2024年の土用丑の日は7月24日(水)です。今のような異常気象真っただ中な世界では信じられないかもしれませんが、昔の日本だと梅雨が開けてさぁ夏本番という時期がちょうど土用丑の日でした。
これから季節が変わるからうなぎを食べて精を付けようという慣習だったのが、今は夏を乗り切るための途中給油みたいな感じでうなぎを食べる土用丑の日です。
そこで麻布界隈のうなぎ屋4店の紹介です。ここで紹介する以外にもチェーン店系や地方の名店が東京進出するパターン、特に有名ではないけど昔(といっても戦後)からやってる街のうなぎ屋さんまでいろいろあるようです。
今回は各店の情報に価格帯を追記してみました。うな丼の値段。うな重の梅/竹/松 に相当するランクの値段を分かる限りで最新のものを掲載してあります。
五代目 野田岩
創業は200年以上前、ご主人はNHK番組の「プロフェッショナルの流儀」にも登場するほどの名人。
鰻を蒸してから焼く関東風の鰻の最高峰ですね。脂が適度に落ちていてふんわりサクサクな食感に薄味なタレでいただく上品な鰻です。
場所は東麻布の桜田通り沿い。というより東京タワーのほぼ真下の国道沿いという方が分かりやすいかも。
ビジネス街が近い住宅街なので土曜日はクルマの量も少なく閑静な環境で鰻をいただけるというロケーション。東京タワーや増上寺など周辺の観光と合わせるのも良いかもしれません。
野田岩は土用丑の日は定休日になるので、その前後の平日に訪問することになります。本館はいっぱいでもすぐ近くの別館は比較的余裕があることが多いので、2人分で予約(別館へ通される)するのも良いでしょう。
五代目 野田岩 基本情報
住所 最寄駅 定休日 営業時間 予約 価格帯 |
港区東麻布 1-5-4 赤羽橋駅、神谷町駅 日曜日、年末年始、夏休み、土用の丑の日 11:00 − 14:30、17:00 − 21:00 予約可 うな丼 2,900円 うな重 3,700/4,300/5,300円 |
麻布十番 はなぶさ
麻布十番はなぶさは東海地方の名物の「ひつまぶし」で鰻が食べられる高級ひつまぶし店です。
鰻の蒲焼きがご飯の上に乗っているスタイルは普通の蒲焼きのようですけど、蒲焼きがどちらかというその鰻の枚数やサイズを競い合うところがあるのに対し、ひつまぶし(櫃まぶし)では蒲焼きが細かく刻まれているのでお櫃のサイズを争うことになります。
また愛知矢作川の清流を使って養殖した鰻だけを使うところもはなぶさのこだわりだそうです。
食べ方も普通のうな重とは違ってお茶漬けにしたりバリエーション豊かに鰻を味わいます。
▲以前は麻布十のパティ近くのビルの5階というロケーション、しかも入店する際にはちょっとした儀式が必要な隠れ家うなぎ店でした。
今は麻布十番のちょっと分かりにくい場所に建つ自社ビルに移転しました。
雰囲気なお値段から家族連れで気軽に行くうなぎ店ではなく、デートや接待、特別な日の食事などに利用されることが多いと思います。
人気店なので予約は必須ですがコースでの予約になるようです。
麻布十番 はなぶさ 基本情報
住所 最寄駅 定休日 営業時間 予約 価格帯 |
港区麻布十番 2-7-11 麻布十番駅 不定 11:30 − 15:00、17:30 − 22:00 予約推奨 (一休で予約) うな丼 3,800円〜 ひつまぶし 6,500/7,600/12,000円 |
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西麻布 いちのや
西麻布の外苑西通り沿いの「西麻布 いちのや」。焼肉やお鮨ならいくらでも選択肢がある西麻布ですがうなぎ屋となると意外と選択肢がありません。
創業200年になる埼玉県川越のうなぎ店「いちのや」の西麻布店です。ここ西麻布に店舗ができて20年くらいでしょうか。
写真手前が「上うな重」、向こう側が「うな重」です。うな重は2枚、上うな重は3枚。
そして、上うな重はうなぎが縦に並んでいます!
またかなり蒸し焼きに近い感じで柔らかく仕上がっているのがいちのやの特徴です。
創業 天保三年” (1829年)と書かれた暖簾が目を惹きます。
店内の1階はテーブル席とカウンター席、2階もあってテーブル席と個室があります。
久しぶりに家族が揃ってうなぎで食事なんていう時は2階で個室をお願いするのも良いでしょう。
西麻布 いちのや 基本情報
住所 最寄駅 定休日 営業時間 予約 価格帯 |
港区西麻布 4-1-6 広尾駅、六本木駅、乃木坂駅 月曜日 11:30 − 14:00、17:30 − 21:00 予約可 うな丼 なし うな重 5,300/7,500円 |
うなぎ徳(休業中)
西麻布の六本木通り沿いにあるのが「うなぎ徳 西麻布店」。もうちょっと行けば南青山、日赤通りの入口というエリアの西麻布です。
写真のうな重は「竹」。鰻のサイズもご飯の量も上品なタイプです。
鰻の焼き方は浅く蒸してじっくり焼く「浜松風」だそうです。蒸してから焼く関東風と、蒸さずにじっくり焼く関西風のちょうど中間なのですね、面白い。
その工程をオープンキッチンで丸見えになっているのですから、うなぎエンターテイメント。これも面白い。
またここも「ひつまぶし」がメニューにあります。
西麻布の交差点から六本木通り(笄坂)を渋谷方面に歩いていくと左手にある「うなぎ徳」。
最寄り駅は六本木、広尾、表参道、乃木坂駅。不動産屋風に言えば ”5路線4駅” が利用可能。ただ麻布あるあるですけど、どの駅から歩いても15分前後です。
こういうロケーションなので六本木の奥座敷の西麻布のさらに隠れ家として利用できるうなぎ店です。
昔は「八百徳」という浜名湖発祥だといううなぎ屋でしたが名前を変えたのか運営元が変わったのか、今は「うなぎ徳 西麻布店」となっています。
うなぎ徳 基本情報
住所 最寄駅 定休日 営業時間 予約 価格帯 |
港区西麻布 4-17-33 広尾駅、六本木駅、表参道駅 月曜日 11:30 − 14:30、17:30 − 22:00 予約可 うな丼 なし うな重 3,080/4,400/6,160円 |