飯倉片町からロシア大使館方面へ向かう途中、メゾン・ランドォメンヌの2軒先に60年近く前から営業を続けるイタリアンレストラン「キャンティ」があります。
キャンティについては既にもう多くの人やメディアに語られ尽くされた感もありますが、でも未だ
”子供の心をもつ大人たちと、大人の心をもつ子供たちのために作られた場所”
として日夜多くのお客さんに親しまれています。
キャンティのビルは1階がカフェ「アル・カフェ」、地下がイタリアンレストランとしての「キャンティ」、そして2階がバー「キャンティシモ」という作りになっています。
外苑東通り沿いから見えるキャンティはその「アル・カフェ」の入口になります。
六本木からちょっと歩くし飯倉片町の交差点の先は夜になると暗いしでこの辺りは人通りもがくっと減りますから、遊び疲れた後の休憩場所として、あるいは六本木の喧騒から逃れてのディナーやデートに、いろいろなシチュエーションで使えるお店です。
わたしは寝苦しい夏の夜に頭をしゃきっとさせに来ることが多いですね。
レストランの方はきちんとしたドレスコードがあるけどアル・カフェの方はそれほど厳格ではありません。でもきちんとした格好に着替えてキャンティに足を運んでコーヒーをいただいて帰る。ときどき深夜のケーキという禁断の蜜に手を出してみたり。
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▲ではメニューを見てみましょう。
写真は平日のランチメニューですが、1000円台でパンとコーヒーとデザートが付くようです。
このメニューで判るように実はキャンティ、平日のランチ時も狙い目です。
(メニューと価格は取材当時のものです)
ランチタイム以外はコーヒーが1,000円近くして、これはボッタクリでもなくちゃんと理由があるのですが、そこに食事をプラスしても2,000円以下なのですから行かない手はありません。夜のキャンティとは雰囲気が違いますが、それでもこのお値段でコーヒーとパスタがいただけます。
平日に六本木でランチするなら思い切ってキャンティまで歩いてきてランチにするのも良いチョイスですね。
▲キャンティの角を右に曲がると下り坂の小路があり、そこにレストランとバーの入口があります。
ドアを開けて階段を降りればレストラン、上がればバー。
こちらもいずれ紹介しようと思います。
この入口から見て斜向いには、かつて伊丹十三監督が事務所兼住居としていたマンションがあり、またこの小路の奥にもちょっと興味深いお店があったり。そらちらもまたご紹介しますね。
かつて東京のカルチャーの一部を確実に担い育んできたキャンティ、その香りは今も残っていて特に夜はちょっと入るにも気が引けるかもしれません。
また料理なども今の時代のコストパフォーマンス重視なトレンドからはかけ離れているので、それだけで敬遠してしまう人もいるかもしれません。
でも、今でも日本のカルチャーの底流に流れる何かを感じるのに、このお店ほど適した場所はないかもしれません。
白い方は ”チェリージア”。チェリーを挟んだクッキー。
黒い方は ”アルルカン”。濃いココア味のクッキーです。
キャンティ 飯倉片町本店
港区麻布台3-1-7
定休日:日曜日
営業時間:11:30 – 26:30(L.O.は25:30)、レストランは23:00まで