイドツアーになっています。10:30から30分おきにツアーが開始されるので、あらかじめどの時間のツアーに参加するか予約しておく必要があります。

ちなみに土日祝日の15時(最終回)のツアーは英語によるガイドになるので日本語を母国語としない方にはそちらの時間がおすすめです。

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赤坂迎賓館の施設

迎賓館の主な施設を紹介します。

本館

▲ネオ・バロック調の石造りの建物が本館。まさに西洋風な宮殿そのもの。

もともとは1階が天皇の住居、2階がゲスト用だったらしいのですが結局天皇が住むことはなく、国会図書館など国の機関が入居して使ったりしていたそうです。

1974年に当時の田中角栄内閣の時代に迎賓館としての改修が完了し、最初の賓客は当時のアメリカ大統領ジェラルド・フォード。翌1975年にはエリザベス女王も訪れています。この2人と旧ソ連の大統領ゴルバチョフの3人は庭園に植樹も行っているので見つけてみてください。

▲これは昼間の迎賓館本館。ちなみに国宝です。

本館の内部は予約不要で見学できるのですが撮影はNGです。その代わり外側は撮影OKです。

▲夜のライトアップされた本館です。

これだけでも見ごたえがありますね。

前庭

▲本館の前に広がる石畳の広いスペースが前庭です。

パラソルが広がり休憩したりキッチンカーで買ったお茶などをいただくこともできます。

こうやって景色を切り取ると日本とは思えませんね。本館の建物を背景にして記念撮影する人が多いのも当然でしょう。

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主庭

▲本館の奥が「主庭」です。

向こうに見えるのはニューオータニガーデンタワーと紀尾井町ガーデンテラスですね。

▲主庭の真ん中には噴水。

鷲の上半身とライオンの下半身を持つグリフォン(Gryphon)の彫刻があるように完全に西洋様式の噴水です。でも亀がいるので心まで西洋に売った訳じゃないというアピールですね。

明治末期、やっと西洋に追いついた(と思ってた)時代らしい噴水ですね。

和風別館 游心亭

▲外部からは見えないので意外と存在を知られていない「和風別館」。

赤坂迎賓館としてなった1974年に新設された和風の迎賓館で建築家谷口吉郎の設計です。

池には当時の総理大臣である田中角栄の趣味で錦鯉が放たれています。

谷口吉郎の美意識的には錦鯉なんてとんでもないんでしょうけど、その後のダイアナ妃が鯉にエサをやる姿を見たり、トランプが餌をばらまく下品な姿を見たりすると鯉がいて良かったなぁと思いますね

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入場方法

一般の方が赤坂迎賓館に入るには西門入口を使います。

▲西門入口の守衛所の前を通って、首都高の上を渡って一般参観の受付へ。

以前首都高の上を通る飯倉片町の地下道を紹介しましたが、ここは首都高の上を通る橋ですね。普通です。

▲庭園だけ、本館と庭園の場合はこちらに並びます。

凄い行列用になっていますが平日ならこの通り誰もいません。

このスペースが必要になるほど並ぶのは特別な週末くらいですね。

▲和風別館の参観で予約している場合は、別窓口があるのでそちらで予約を確認してもらって首掛けの参観パスをもらいます。

そしてセキュリティチェック。

バッグなどはX線で中身をチェック。ポケットに入っているものや身に付けている金属製品も出してX線でチェック。人間の方も金属探知機でチェックです。

セキュリティチェックが終わったら券売機で参観券を購入します。参観券は本館や和風別館に入る時に必要になるので無くさないようにしましょう。

なお券売機はクレジットカードもOK。電子マネーは交通系ICカードとQUICPay+だけ利用可能です

本館への入館方法

▲前庭は受付のすぐ先に入口がありますが、本館や主庭へ行くなら前庭の方には行かず、この生け垣の方法に進んで左です。

▲本館の入口です。本館に入る階段の手前で参観券は見せて入館します。

ちなみに本館内は一方通行、また一旦外に出ると再入場はできません。

内部をざっと見るだけで30分。じっくり見て説明員の方の説明なども聴いているとあっという間に1時間経ってしまいます。

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前庭とキッチンカー

実は本館をじっくり見てからアフタヌーンティーしようとすると売り切れている可能性があります。

あらかじめ予約しておくか、和風別館を見る予定がないなら先にアフタヌーンティーしてから本館や主庭を参観するのをおススメします。

▲これはある日のキッチンカー。

この日は1台だけでしたが、イベントの日にはもっと多くのキッチンカーがやってきます。

▲平日お昼過ぎの前庭の様子です。

この時点でテーブルは満席、アフタヌーンティーも売り切れていました。

それにしても、天気の良い日にこうやって豪華絢爛な迎賓館前で過ごすなんて優雅ですね。

▲これは朝の公開開始時間の前庭。

ここはフリースペースなので早い者勝ち。朝10時のタイミングで訪問すれば、前庭のテーブルも確保できますよ。

▲とにかく視界に入るのが迎賓館やニューオータニの建物くらいでセンスのないビルなどは見えません。都心の真ん中とは思えない素敵空間です。

▲ライトアップされた夜に前庭で暖かい飲み物を飲みながらの見物は最高な体験です。

クリスマスみたいな特別な夜でも意外と空いています。

▲赤坂迎賓館からの退出はこちら。前庭のところにある中門を出て、向こうの正面出口から退出します。

この中門のところにはお土産屋さんがあり、迎賓館限定のトートバッグなどお土産を売っています。

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キッチンカーのメニュー

ある日のキッチンカーのメニューです。

▲ホットとアイスの紅茶、それとアフタヌーンティー。

この写真を撮影したのはお昼頃。この時点でアフタヌーンティーは完売でした。

▲これがアフタヌーンティーのメニュー。

お二人様用で5,600円。

なんとオンライン予約もできるんですね。

主庭と噴水

主庭は玉砂利が敷かれた庭園。その奥に噴水があります。

▲昔はチョロチョロした噴水だったそうですが今は何本も噴水が上がる立派なものになっています。

後ろに見える本館と組み合わせがいいですね。ここは絶好の記念撮影スポットです。

ちなみにこの噴水、かなり大きいです。一番長いところで30mあるそうですから、学校の25mプールより大きいのです。

▲これは本館を主庭側から見たところ。

左右に松が植わっていて和洋折衷な感じです。

和風別館 游心亭 見学ツアー

和風別館だけはガイド付きツアーに参加して見学します。

▲主庭の片隅にポツンと立つ立派な松。

この松に隠れるように和風別館 游心亭への入口があります。

▲ガイドさんの案内を聞きながら進むと奥に見えるのが和風別館「游心亭」です。

館内の撮影はNGですし、中の様子が分かるような写真を撮ろうとするのもNGです。

▲池と錦鯉。

建物のガラス戸を開けて賓客が鯉に餌を与える姿はよく報道写真に使われていますね。

▲窓や廊下の天井に池の水の「ゆるぎ」が映し出されています。これは設計者の谷口吉郎が計算づくで行ったもの。

この「ゆるぎ」を味わうには天気の良い冬の日がベストです。

金沢建築館の游心亭

赤坂迎賓館の游心亭、和のテイストを分かりやすくモダンに表現した素晴らしいものでとにかく必見です。

でもその内部は写真撮影禁止なので、金沢にある「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」の游心亭の写真を紹介します。

▲実は金沢建築館には赤坂迎賓館の游心亭の広間と茶室を原寸大に再現した常設展示があるのです。
(「建築とアートを巡る」にも記事があります)

これは游心亭の広間の再現をしたもの。赤坂迎賓館の游心亭の天井や広間の床はこれと同じだと思ってください。ただ外の池は再現できなくて水盤になっています。

▲このような広間で賓客を饗すんですね。

▲池の左に見える小さな別室のような建物の中に茶室があります。

▲これは金沢建築館に再現された茶室。

天井やテーブルなどはもちろん、掛け軸まで再現されています

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赤坂迎賓館の場所とアクセス

最寄り駅は四谷です。

▲外堀通りを迎賓館の方に歩いて公園の中を突っ切れば赤坂迎賓館の「正門」です。

ただ正門から入ることが許されるのは賓客の方のみ。私たち参観者は西門から入ります。

迎賓館に突き当たったら右へ曲がりこめば西門です。

でも青山一丁目駅や外苑前からも歩いて15分から20分くらいで行けちゃいます。

青山一丁目駅から外苑東通りを歩いて権田原(ごんだわら)の交差点まで行きます。

イチョウ並木も噴水ところを右に行けばやっぱり権田原の交差点に出ます。

権田原の交差点から赤坂御用地の裏の安鎮坂に沿って1km弱で赤坂迎賓館の西門です。

▲午前中に四谷から赤坂迎賓館。アフタヌーンティーと国宝の建築を愛でて、それからイチョウ並木に出たり、新国立競技場オリンピックミュージアムに回ったりいろいろ楽しむのも良いのではないでしょうか。

逆に冬のイベントを楽しむなら表参道や外苑で早めにディナーしてからライトアップされた赤坂迎賓館というのも良いですね。

カーブドッチ迎賓館と休憩所

赤坂迎賓館の前庭にはキッチンカーが出てドリンクや軽食がいただけますが、もう少しちゃんとした食事ができる場所が迎賓館のまさに目の前にあります。

▲赤坂迎賓館の正門から出た向かいにある「新宿区立若葉東公園」。たぶんあの有名な「たいやき わかば」の東側にあるから若葉東公園なんでしょうね。

ここの円形になった柵の下が実は赤坂迎賓館の休憩所なのです。

▲「迎賓館赤坂離宮前休憩所」。

れっきとした迎賓館の正式な休憩所です。迎賓館の一部なので迎賓館が休館となる水曜日が定休日です。

▲真ん中に噴水があってその周りがテラス。

さらに円形に客席が広がっています。

いちおう ”休憩エリア” となっていて自由に座ることができます。

▲また民間の「カーブドッチ迎賓館」というカフェ&ショップが入っていて、カフェメニューそれとカレーやパスタなどの食事メニューが揃っています

▲こんな本格的なパスタがいただけたりします。

もちろん単に休憩場所として利用することも可能ですし、飲食類を持ち込むのもOKです。

外からはここにカフェやショップがあるようには見えませんから、文字通り隠れた穴場です。

赤坂迎賓館の見学後の休憩などにどうぞ。

建築や日本の伝統工芸などの視点からは見どころたっぷり。

またオシャレなスポットとして前庭でのカフェや夜のライトアップを楽しむこともできる赤坂迎賓館。まずは一度訪問してみて日本離れした本館やその前庭、それとカフェを堪能してはどうでしょうか。

今後のイベントにも注目したいですね。

迎賓館赤坂離宮 基本情報

店名 迎賓館赤坂離宮 (赤坂迎賓館)
住所 港区元赤坂 2-1-1
最寄駅 四谷駅、外苑前駅
公開日 水曜日以外 (公開カレンダーを参照)
公開時間 10:00 − 17:00 
予約の有無 一部要予約
参観料金 300円〜
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