水が抜かれた有栖川宮記念公園
南麻布/広尾の有栖川宮記念公園(有栖川公園)では池の底に溜まった泥土を浚渫(しゅんせつ)する工事を行っていて、”池の水ぜんぶ抜く” 状態になっています。
池に棲む生物の生態調査も行われていて、その様子はテレビなどでも紹介されていました。
いつもは水を蓄えていて見えない池の底を見られる機会です。
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いつもの水をたたえた池
▲水がある時はこのように満々と水が張っています。
生物も多く釣り糸を垂らしている人もよく見かけますね。
ただ水質はお世辞にもきれいとは言えず、釣った魚を食べたり池で泳ぐのはたとえ禁止されていなくてもちょっと勘弁してもらいたいところ。
ちなみにこの池の水は地下水を汲み上げたものがほとんどなのですが、僅かですが自然の湧き水もあります。有栖川公園自体は台地の端に位置しているので、台地の上のがま池などと同じ地下水の水脈なのではないでしょうか。
そのような訳で、水をぜんぶ抜く際に地下水の汲み上げを止めても湧き水を止めることはできないので、完全に水を抜くのたたぶん不可能です。
水を抜いた池
実は池の水はずいぶん前に抜かれています。
地下水の汲み上げを止めて笄川に流れるままにすれば勝手に池の水は減っていきます。
毎日はチェックしていないので分かりませんが、これでほぼ池の水が抜け、浚渫が行われているところではないでしょうか。
▲もっと深いところがあるのかと思っていましたが、深くても大人の腰のあたりというのは意外です。
自然に出来た池ではなくて江戸時代に南部藩の庭園の一部として造られた人工の池のようですが、地形的にもっと複雑なのだと思っていました。
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元に戻りつつある池
2月4日(土)に生態調査が行われ、その後徐々に元の池に戻りつつあります。
工事期間としては2023年3月10日までとなっているので、それまでに浚渫の残り作業を終え、池の水も元通り満杯にし3月10日には元通りになっているはずです。
その周りも水が抜かれてこのような状態です。ここはこれから浚渫する感じですね
▲逆に池本体の方はだいたい浚渫作業も終わり、だいぶ水が戻っています。
▲いつも見かける鯉の姿は見えませんがカモの親子は戻ってきています。
生態調査で捕獲されなかった小魚などが残っているのでしょうか、盛んに水の中に頭を突っ込んで餌を探していました。
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有栖川公園へのアクセス
広尾駅徒歩2分。Easy。
今回は12年ぶりということでしたが、だいたい10年に1回くらいの間隔で浚渫工事を行うそうです。つまり次に有栖川公園の池の水が抜かれるのは10年後の2033年かそれ以降です。
見慣れている有栖川公園でも水が抜かれた池を見られる貴重な機会、ナショナル麻布へ買い物行ったついで、有栖川公園へ遊びに行ったついでに、ちょっとだけ池の様子も見てみましょう。
有栖川宮記念公園 基本情報
名称 | 有栖川宮記念公園 |
住所 | 港区南麻布 5-7-29 |
最寄駅 | 広尾駅 |
工事期間 | 2022年11月17日 〜 2023年3月10日 |